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[ 名言 ]
娯楽と気晴らしは一層刺激的となり、麻痺剤のような役割をしている。
しかも何びとも、決して心から楽しんでいない。
心からの気晴らしなど存在しない。
気晴らしを求めつつ、一層大きな空虚感に襲われているのではなかろうか。

[ 出典 ]
亀井勝一郎[かめい・かついちろう]
(大正〜昭和の文芸評論家、1907〜1966)
『人生論・幸福論』

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〈全文〉
あまりにも「気晴らし」の方法が発達し、一切が娯楽的に興行化されるという特徴を現代は示しつつある。
どんな事件も調味料を伴った興味本位で流布され、我々は一瞬面白がりながら関心をもち、忽(たちま)ち忘れてしまうという恐るべき状態に在る。
まるで人生そのものが気晴らしであるかのように。

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その根底には現代社会の不安定からくる浮草心理がある。
自己の人生の長期設計が根底から脅かされつつあるからだ。
生活の空虚があまりに大きいからだ。
だからそれに比例して娯楽と気晴らしは一層刺激的となり、麻痺剤のような役割をしている。
しかも何びとも、決して心から楽しんでいない。
心からの気晴らしなど存在しないということを注目したい。
気晴らしを求めつつ、一層大きな空虚感に襲われているのではなかろうか。
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