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太宰治の名言
Dazai Osamu

太宰治［だざい・おさむ］
（明治〜昭和の作家、1909〜1948）
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［ テーマ別今日の名言 ］
《 太宰治 》
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《 小説 》
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《 読書 》
《 本・書物 》
1301.
思い出に生きるか、いまのこの刹那に身をゆだねるか、それとも、――将来の希望とやらに生きるか、案外、そんなところから人間の馬鹿と悧巧(りこう)のちがいが、できて来るのかも知れない。
（ 太宰治 ）
1302.
信仰というものは、黙ってこっそり持っているのが、ほんとうで無いのか。
どうも、私は、「信仰」という言葉さえ言い出しにくい。
（ 太宰治 ）
1303.
自身のしらじらしさや虚無を堪えて、やさしい挨拶送るところに、あやまりない愛情が在る。
（ 太宰治 ）
1304.
僕はみんなを愛している。
きざかね。
（ 太宰治 ）
1305.
もし愛情が、言葉以外に無いものだとしたなら、あたしは、愛情なんかつまらないものだと思います。
そんなものは、いっそ無いほうがよい。
ただ世の中を、わずらわしくするだけです。
（ 太宰治 ）
1306.
君には未だ、君自身の印象（＝自分なりの見方・感じ方）というものが無いようにさえ見える。
それでは、いつまで経っても何一つ正確に描写する事が出来ない筈です。
（ 太宰治 ）
1307.
なぜ生きていなければいけないのか、その問(とい)に思い悩んで居(い)るうちは、私たち、朝の光を見ることが、出来ませぬ。
そうして、私たちを苦しめて居るのは、ただ、この問ひとつに尽きているようでございます。
（ 太宰治 ）
1308.
自作を語るなんてことは、老大家になってからする事だ。
（ 太宰治 ）
1309.
戦況ひとたび不利になれば、朋友相信じる事さえ困難になるのだ。
民衆の心裡(しんり)というものは元来そんなに頼りないものなのだ。
（ 太宰治 ）
1310.
子供の頃に苦労して、それがその人のために悪い結果になったという例は聞かない。
人間は、子供の時から、どうしたって悲しい思いをしなければならぬものだ。
（ 太宰治 ）
1311.
愛されるよろこびだけを求めているのは、それこそ野蛮な、無智な仕業(しわざ)だと思います。
（ 太宰治 ）
1312.
愛情の深すぎる人に有りがちな偽悪趣味。
（ 太宰治 ）
1313.
国語の乱脈は、国の乱脈から始まっている。
（ 太宰治 ）
1314.
いま、という瞬間は、面白い。
いま、いま、いま、と指でおさえているうちにも、いま、は遠くへ飛び去って、あたらしい「いま」が来ている。
（ 太宰治 ）
1315.
「芸術的」陶酔(とうすい)をやめなければならぬ。
（ 太宰治 ）
1316.
十年一日の如(ごと)き、不変の政治思想などは迷夢に過ぎない。
（ 太宰治 ）
1317.
調子に乗って浮薄な才能を振り廻していると、とんでも無い目に遭います。
神に罰せられます。
（ 太宰治 ）
1318.
自分は醜いから、ひとに愛される事は出来ないが、せめて人を、かげながら、こっそり愛して行こう、誰に知られずともよい、愛する事ほど大いなるよろこびは無いのだと、素直に諦めている女性こそ、まことに神の寵児(ちょうじ)です。
そのひとは、よし誰にも愛されずとも、神さまの大きい愛に包まれている筈です。
（ 太宰治 ）
1319.
男子の真価は、武術に在り！
強くなくちゃいけない。
（ 太宰治 ）
1320.
傑作意識を捨てなければならぬ。
傑作意識というものは、かならず昔のお手本の幻影に迷わされているものである。
だからいつまで経っても、古いのである。
まるで、それこそ、筋書どおりじゃないか。
（ 太宰治 ）
1321.
武術を怠り、精神に確固たる自信が無く、きょうは左あすは右、ふらりふらりと千鳥足の生活から、どんな文芸が生まれるか凡(およ)そわかり切っている事です。
（ 太宰治 ）
1322.
ずいぶん皆にわかってもらいたくて出来るだけ、ていねいに書いた筈である。
それでも、わからないならば、黙って引き下るばかりである。
（ 太宰治 ）
1323.
