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「念仏は、その極楽(きょうち)(=永遠の時間に繰り入れられた境地)に生まれるためのまじないか、関所手形のようなものではないのか」
「ちがいます。 弥陀(みだ)の本願によってたれでも救われるのでございますから、南無阿弥陀仏をとなえる者だけが極楽に生まれるというものではございませぬ。 たれでも、生まれさせて頂けます。 お念仏は、そういうありがたさを感謝する讃仏(さんぶつ)のことばにすぎませぬ」 司馬遼太郎[しば・りょうたろう]
(小説家、1923〜1996) 『尻啖え孫市』(しりくらえ・まごいち) ※標題文の「(=永遠の時間に繰り入れられた境地)」は前段部より補足。
※弥陀(みだ)=阿弥陀(あみだ)の略。 ※讃仏(さんぶつ)=仏の功徳をたたえること、讃美すること。
《 言葉 》→ 今日
《 境地 》 《 感謝 》→ 今日 《 永遠・永久 》→ 今日 《 天国・極楽 》 《 時間 》→ 今日 《 仏教・僧侶 》→ 今日 《 日本の文豪 》→ 今日 《 司馬遼太郎 》→ 今日 * * * * * * * * * * 《 星座別名言と運勢 》 《 血液型別名言と運勢 》 〈原文全文〉
「その如来(にょらい)は、どこにいる」 「十万世界(宇宙)にあまねく満ち満ちていらっしゃいます。 満ち満ちて、わたくしどもが救われたくないと申しても、だまって救ってしまわれます」 __ Link __ 「救いとはどういうことだ」 「人のいのちは、短うございましょう? その短いいのちを、永遠の時間のなかに繰り入れてくださることでございます」 __ Link __ 「念仏(南無阿弥陀仏)すれば、か」 「いいえ、お念仏をとなえようと、唱えまいと、繰り入れてくださいます。 それが、極楽へ参れる、という境地でございます」 「わからぬことをいう。 さすれば、念仏は、その極楽(きょうち)に生まれるためのまじないか、関所手形のようなものではないのか」 「ちがいます。 さきほども申しましたように弥陀(みだ)の本願によってたれでも救われるのでございますから、南無阿弥陀仏をとなえる者だけが極楽に生まれるというものではございませぬ。 たれでも、生まれさせて頂けます。 お念仏は、そういうありがたさを感謝する讃仏(さんぶつ)のことばにすぎませぬ」 __ Link __
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