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哲学者・思想家の名言
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1.
決心する前に完全に見通しをつけようとする者は、決心できない。
（ アミエル ）
2.
夫をつかまえるのは技、
とどめておくのは努力。
（ ボーヴォワール ）
3.
人間は自分のことを一向に知らないものだから、多くの人々は、健康であるのに死んでいくように思い、また、多くの人々は、死にかけているのに健康であると思う。
（ ブレーズ・パスカル ）
4.
火中(かちゅう)の栗を拾う。
（ ラ・フォンテーヌ ）
5.
欲望とは、
すでに情感的次元で与えられているものを
表象的次元で所有するための
盲目的努力である。
欲望は
情感的総合を通して
彼方(かなた)を目指す。
その彼方を欲望は予感しているが、
認識することはできない。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
6.
忍耐は正義の一種である。
（ アウレリウス ）
7.
天も地も海も一(ひ)とまとめにしたすべてでも全宇宙の総和に較(くら)ぶれば無に等しいものである。
（ ルクレティウス ）
8.
考えてばかりいないで、とにかくやるべきことをやれ。
人生とは、頭で考えたり難癖をつけたりして、変わるようなものではない。
（ エマーソン ）
9.
人間にあっては、
近いもの（たとえばじぶんの感情、性、家族）、
大事なこと（たとえば政治）ほど、
見えにくいものだ。
言葉にはなりえないもののうちに
それでも言葉を駆使して潜り込んでゆくこと。
このことを、胆に銘じたいものだ。
（ 鷲田清一 ）
10.
知るは見るなり
（ ジョン・ロック ）
11.
我々の自由とは、
今日、自由になるために戦う自由な選択以外のなにものでもない。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
12.
ただ一瞬とも、われわれの決断行為を休ませることは認められていない。
（ オルテガ・イ・ガセット ）
13.
一日の質に影響を与えるような工夫は、最高の技術だと言える。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
14.
私たちは目的とともに手段も選ばなくてはならない。
（ エーリヒ・フロム ）
15.
人は自分の運命を非難して、
責任をまぬがれるつもりでいる。
つまり、いつも運命の女神がいけないことになる。
（ ラ・フォンテーヌ ）
16.
人間は神にもなれず
さりとて悪魔となりて満足することもできず、
つまり五里霧中に彷徨(ほうこう)する哀れな生物である。
（ 西田幾多郎 ）
17.
幸福と不幸とは、ともに心にあり。
（ デモクリトス ）
18.
我々は、自分の幸も不幸も、自己愛に見合う分しか感じない。
（ ラ・ロシュフコー ）
19.
権力者はへつらわれる度合いに応じて（人を）評価するにすぎない。
（ エルヴェシウス ）
20.
人は人によりてのみ人となり得べし。
人より教育の結果を取り除けば無とならん。
（ カント ）
21.
賢い人間なら知りたくないであろうことがたくさんある。
（ エマーソン ）
22.
アクセントは会話の生命である。
アクセントは会話に感性と真実を与える。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
23.
幸福だから笑うのではない。
笑うから幸福なのだ。
（ アラン ）
24.
我々の人生は、我々の生きようとする意志と世界との対決であり、この対決において我々は、生きようとする意志を低下させないように、たえず抵抗しなければならない。
（ シュバイツァー ）
25.
正義は美徳の最上の栄光なり。
（ キケロ ）
26.
目的を忘れることは、愚かな人間にもっともありがちなことだ。
（ ニーチェ ）
27.
今日という日は二度と来ないことを思え。
（ ダンテ・アリギエーリ ）
28.
自然がどんなに大きな優雅を与えようとも、偉人英傑を作るのは自然だけではなく、自然と手を組んだ運命である。
（ ラ・ロシュフコー ）
29.
血統の尊さは短くなり易き衣のごとし、
日に日に補足せざれば、
時ははさみを持って周りをめぐらむ。
（ ダンテ・アリギエーリ ）
30.
単に給料をもらうために、
壁の向こう側に石を投げ入れ、
それをまた投げ返す仕事をしないかと言われたら、
ほとんどの人は、侮辱されたと感じるだろう。
ところが、今、多くの人々は、
そんな仕事よりましな仕事を与えられていないのだ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
31.
人間の過大な愚劣さは、
名誉を追求することであるが、
それこそまさに、
人間の優秀さの最高のしるしである。
（ ブレーズ・パスカル ）
32.
書物を読むということは、
他人が辛苦(しんく)して成し遂げたことを、
容易に自分に取り入れて、自己を改善する最良の方法である。
（ ソクラテス ）
33.