この世に於(お)いて、和解にまさるよろこびは、そんなにたくさんは無い筈(はず)だ。
（ 太宰治 ）
1324.
せめて誠実な人間でだけありたい等と、それが最低のつつましい、あきらめ切った願いのように安易に言っている恐ろしい女流作家なんかもあったようですが、何が「せめて」だ。
それこそ大天才でなければ到達出来ないほどの至難の事業じゃないか。
（ 太宰治 ）
1325.
自愛。
人間これを忘れてはいかん。
結局、たよるものは、
この気持ひとつだ。
（ 太宰治 ）
1326.
子供から冷い母だと言われているその母を見ると、たいていそれはいいお母さんだ。
（ 太宰治 ）
1327.
悲惨と情慾とはうらはらのものらしい。
（ 太宰治 ）
1328.
生きている事。
生きている事。
ああ、それは、何というやりきれない息もたえだえの大事業であろうか。
（ 太宰治 ）
1329.
ゆきあたりばったりの万人を、ことごとく愛しているということは、誰をも、愛していないということだ。
（ 太宰治 ）
1330.
死ぬる刹那(せつな)の純粋だけは、信じられる。
けれども、この世のよろこびの刹那は、どうにも、あとしまつができない。
花火は一瞬でも、肉体は、死にもせず、ぶざまにいつまでも残っているからね。
（ 太宰治 ）

1331.
愛情は胸のうち、言葉以前、というのは、あれも結局、修辞じゃないか。
だまっていたんじゃ、わからない、そう突放(つっぱな)されても、それは、仕方のないことなんだ。
（ 太宰治 ）
1332.
芸術は、命令することができぬ。
芸術は、権力を得ると同時に、死滅する。
（ 太宰治 ）
1333.
疑いながら、ためしに右へ曲るのも、信じて断乎として右へ曲るのも、その運命は同じ事です。
どっちにしたって引き返すことは出来ないんだ。
（ 太宰治 ）
1334.
怒る時に怒らなければ、人間の甲斐がありません。
（ 太宰治 ）
1335.
子供より親が大事、と思いたい。
子供のために、等と、古風な道学者みたいな事を殊勝さらく考えても、何、子供よりも、その親の方が弱いのだ。
（ 太宰治 ）
1336.
好かれる時期が、誰にだって一度ある。
不潔な時期だ。
（ 太宰治 ）
1337.
どうも、同じクラスの者は大学を出てからも、仲の良いくせにつまらないところで張合って喧嘩をしたがる傾向がある。
（ 太宰治 ）
1338.
この世の中に、戦争だの平和だの貿易だの組合だの政治だのがあるのは、女がよい子を生むためです。
（ 太宰治 ）
1339.
秋は、ずるい悪魔だ。
夏のうちに全部、身支度をととのえて、せせら笑ってしゃがんでいる。
秋は、根強い曲者(くせもの)である。
（ 太宰治 ）
1340.
見てしまった空虚、見なかった焦躁不安、それだけの連続で、三十歳四十歳五十歳と、精一ぱいあくせく暮して、死ぬるのではなかろうか。
（ 太宰治 ）

1341.
終局において、人間は、これ語るに足らず。
（ 太宰治 ）
1342.
どのような人でも、生きて在る限りは、立派に尊敬、要求すべきである。
（ 太宰治 ）
1343.
世の中の人間の「実生活」というものを恐怖しながら、毎夜の不眠の地獄で呻(うめ)いているよりは、いっそ牢屋のほうが、楽かも知れない。
（ 太宰治 ）
1344.
人道？
冗談じゃない。
僕は知っているよ。
自分たちの幸福のために、相手を倒す事だ。
殺す事だ。
（ 太宰治 ）
1345.
「つまりは、もっと勉強しなくちゃいかんということさ。」
「お互いに。」
徹宵(てっしょう)、議論の揚句(あげく)の果(は)ては、ごろんと寝ころがって、そう言って二人うそぶく。
それが結論である。
それでいいのだとこのごろ思う。
（ 太宰治 ）
1346.
貴族はエゴイストだ。
やっぱり、ご自分おひとりのことしか考えて居りませぬ。
ご自分おひとりの恰好(かっこう)のためにのみ、死ぬるばかり苦しんで居ります。
（ 太宰治 ）
1347.
