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亀井勝一郎の名言
1.
こんにちの若い男性は
教養程度が低くなったので、
目立つものにしか心をひかれない。
発見する能力を失ったのだ。
（こんにちの若い）女性もまた
教養程度が低くなったので、
目立つようにしか化粧をしない。
2.
明日とは、実は今日という一日の中にある。
3.
死そのものよりも、死についての想像の方が、はるかに我々を恐怖せしむる。
4.
お互い生きることに疲れている病人だという自覚あってはじめて家庭のささやかな幸福が見出される。
5.
すべての欠点は長所にむすびついている。
6.
愛情がこもっていて無口な人こそ、人生の伴侶としてふさわしい。
7.
幸福というものはささやかなもので、そのささやかなものを愛する人が、本当の幸福をつかむ。
8.
青年時代に一番大切なことは、いつまでたっても解決できないような途方にくれるような難題を、自己の前に設定することではなかろうか
9.
恋の味を痛烈に味わいたいならば、それは片思いか失恋する以外にないだろう。
10.
読書の目的は、要するに自分の原点を発見するという事に尽きる。
11.
恋愛にも日曜日がなければならない。
それが辛うじて永続させる方法であり、つまり「忘却」の逆用である。
12.
幸福とは微笑のようなものだ。
微笑は微笑しようと思っても出来るものではない。
泉のように自然に、静かに湧いてくるものである。
13.
人は何事かなせば必ず悔恨はつきまとう。
そうかといって何事もなさざれば、これまた悔恨となる。
14.
人生は無限に深い。
われわれの知らないどれほどの多くの真理が、美が、あるいは人間がかくれているかわからない。
それを放棄してはならぬ。
15.
未完成の自覚を持って、絶えず努力してゆくところに青春がある。
たとい若くても、自己満足におちいっているなら、その人は老人に等しい。
16.
強い精神ほど孤立する。
17.
教養の真のあらわれは、その人の「はにかみ」にある。
18.
伝説には民衆の愛憎と夢が託されている。
19.
何ごとでも習慣化されると、われわれはつい無関心になって順応しやすい。
結果としては、それを承認してしまうようなことが、しばしばある。
20.
繊細な感受性とは、
ニュアンスへの鋭敏さともいえるだろう。
日本語でいうなら
陰翳(いんえい)への愛だ。
21.
割り切りとは、魂の弱さである。
22.
夫婦の間に、あるいは両親と子どもの間に、肉親だから何ごとでも自由に語れると思ったら間違いだ。
23.
愛の敵は、慣れるということである。
24.
誰にでもわかりきっているようにみえるが、それでいて平生は気づかずにすごしている。
叡智(えいち)とはそれを指摘するからこそ叡智ではないか。
25.
懐疑は信仰の敵だとは言われるが、そうではない。
信仰の敵は軽信である。
26.
今日(こんにち)のいわゆる「難解さ」とは、不消化なものへの思いすごしである。
27.
僕は自分が生きているのか死んでいるのかわからないよ。
ただ生きたい！
これが生命だと自分ではっきり肯(うなず)けるような、すばらしい刹那を生きてみたい！
僕の考えていることはそれだけだ。
28.
我々は、友人同士の間でよく理解という言葉を使うが、「理解」とは何か。
それは互いの誤解の上に成立しているかもしれないのだ。
人間の言葉──表現力なるものが極めて不充分で不自由なためもあるが、また我々は表面と裏面とでちがったことを言ったり、時と場合によっては全く別の面から対象を判断したりする。
29.
思想が時代をつくるのだ。
30.
夫婦生活は、神経の使い方が問題である。

31.
結婚とは一つの賭(かけ)といってもいい。
生涯にわたる確実な保証などどこにもない。
偶然と偶然の結合である。
恋愛によって結ばれたときでさえ、
恋愛そのものが美しい誤解に基づくものであるから、
その永遠性を保証することは出来ない。
しかも結婚によって人間の運命は変わる。
とくに女性のそれは男性より激しいであろう。
32.
いやしくも祖先代々それ（＝家の宗教）を祭ってきた以上、自分はどうあるべきか、責任を以(もっ)てこれこそ一度は考えておかねばならないことである。
いやなら否定して宗旨を変えたらいい。
改めて考えた上で、信じなければならないと思ったら信ずべきだ。
そういう自発性の欠如、或(ある)いは厳密性の欠如が、他の思想にふれたときでも無責任のひとつの原因となっているのではなかろうか。
33.
恋する男女は、恋することによって言葉を失うものです。
34.
恋とは巨大な矛盾であります。
それなくしては生きられず、
しかもそれによって傷つく。
35.
日本には評論家はたくさんいるが、思想家はいないと語った人があるが、それは真実である。
36.
