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901.
六十歳、七十歳になっても働いている人は、仕事を専一(せんいつ)にしないで「悠々たる人生」の「悠の心」をもって、人に尽くす気持ちでやることが大事だ。
（ 本田宗一郎 ）
（ Honda Souichirou ）
902.
民主革命。
私はその必要を痛感している。
所謂(いわゆる)有能な青年女子を、荒い破壊思想に追いやるのは、民主革命に無関心なおまえたち先輩の頑固さである。
若いものの言い分も聞いてくれ！
そうして、考えてくれ！
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
903.
五十代や六十代で迷ったりしちゃいけないんじゃない？
（ 新藤兼人 ）
（ Shindou Kaneto ）
904.
老人ホームで一番評判がいい食べ物はなんといってもソフトクリームです。
喧嘩してもソフトクリームが出されると静かになります。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
905.
若いうちから老後のことを考えるのは正しいですね。
それには健康、趣味、パートナー、財産、この四本柱にしぼって考えましょう。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
906.
年若くして成功する人は少ない経験を自在に応用させることでその不足を補う能力に優れている。
もう一つ、経験豊かな年長者から必要な経験を引き出す能力にも長けている。
（ 志茂田景樹 ）
（ Shimoda Kageki ）
907.
いくら実年と呼ばれても、ガチャガチャやって小言をたれていたら嫌われる老人になってしまう。
（ 本田宗一郎 ）
（ Honda Souichirou ）
908.
老人も中年も若者も、自分たちが一番正しいという誤った自信を捨て、無垢(むく)な感性を取り戻し、自分をもっと柔軟にしていけば、滑(なめ)らかな人間関係が生まれてくるはずです。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
909.
年をとると、今自分が抱えているものよりも、思い出の方が重くなる。
そして死ぬ瞬間、人に残されるのは思い出だけ。
人は思い出だけを抱えて死んでいく。
（ ドラマ『相棒』シリーズ ）
（ Aibou ）
910.
一人の年寄りが亡くなるのは、
図書館が一つなくなるのと同じだ。
（ ギニアの格言 ）
911.
老いゆく不幸があるだけだ。
分別顔(ふんべつがお)した情念があるだけだ。
（ レスピナス譲 ）
（ Lespinasse ）
912.
私たちは（中略）内心はマゴマゴしつつ、うわべはまだ突っ張っているが、自分では若さを失いつつあることを、よく知っている。
しかし「若さ」から「いさぎよく引退」はしたくない。
また、人にもそう思われたくない、その矛盾に不安をおぼえつつ、虚勢を張らずにいられない、そのへんのマゴマゴぶりに私は何ともいえぬ人間の旨味を見出す。
（ 田辺聖子 ）
（ Tanabe Seiko ）
913.
小食を日常とすべき厳しい定めのある者が、
たとえ賤しい悪相であったとしても、
相当の幸運の 天分に恵まれ長寿を全うし、
ほとんどのことはうまく運ぶ。
ゆえに高齢になっても吉である。
外見が弱々しそうに見えることはあっても、
病の床に就くことはない。
（ 水野南北 ）
（ Mizuno Nanboku ）
914.
風は清し　月はさやけし　いざともに
踊り明かさん　老いの名残りに
（ 良寛 ）
（ Ryoukan ）
915.
喜寿といふ春風にをる齢(よわい)かな
（ 富安風生 ）
（ Tomiyasu Fuusei ）
916.
白鳥に餌をやり沼の辺(べ)に老ゆる
（ 大串章 ）
（ Oogushi Akira ）
917.
味のない　煮ものも嫁の　おもいやり
（ 海老原順子 ）
918.
人なりに人は老いけり花めうが
（ 八田木枯 ）
（ Hatta Kogarashi ）
919.
杖も孫ほどかかる。
（ 日本のことわざ・格言 ）
（ Nihon saying ）
920.
七十になると、
食は進むし、夜はよく眠れるし、
三十の時よりももっと生き生きした気分になる。
もちろん女性は、
膝に乗せるよりも、
心に乗せる方が健康にいいがね。
（ モーリス・シュヴァリエ ）
（ Maurice Chevalier ）
921.
ゆび老いぬはなびらひとつ拾ふとき
（ 加藤喜代子 ）
（ Katou Kiyoko ）
922.
老残や年年海の遠くなり
（ 佐藤鬼房 ）
（ Satou Onifusa ）
923.
生身魂ものの見事に干すビール
（ 鈴木真砂女 ）
（ Suzuki Masajo ）
924.
「お年です」　それが病気か　田舎医者
（ 松浦宏守 ）
925.
老いらくの恋しづかなり桜漬
（ 米田双葉子 ）
（ Yoneda Souyoushi ）
926.
我熟す寂しさ熟す西日(にしび)燦(さん)
（ 永田耕衣 ）
（ Nagata Koui ）
927.
私は年をとるにつれて、幸福の反対を不幸だとは思わなくなった。
幸福の反対は怠惰というものではなかろうか。
（ 亀井勝一郎 ）
（ Kamei Katsuichirou ）
928.
ひとたび睡眠というこの青春の泉に（自分を）浸すと、
私は自分の年齢をあまり感じないし、
自分がまだ健康であると信ずることができる。
（ アンドレ・ジッド ）
（ Andre Gide ）
929.
私達は年齢を重ねるにつれて、時間の価値をいっそう鋭く感じるようになる。
実際、時間以外のものはまるで大したものではないように映じてくる。
そしてこの点で、私達はいよいよ悲惨な人間になってくる。
（ ウィリアム・ハズリット ）
（ William Hazlitt ）
930.
若い者は「夢」の奴隷であり、老いた者は「後悔」に仕える。
（ ハーヴェイ・アレン ）
（ Hervey Allen ）