ふと思う。
なんだ、みんな同じことを言っていやがる。
（ 太宰治 ）
1348.
君に今、一ばん欠けているものは、学問でもなければお金でもない。
勇気です。
（ 太宰治 ）
1349.
「悪とは何ですか。」
「無意識の殴打です。
　意識的の殴打は、悪ではありません。」
（ 太宰治 ）
1350.
おまえたち（＝先輩作家たち）には、苦悩の能力が無いのと同じ程度に、愛する能力に於(おい)ても、全く欠如している。
おまえたちは、愛撫(あいぶ)するかも知れぬが、愛さない。
（ 太宰治 ）

1351.
ギリシャをあこがれてはならない。
これはもう、はっきりこの世に二度と来ないものだ。
これは、あきらめなければいけない。
これは、捨てなければいけない。
（ 太宰治 ）
1352.
おまえたち（＝先輩作家たち）の持っている道徳は、すべておまえたち自身の、或(ある)いはおまえたちの家族の保全、以外に一歩も出ない。
（ 太宰治 ）
1353.
酒、煙草、淫売婦、それは皆、人間恐怖を、たとい一時でも、まぎらす事の出来るずいぶんよい手段である。
（ 太宰治 ）
1354.
なんにも書くな。
なんにも読むな。
なんにも思うな。
ただ、生きて在れ！
（ 太宰治 ）
1355.
私の謂(い)わば行きづまりは、生活の上の行きづまりに過ぎなかった。
（ 太宰治 ）
1356.
父に早く死なれた兄弟は、なんぼうお金はあっても、可哀想なものだと思います。
（ 太宰治 ）
1357.
作家は人間でないのだから、
人間の誠実がわからない。
（ 太宰治 ）
以上
【 太宰治の名言 】
全部で、1357件
　
　
★ ★ ★ ★ ★
以下、ランダム名言コーナー
1.
一つの言葉を使いながら二心を持つ者は、
友と見なすよりも敵に回すほうがよい。
（ テオグニス ）
（ Theognis ）
2.
じぶんで苦しんで働いて、
じぶんのナイフで
パンを切りわけるひとの、
なんとわずかなことか。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
3.
人は、自分の背丈以上のコミュニケーションはできない。
（ 福田健 ）
（ Fukuda Takeshi ）
4.
父がすっぱいぶどうを食べたので、子供の歯が浮く。
（ 『旧約聖書』 ）
（ ユダヤの名言・格言・ことわざ ）
（ Kyuuyaku Seisho ）
（ Judea ）
5.
多くの場合、今の自分の状態は「自然にこうなった」わけではなく、ある部分はお互いの努力の結果であり、ある部分はお互いの努力を怠った結果である。
（ 香山リカ ）
（ Kayama Rika ）
6.
押さえるべき大事なポイントがきちんと分かっていれば、経営のやり方はどこも変わりません。
どんな業種業界で、何をやっていても一緒。
（ 松本晃 ）
（ Matsumoto Akira ）
7.
梨もいで青空ふやす顔の上
（ 高橋悦男 ）
（ Takahashi Etsuo ）
8.
滝の前隣の人を忘れゆき
（ 藤井あかり ）
（ Fujii Akari ）
9.
他人への心からの「思いやり」は、自分に「余裕」があってこそ生まれます。
（ 叶恭子 ）
（ Kanou Kyouko ）
10.
自己の理想像は、一種の鏡のようなものです。
見ようと思えば、全体像でも部分でも自在に見ることができなくてはなりません。
それだけ細密であれということです。
（ ジョセフ・マーフィー ）
（ Joseph Murphy ）
11.
お金は今の社会では防衛手段であり、
自由になれる手段です。
（ フランソワーズ・サガン ）
（ Francoise Sagan ）
12.
苦しみを恐れる者は、その恐怖だけですでに苦しんでいる。
（ モンテーニュ ）
（ Montaigne ）
13.
君が大きな壁にブチ当たっているなら、そいつを遠くから眺めてやればいい。
どうだ？
ちっぽけなもんだろ？
（ ある高校教師 ）
14.
愛するとは自分を追い越すことだ。
（ オスカー・ワイルド ）
（ Oscar Wilde ）
15.