女性が弱いというのは嘘である。
世の中に何が強いと言って、無神経な事ほど強いことはない。
37.
結婚生活を末永く導いてゆくものは、
普通の意味での恋愛でもなく、
また情痴の世界でもなく、
それらを経た後に来る慈悲
――人間のあるがままの姿への愛情であろう。
38.
「明日は」「明日は」と言いながら、今日という「一日」をむだにすごしたら、その人は「明日」もまた空しくすごすにちがいありません。
39.
徒党というものは一面からいえば孤独に耐えざる精神の休憩所なのだ。
40.
自殺とは人間的能力のへの窮極の確信なのである。
ある意味で野心であり、虚栄ですらあるかもしれません。
けっして自己放棄ではありません。

41.
多忙であることによって、自分は何か仕事をしたという錯覚を抱くことが出来る。
42.
孤独はそれを求めたり、感じたりしているときよりも、むしろ予期しないときに来るものだ。
例えば明確に断言する、決断する、そういう時ふと自分に奈落を感じる場合があろう。
43.
善事は罪悪感を抱きながらせねばならない。
44.
あまりにも「気晴らし」の方法が発達し、一切が娯楽的に興行化されるという特徴を現代は示しつつある。
どんな事件も調味料を伴った興味本位で流布され、我々は一瞬面白がりながら関心をもち、忽(たちま)ち忘れてしまうという恐るべき状態に在る。
まるで人生そのものが気晴らしであるかのように。
45.
思いやりとは、人間の凡夫であることの相互確認である。
46.
娯楽と気晴らしは一層刺激的となり、麻痺剤のような役割をしている。
しかも何びとも、決して心から楽しんでいない。
心からの気晴らしなど存在しない。
気晴らしを求めつつ、一層大きな空虚感に襲われているのではなかろうか。
47.
人間の心は、眼や表情にもあらわれるが、後姿にはっきりあらわれることを忘れてはならぬ。
48.
恋愛は激しいほど休息を欲している。
49.
信ずるもの（＝信者）の存在するところには、国籍や伝統をとわず神は存在する。
「西洋」のキリスト教よりもキリストその人の教えが第一義である。
宗教はすべてそういう国際性、むしろ汎(はん)人類性をはじめからもっている。
50.
洗練された手腕は、巨大なものを圧縮してみせる。
重大なことを、さらりと表現する。

51.
大思想家とよばれる人には、どこかに一個所「無学」なところがあるものだ。
身証のかなしさを知るところからそれは来るらしい。
52.
仏書には論証と身証という言葉がある。
（中略）宗教を語るとき一番困難なのは、それが身証（＝思想の肉体化）でなければ意味ないということだ。
宗教について説明するということと、信じるということとは本質的にちがう。
53.
絶望は人生に必ずつきまとうものだ。
絶望しないような人間はある意味でたよりない人だといえる。
なぜなら小さな自己に満足し、なんらの努力も考えごともしない人に、絶望は起こりえないからだ。
54.
男も女も同等に空虚（＝不安定）であることを知るのが、
真の男女同権の基礎ではなかろうか。
互いに空虚であるにも拘(かか)わらず、
それを自覚しなかったり、
一方にだけ空虚を押しつけるとき
破綻(はたん)や争いが起こるのである。
互いに空虚をみとめあうことで
和解あるいは妥協すべきではなかろうか。
55.
エホバ（＝キリスト教）の愛は、はじめから赦(ゆる)すための愛ではない。
十戒に示されたようにまず神の正義をうちたて、その正義が実行されるかどうか、実行されないところに対しては容赦なくこれを裁断するという、言わば神の義が中心である。
その愛とは“義の愛”である。
愛の故に「義」はいささかもゆるがせにされない。
56.
人生は悪意にみちたものかもしれないが、どんな人間のうちにも一片の善意はひそんでいるものだ。
57.
女性は処女性をもっても、魔性をもっても、男性を征服することは出来ないが、ただ母性をもってのみ征服することが出来る。
58.
人間と人間との真の結合は可能だろうか。
結合するための「理解」とは、表面上の一種の契約かもしれない。
何びとも真の理解に達することは出来ず、理解しえたという錯覚の上に安心しているのかもしれない。
59.
人は後姿について全く無意識だ。
そして何げなくそこに全自己をあらわすものだ。
後姿は悲しいものだ。
60.
私は年をとるにつれて、幸福の反対を不幸だとは思わなくなった。
幸福の反対は怠惰というものではなかろうか。

61.
自己に絶望し、人生に絶望したからといって、人生を全面的に否定するのはあまりにも個人的ではないか。
全部で、61件
　
　
★ ★ ★ ★ ★
以下、ランダム名言コーナー
1.