「自立」はあくまで「相互依存」という人生の取り消しえない条件下で、
ある限定された文脈で、
はじめて口にできることであり、すべきことである。
それを知らないひとが
「自立」という、もうひとつの流行語をかんたんに口にする。
（ 鷲田清一 ）
34.
人がいらだったり、不機嫌だったりするのは、あまり長い間立ち通しでいたせいであることがよくある。
そういう時、その人の不機嫌に対して理屈をこねあげたりしてはいけない。
椅子を差し出してやるがいい。
（ アラン ）
35.
お前の推測する義務とは、お前がそれを推測した瞬間からお前を束縛する。
（ アミエル ）
36.
恋愛においては、あまり好きにならないことが、好きにならせる確実な方法である。
（ ラ・ロシュフコー ）
37.
ある民族がたくさんの余暇を持って幸福な気持ちになりうるには、その民族に教養がなければならない。
しかも、精神的な楽しみという観点からも、直接役に立つ技術的な知識という観点からも教育されていなければならない。
（ バートランド・ラッセル ）
38.
友達は第二の自己である。
（ アリストテレス ）
39.
世間の付き合いでは、長所よりも短所によって気に入られることが多い。
（ ラ・ロシュフコー ）
40.
貧しき者、寂しき者の慰めは夢想である。
（ 阿部次郎 ）
41.
民衆を自分の道具にするために民衆に媚びるというのが、
普通選挙の手品師・ペテン師の業である。
（ アミエル ）
42.
未だかつて、自分は本当に幸福だと感じた人間は一人もいなかった。
――もしそんなのがいたら、多分酔っぱらってでもいたのだろう。
（ ショーペンハウアー ）
43.
隣人の語ること、行うこと、考えることを気にかけない者は、どれだけ多くの利益を受けることだろうか。
（ アウレリウス ）
44.
自分の好きなように生きている人間は自由である。
（ エピクテトス ）
45.
人生の価値は時間の長さではなく、その使い方で決まる。
長生きをしてもむなしい人もいる。
（ モンテーニュ ）
46.
表にはさながら悪意のごとく振舞う、気位の高い慈愛もある。
（ ニーチェ ）
47.
精神を養うのは交渉しかない。
（ アラン ）
48.
社会は良心の上に立ち、科学の上に立つものではない。
（ アミエル ）
49.
この世においては汝の肉体が力尽きぬのに、魂が先に力尽きるのは恥ずべきことではなきか。
（ アウレリウス ）
50.
大衆というものは、その本質上、自分自身の存在を指導することもできなければ、また指導すべきでもなく、ましてや社会を支配統治するなど及びもつかないことである。
（ オルテガ・イ・ガセット ）
51.
名誉は、外に現れた良心であり、良心は、内に潜む名誉である。
（ ショーペンハウアー ）
52.
人間が世界の中心に身をおけばおくほど、自然の所有の度合をさらに強めるだろうが、一方では有限性によってますますつよく圧迫され、彼自身の死にいっそう近づくのだ。
〈歴史〉は、人間がみずからのそもそもの限界から逃れることを許しはしない──表面的に、そしてもっとも陳腐な意味を限界という語にあたえる場合をのぞいては。
（ ミシェル・フーコー ）
53.
問題の結論を説得力のあるものにするためには、
提示された前提や導出では不十分であると指摘し、
もっと良い論証を示すように要求することが、
（本来あるべき形の）批判なのです。
（ 金杉武司 ）
54.
恥ずべき利得よりも損失を選ぶこと。
損失は一時の苦痛をもたらすだけだが、
恥ずべき利得はいつまでも苦痛となるから。
（ キロン ）
55.
知と愛とは同一の精神作用である。
（ 西田幾多郎 ）
56.
人が失敗する原因は、ひとつしかない。
それは本当の自分に対する信頼の欠如である。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
57.
ある行為を後悔する者は、
二重に不幸あるいは無能である。
最初に邪悪な欲望によって、
ついで悲しみによって征服される者だからである。
（ スピノザ ）
58.
実に多くの職人達は、
その名を留めずに、
この世を去ってゆきます。
しかし彼らが親切に拵(こしら)えた品物の中に、
彼らがこの世に生きていた意味が宿ります。
（ 柳宗悦 ）
59.
大臣でなければ、ただの愚か者にすぎない者が、大人物で通っている。
（ エルヴェシウス ）
60.
生涯の幸福な時は、全体的に見て、仕事をしている時である。
（ カール・ヒルティ ）
61.
イマジネーションの世界は無限である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
62.
芸術は
自然の模倣や人間の生の再現以上のものである。
芸術は
一種の変換であり変質である。
（ エルンスト・カッシーラー ）
63.