931.
恋愛は
若い者の幸福な特権であり、
老人の恥辱である。
（ プブリリウス・シルス ）
（ Publilius Syrus ）
932.
老齢を堪え難くするものは、
精神、肉体の働きが衰え行くことではなく、
思い出の重荷である。
（ サマセット・モーム ）
（ Somerset Maugham ）
933.
夫婦愛は、しわの中に住む。
（ ストバイオス ）
（ Stobaios ）
934.
年齢は恋のようなものだ。
隠しても現れる。
（ トマス・デッカー ）
（ Thomas Dekker ）
935.
十六歳で美しいのは自慢にはならない。
でも、六十歳で美しければ、それは魂の美しさだ。
（ M・ストープス ）
936.
死後に残す人々の運命を、自分自身の運命と感じ得る能力が欠如している者ほど、また利己的にのみ生きてきた、利他の喜びを実感した経験のない者ほど、老年に至って自分自身の快楽がゼロに近づくに及んで、いよいよ利己的な形における生命の存続を妄執するものである。
（ J・S・ミル ）
（ J. S. Mill ）
937.
若いときは興味が散漫なために忘れっぽく、年をとると興味の欠乏のために忘れっぽくなる。
（ ゲーテ ）
（ Goethe ）
938.
人生は、幼年期には遠くから見た舞台装飾に、老年期には間近に見た舞台装飾に似ている。
（ ショーペンハウアー ）
（ Schopenhauer ）
939.
麒麟は千里をとぶといえども、老いぬれば駑馬(とば)にも劣れり。
（ 『平家物語』 ）
（ Heike Monogatari ）
940.
歳をとっての幸せは、何にも増して、プライバシーの優先を維持することだ。
（ 作者不詳 ）

941.
妻は、
夫が若いときには愛人に、
夫が中年になったら友人に、
夫が年をとったら看護婦になれ。
（ フランシス･ベーコン ）
（ Francis Bacon ）
942.
人生に別れを告げることのできぬ老人は、人生を受け入れることのできぬ若者のように弱々しく、活気なく見える。
（ カール・ユング ）
（ Carl Jung ）
943.
老いいく時間はすべてのことを救う。
（ アイスキュロス ）
（ Aischylos ）
944.
若さを保てるようになる時は、
精神の高揚（マインド・リフト）が顔の皺取りマッサージ（フェイス・リフト）を上回っているのだ。
（ マーティ・ビューセラ ）
（ Marty Bucella ）
945.
チェロは美しい女性のようです。
彼女は老けることなく、時と共にますます若く、スレンダーに、しなやかに、優美になるのです。
（ パブロ・カザルス ）
（ Pablo Casals ）
946.
「名言」は、言葉の年齢とは関係ない。
それは決して、年老いた言葉を大切にせよということではなく、むしろその逆である。
老いた言葉は、言葉の祝祭から遠ざかってゆくが、不逞(ふてい)の新しい言葉には、英雄さながらのような、現実を変革する可能性がはらまれている。
（ 寺山修司 ）
（ Terayama Shuuji ）
947.
年齢は愛からあなたを守ってはくれないが、愛は、ある程度は、年齢からあなたを守ってくれる。
（ ジャンヌ・モロー ）
（ Jeanne Moreau ）
948.
九十を越えてから考えるようになったんだけどね。
「長寿」って言うでしょう。
長く生きりゃめでたいってのは、誰が決めたんですかね。
寝たきり老人が多くなるだけでしょう。
「寿」なんてものじゃないよねェ。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
949.
若い頃は離れることばかり考え、年老いては戻りたくなるのが故郷である。
（ ジョン・エド・ピアース ）
950.
人間は老化する動物だ。
だから、絶えず過去の出来事や覚えた知識を反復、反芻(はんすう)することが大切。
それがイメージを膨らませ、年老いてもクリエーティブな仕事をする源。
（ 糸川英夫 ）
（ Itokawa Hideo ）

