或(あ)る評論家は、ある老大家の作品に三拝九拝し、そうして曰く、「あの先生にはサーヴィスがないから偉い。
太宰などは、ただ読者を面白がらせるばかりで、……」 奴隷根性も極まっていると思う。 つまり、自分を、てんで問題にせず恥しめてくれる作家が有り難いようなのである。 太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948) 『如是我聞』(にょぜがもん) 【 太宰治の名言 】
《 恥・恥ずかしさ 》
〈全文〉
奴隷根性。 彼ら(=先輩作家たち)は、意識してか或(ある)いは無意識か、その奴隷根性に最大限にもたれかかっている。 彼らのエゴイズム、冷たさ、うぬぼれ、それが、読者の奴隷根性と実にぴったりマッチしているようである。 或(あ)る評論家は、ある老大家の作品に三拝九拝し、そうして曰く、「あの先生にはサーヴィスがないから偉い。 太宰などは、ただ読者を面白がらせるばかりで、……」 奴隷根性も極まっていると思う。 つまり、自分を、てんで問題にせず恥しめてくれる作家が有り難いようなのである。 評論家には、このような謂(い)わば「半可通」が多いので、胸がむかつく。 墨絵の美しさがわからなければ、高尚な芸術を解していないということだ、とでも思っているのであろうか。 光琳(こうりん)の極彩色は、高尚な芸術でないと思っているのであろうか。 渡辺崋山(かざん)の絵だって、すべてこれ優しいサーヴィスではないか。
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