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女性は処女性をもっても、魔性をもっても、男性を征服することは出来ないが、ただ母性をもってのみ征服することが出来る。
亀井勝一郎[かめい・かついちろう]
(大正〜昭和の文芸評論家、1907〜1966) 『愛と結婚の思索』 〈全文〉
女性は処女性をもっても、魔性をもっても、男性を征服することは出来ないが、ただ母性をもってのみ征服することが出来るように思われる。 男性はどんなに威張っても、そこから出てきたのだからやむをえないことである。 同時に、母性きりしかもっていない女性は、魅力のないのも事実である。
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