951.
若い人に可能性があるなんていうけど、そんなもんはないぞ。
若いもんにあるのは時間だけや。
年寄りよりも、より多くの時間があるってことだけ。
勘違いすんなよ。
（ 吉野敬介 ）
（ Yoshino Keisuke ）
952.
若者からは暴力、老人からは成熟が、その生命を奪う。
（ キケロ ）
（ Cicero ）
953.
「老い」と違って、「病(やま)い」は不運である。
「老い」は平等だが、「病い」はその対応と処置によって、老いとは別の覚悟が必要になってくる。
老いは受け入れればいいが、病いは闘って勝たなければならない。
負ければ死と直面する。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
954.
民主主義者は若い保守主義者であり、
保守主義者は老いた民主主義者であり、
貴族政治主義者は果実を結ばない民主主義者である。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
955.
私が証明したかったのは、
年をとることが決して死を意味しないことだ。
（ ジョージ・フォアマン ）
（ George Foreman ）
956.
記憶力だけなら動物だって持ってます。
記憶力があってもぼけます。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
957.
凡人は、若いときは「人生は長い」と油断し、中年は「これでいいのか」と懐疑と焦りを感じ、そして熟年になると「こんなものだったのか」と諦めて終わる。
賢者は、若いときに自分を試し、中年になると自力を整え、熟年になって花を咲かせる。
（ 久保博正 ）
958.
忘却の早さと、何ごとも重大視しない情感の浅さこそ、人間の最初の老いの兆しだ。
（ 三島由紀夫 ）
（ Mishima Yukio ）
959.
ネクスト・ソサエティを左右する最大の要因が、高年人口の増大と若年人口の減少である。
とくに若年人口の減少はローマ帝国崩壊時以来のことであって、重大な意味を持つ。
（ ピーター・ドラッカー ）
（ Peter Drucker ）
960.
よく考えたら、あとは死ぬだけで楽しいことはもうないのよね。
年老いるって、そういうことよ。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）

961.
若い内は、貧乏がいいです。
貧乏は年取ってから経験するものではありません。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
962.
歳月は
少年を若者に、
大人をいつか老人にする。
（ 倉本聰 ）
（ Kuramoto Sou ）
963.
老いゆくを知れとて長き夜はあるか
（ 大野林火 ）
（ Oono Rinka ）
964.
昨年(きょねん)よりも老いて祭(まつり)の中通る
（ 能村登四郎 ）
（ Nomura Toshirou ）
965.
人間的に言えば、死にもよいところがある。
老いに決着をつけねばならないからだ。
（ ラ・ブリュイエール ）
（ La Bruyere ）
966.
皺(しわ)とともに品位が備わると敬愛される。
幸せな老年にはいいしれない黎明(れいめい)がさす。
（ ヴィクトル・ユーゴー ）
（ Victor Hugo ）
967.
老いてからの欠乏を補うのに十分なものを青年時代に獲得しておけ。
老年が食物として必要なのは「知恵」である。
そのことを知る者は（知恵の）栄養不足にならぬよう、若いうちに努力せよ。
（ レオナルド・ダ・ヴィンチ ）
（ Leonardo Da Vinci ）
968.
人間ドックで若いって太鼓判を押されて、それで張りきってすぐ死んじゃう人が多いんだって。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
969.
年とってから有名になりたいと思ったら、
生き抜くことです。
百歳越して元気なら
まず成功。
日本一の長寿なら、大スター！
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
970.
私たちの肉体の老化にいちばん悪い影響を与えるのは、時間に対する恐怖です。
（ ジョセフ・マーフィー ）
（ Joseph Murphy ）