私たちが忘れてはならないのは、何歳であろうとも、自分の幸福の拠(よ)り所として、それぞれ自分の創造性に目を向けることができるということである。
（ ヘーゼルデン財団 ）
16.
一つの規準は千回の会議に匹敵する。
（ デイル・ドーテン ）
（ Dale Dauten ）
17.
気合いあらば　ゆけぬ道なし！
（ 漫画・アニメ『ワンピース』 ）
（ One Piece ）
18.
散紅葉(ちるもみじ)人なつかしく重なりて
（ 中村草田男 ）
（ Nakamura Kusatao ）
19.
上機嫌は煙みたいに消えるものだから、
たやすく忘れられる。
（ 田辺聖子 ）
（ Tanabe Seiko ）
20.
人は物事を達成すればするほど、幸せになるのか、あるいは自分自身をもっと好きになるのかというと、必ずしもそうではありません。
（ ジェームズ・E・ファウスト ）
21.
夢の答えを大切にしなさい。
夢はしばしば最も深い悩みに回答を与えてくれるからです。
（ ジョセフ・マーフィー ）
（ Joseph Murphy ）
22.
楽観主義者は傷の上にすでに瘢痕を見、悲観主義者は瘢痕の下にいまだに傷を見る。
（ アーネスト・シュローダー ）
23.
蝋(ろう)の炎(ほ)のすっくとたちて素足なる
（ 澁谷道 ）
（ Shibuya Michi ）
24.
歴史の自信というものがないのだ。
まるっきりないのだ。
だから、矢鱈(やたら)に肩をいからして、「かれは賤(いや)しきものなるぞ。」などと人の悪口ばかり言つて、傲慢な姿勢を執(と)らざるを得なくなるのだ。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
25.
人間は、これこそが自分自身だと思っているものを守ろうとして壁をめぐらす。
そしてある日、その壁の内側に閉じ込められ、出られなくなってしまうのだ。
（ ロバート・フィッシャー ）
26.
年をとったら謙虚にならなくては。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
（ Jean Paul Sartre ）
27.
将棋は厳然と勝ち負けの結果が出る。
「道」や「芸」の世界に走ると言い逃れができる。
だが、それは甘えだ。
勝負に負けたけれど、芸や道では勝ったとか。
私は、厳しいがドライに割り切って考えるべきだと思っている。
（ 羽生善治 ）
（ Habu Yoshiharu ）
28.
人生において最も困難で厳しい試練とは、日々、心の中で争われるものである。
（ スティーブン・Ｒ・コヴィー ）
（ Stephen R. Covey ）
29.
褒められないまでも、
決して悪くは言われない時が、
人の一生には二度ある。
一度は生まれた時で、
もう一度が死んだ時である。
（ 一般のことわざ・格言 ）
（ Ippan saying ）
30.
女と幸福に暮らすには、知恵を働かせて女の心だけでなく、女の頭と意思を支配しなければならぬ。
女の趣味や性質を自分のそれに従わせ、すべて君を通して物事を見、君の頭で物事を考えるようにしむけなければならない。
（ イワン・ゴンチャロフ ）
（ Ivan Goncharov ）
31.
生きることは死ぬことである。
よく生きることは、
よく死ぬことである。
だから、よく死ぬように努めなければならない。
（ トルストイ ）
（ Lev Tolstoy ）
32.
自信はなくて
うぬぼればかり
はずかしい
はずかしい
（ 相田みつを ）
（ Aida Mitsuwo ）
33.
突然必要になった本が
振り向くと自分の本棚にちゃんとあるのが理想である、
と書いてあるのを読んで以来、
懐に余裕がある限り、
たとえすぐは読まない本でも
関心のある本は
どんどん買うようにしている。
（ 目黒考二 ）
（ Meguro Kouji ）
34.
足の皮は厚いがよし
面の皮は薄きがよし
（ 三浦梅園 ）
（ Miura Baien ）
35.
子供は、
安心感を与えられて育つと、
自分や人を信じるようになる。
（ ドロシー・ロー・ノルト ）
（ Dorothy Law Nolte ）
36.
治人有れども、治法無し。
（ 荀子 ）
（ Junshi ）
｜1−100｜
｜101−200｜
｜201−300｜
｜301−400｜
｜401−500｜
｜501−600｜
｜601−700｜
｜701−800｜
｜801−900｜
｜901−1000｜
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