正しい質問には正しい答えが含まれています。
（何かに）迷うのは問いの立て方が間違っているからです。
（ 天願大介 ）
2.
天井一日、底百日
（ 株・相場の格言 ）
3.
他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない。
他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もあるのだ
（ トルストイ ）
4.
人生の行路をかなり遠くまでたどってくると、
以前は偶然の道連れに過ぎぬと考えていた多くの人が、
ふと気がつくと、
実は誠実な友だったことがわかる。
（ ハンス・カロッサ ）
5.
いまこそ、あなたが思い描いた人生を生きるときである。
（ ヘンリー・ジェームズ ）
6.
一滴の水が、どうして己を大河と知るであろうか？
だが大河は流れているのだ。
樹木を作る細胞の一つ一つが、どうして己を樹木と知るであろうか？
だが、樹木は伸び広がっているのだ。
（ サン・テグジュペリ ）
7.
借金で失敗する人はルーズ、何でも後回しにする、安易なプラス思考、のど元すぎれば型だ。
（ 新堂冬樹 ）
8.
謀(はか)りごとは
密なるを良しとす。
（ 韓非子 ）
9.
結婚とは、
あたかも文明的であるかのように偽装された
奴隷制度にすぎない。
（ アインシュタイン ）
10.
法のないところに不義はない。
（ トマス・ホッブズ ）
11.
虚弱な者にとって、朗らかな顔は上天気と同じくらいうれしいものだ。
（ ベンジャミン・フランクリン ）
12.
自分がすでにやり遂げたことではなく、今やろうとしていることを大切にしなさい。
（ アドリエンヌ・リッチ ）
13.
日本の人は、みな、襷(たすきがけ)です。
ムキです。
まじめです。
（ 太宰治 ）
14.
私たちがただ与えることだけに集中し、その見返りを期待せず、あるいは、人を変えようと思わなければ、心の平和が得られます。
（ ジェラルド・G・ジャンポルスキー ）
15.
たびたび井戸から水を汲むと、必ず濁る。
同じように、物思いをすればするほど心は乱れる。
（ 中国ことわざ ）
16.
モラル絡みの憤慨には必ず、「自分たちは何かを取り逃がしたんじゃないか」という不安が潜んでいる。
（ ジャン・ジュネ ）
17.
愛に根ざし愛を基として生活すること。
（ 『新約聖書』 ）
18.
恋愛は永遠である。
それが続いているかぎりは。
（ アンリ・ド・レニエ ）
19.
是非(ぜひ)に及ばず。
（ 織田信長 ）
20.
金銀多分積みおくは、よき士を牢へ押しこめおくにひとし。
（ 豊臣秀吉 ）
21.
経験というものは、人が知識において進めば進むほど、その必要性を感じさせるものである。
（ デカルト ）
22.
人とならんとたしなまば、
人となり、
虫けらのやうに心を持たば、
虫けらに生まるべし。
（ 多胡辰敬 ）
23.
（これからのビジネスパーソンにとって）「一歩、踏み込んで深く考える」という見方を常にしているか、これが大切なんです。
（ 三木谷浩史 ）
24.
私は女房を大切にします。
だから浮気だって、ちゃんとばれないようにやってます。
（ 永六輔 ）
25.
人の言うことは気にするな。
「こうすれば、ああ言われるだろう」、
こんなくだらない感情のために、どれだけの人がやりたいことも出来ずに、死んでいくのだろう。
（ ジョン・レノン ）
26.
妬みによって幸福になる人間はどこにもいない。
（ バルタザール・グラシアン ）
27.
劇の価値は、事件の推移に在(あ)るのではない。
演出者の個性のひらめきによって、異なった表現を創造してゆくところに、はかり知れない芸術の真価が見出される。
（ 九条武子 ）
28.
はじまりというのは、何かをはじめるということよりも、つねに何かをやめるということが、いつも何かのはじまりだと思える。
（ 長田弘 ）
29.
「君は何を美しいと思う？」
「木よ」
「木か。
　だったら、君は木に似てる」
（ 映画『パリの恋人』 ）
30.
愛国心とは野蛮な美徳である。
（ オスカー・ワイルド ）
【 門を叩く 】
【 美しい作品 】
【 少し不満 】
【 他人のポケット 】
【 すさまじい根性 】
【 自己認識 】
【 本当の勝負を知らない 】
【 悪い嘘 】
【 腹一杯食べている人 】
【 人間による助けが尽きる 】
【 知性の快楽 】
【 ツキが逃げる 】
【 ほめる自由 】
【 無限の教訓 】
【 国を建てる 】
【 最上の道徳 】
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