971.
老人とは、子どもを二つ合わせたようなものだ。
（ シェイクスピア ）
（ Shakespeare ）
972.
音も立てずに
時代の歯車は２度３度と廻り、
気がつけば（自分は）
取り残された様にポツンと生きているのだ。
（ 森繁久彌 ）
（ Morishige Hisaya ）
973.
恋愛は人情の永久的な音楽であり、青年には希望を、老年には後光を与える。
（ サミュエル・スマイルズ ）
（ Samuel Smiles ）
974.
老いるまで生きれば、老いるまで学ぶ。
（ 一般のことわざ・格言 ）
（ Ippan saying ）
975.
私に若年が二回、老年が二回あれば、私の過失を改めることが出来るだろう。
（ エウリピデス ）
（ Euripides ）
976.
年年歳歳花相似たり
歳歳年年人同じからず
（ 劉希夷 ）
977.
江戸に惹かれるのは、
生老病死を春夏秋冬のように受け止め、
楽に生き楽に死んでいく世界があるからだ。
（ 杉浦日向子 ）
（ Sugiura Hinako ）
978.
老いるのは簡単、長生きすればいだけだから。
（ グルーチョ・マルクス ）
979.
人間、諦めながら年をとってゆくんだ。
夢を捨てながら年をとってゆくんだ。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
980.
（年寄りが）昔の経験で、いろいろぼやくのはいいことだ。
ぼやくと脳ミソが活動して、ぼけ予防になる。
（ 清水公照 ）

981.
若い人の栄(は)えはその力、老人の美しさはそのしらがである。
（ 『旧約聖書』 ）
（ ユダヤの名言・格言・ことわざ ）
（ Kyuuyaku Seisho ）
（ Judea ）
982.
子供というものは、生まれながらにしてすでにさまざまな性格や気質を負っている、恐るべき老人なのである。
（ フランソワ・モーリアック ）
（ Francois Mauriac ）
983.
青年は希望の幻影を持ち、老人は想起の幻影を持っている。
（ キルケゴール ）
（ Soren Kierkegaard ）
984.
若き日の恋なんてな、老いたる男が老妻に抱く愛に比べたら、まるで軽薄じゃよ。
（ ウィル・デュラント ）
（ Will Durant ）
985.
四十五十は洟(はな)垂れ小僧
（ 渋沢栄一 ）
（ Shibusawa Eiichi ）
986.
自分の青春を、老年になって初めて経験するような人々がいる。
（ ジャン・パウル ）
（ Jean Paul ）
987.
一つは、人は何によって人に知られたいかを自問しなければならない。
二つめは、その問いに対する答えは、歳をとるにつれて変わっていかなければならないということである。
成長に伴って、変わっていかなければならない。
三つめは、本当に知られるに値することは人を素晴らしい人に変えることであるということである。
（ ピーター・ドラッカー ）
（ Peter Drucker ）
988.
ハゲになったり、白髪になったりして嘆くことはありません。
ハゲたり、白くなったりするまで生きられたと思えばいいんです。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
989.
このいのちたまわり
ようやく自分の内面(なか)が
みえはじめたのは
六十の山をこえるころから
（ 榎本栄一 ）
（ Enomoto Eiichi ）
990.
楽しそうな老夫婦がいるでしょ。
そうすると、今にどっちかが死ぬぞ。
ザマーミロ！
そう思うんですよ。
いけませんか。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）

991.
寝たきり老人じゃありません。
寝かされたきり老人でございます。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
992.
常に何かに怒っている人はぼけませんが、自分に怒っているようでしたらぼけます。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
993.
笑えない人、これは確実に早くぼけます。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
994.
老人たちに言うんですよ、文鎮になりなさいって。
文鎮はそこにあるだけで、動かないで役に立っているでしょう。
文鎮がしゃべったり動いたりしたら、いい字は書けませんよってね。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
995.
人間は生きてきたようにしか生きていけないのよね。
老人ホームにいると、これを痛感しますね。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
996.
子どもの本になくてはならない三つのもの──「古くて歳とったもの」「小さいもの」「大切なもの」。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
997.
離島っていうのは実態はそのまま老人ホームなんですよ。
だったら島ごと老人ホームにしちゃえばいいのよ。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
998.
近頃の若いもんはって文句をつけられるような年寄りは、近頃いませんね。
近頃の年寄りも、文句をつけたいからね。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
999.
アルツハイマーとか痴呆症という言葉は使いません。
私どもの田舎では昔から「二度わらし」といいます。
また、赤ちゃんに戻ったという意味です。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
1000.
ふたりの人に会う。
ひとりは老人、ひとりは若者。
そしてふたり並んで歩きながら、たがいになんの話題も見つけられずにいる場合、わたしには、それが父と子であることがわかるのだ。
（ マルタン・デュ・ガール ）
（ Martin Du Gard ）

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