友人や近親にどのような愛情を持っていても、
他人の幸せだけで我々が幸せを覚えることはない。
（ ヴォーヴナルグ ）
64.
親は子どもに対して「何かできることはないですか」と常に言っておけば十分です。
そして、子どもが何も言ってこなければ何もしないほうがいいのです。
（ 岸見一郎 ）
65.
泣くことは、
自分自身に対する同情である。
（ ショーペンハウアー ）
66.
私は一生のうちで、
自分ほど幸福に対する才能に恵まれた人間に会ったことはないし、
また私ほど頑強にしゃにむに幸福に向かって突進していった人間を知らない。
（ ボーヴォワール ）
67.
情熱は人を承服させる唯一の雄弁家である。
情熱のある朴訥な人が、
情熱のない雄弁な人よりも
よく相手を承服させるのである
（ ラ・ロシュフコー ）
68.
人びとは利己心のない愛を実に本能的に感づくのがつねである。
（ カール・ヒルティ ）
69.
教育が進歩しなければ、
社会もまた進歩しない。
（ ジョン・デューイ ）
70.
音楽は音の結晶である。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
71.
熱意を失ってしまった人ほど年老いた人はいない。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
72.
宗教は間接的にも直接的にも、教義としても比喩としても、いまだかつて一つの真理も含んだことはない。
というのは、どんな宗教も不安と欲求から生まれたものであるからだ。
（ ニーチェ ）
73.
神に代わって人間を支配する三つの力である、金と名誉と享楽との関係を断ったときに、人は初めて自分を自由に感じることができる。
（ カール・ヒルティ ）
74.
死がいかなる場所において汝を待ち受けているか不明なり。
ゆえに、いかなる場所においても死を待ち受けよ。
（ セネカ ）
75.
何かにケチをつける喜び。
それを味わうと、何か良いものに心動かされる喜びが、私たちから奪われてしまう。
（ ラ・ブリュイエール ）
76.
冗談は、しばしば真実を伝える手段として役立つ。
（ フランシス･ベーコン ）
77.
言葉を正確に使えないということは、
思想も精神も曖昧だということだ。
（ 唐木順三 ）
78.
普遍的な真理に対して人がいかに無関心でも、個別的な真理に対しては実に執着が強い。
（ ショーペンハウアー ）
79.
あるひとりの人に対して
利益を求めている限りは、
友愛の条件はととのうことがない。
その人がなくてはならぬものになること、
その人が欠かせぬものであること
が必要である。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
80.
一兵卒は、
軍曹や伍長に対するほどには、
将軍に対して嫉妬心を抱かない。
（ デイヴィッド・ヒューム ）
81.
退屈は悪の根源であって、遠ざけねばならないものである。
無為は悪ではない。
それどころか、無為のセンスを持たぬということは、誰の場合でも、いまだ人間性にまで高められていないことの証左である、とさえ言うことができる。
（ キルケゴール ）
82.
美貌は夏の果物のように腐りやすく長持ちしない。
（ フランシス･ベーコン ）
83.
宗教は民衆の阿片(あへん)である。
（ カール・マルクス ）
84.
よい格言は陳腐なものになりがちである。
というのは、それらはことわざに転化するからである。
（ ヴォーヴナルグ ）
85.
世界は深い。
昼が考えたより深い。
（ ニーチェ ）
86.
自分を分かち与えることこそ、最高の贈り物だ。
（ エマーソン ）
87.
神と自然は、何一つ無駄なことはしない。
（ アリストテレス ）
88.
数は芸術の中に生きている。
（ アウグスティヌス ）
89.
私は私と私の環境である。
（ オルテガ・イ・ガセット ）
90.
責任をとらなくなったのか、
システムにがんじがらめになって責任をとれないのかは別として、
責任を負う、あるいは果たすということの意味が、
責任を問いただされる、とらされる
といった受動形にずらされてきたようにおもう。
「自己責任」という語もそうだが、
「悪いのは○○だ」「○○のせいだ」
という帰責の意味に。
（ 鷲田清一 ）
91.
偏見を捨てるのに、もう遅すぎるなんてことは決してない。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
92.
才能が一つ多いほうが、
才能が一つ少ないよりもより危険である。
（ ニーチェ ）
93.
身体のもとが腐っているとしたら、
どれだけ食べ物や飲み物があり、
また、どれだけお金や権力があったところで、
誰も生きがいがあるとは思えないだろう。
（ ソクラテス ）
94.
学者先生はしきりに
「それゆえ」という言葉をお使いになるが、
なんで「それゆえ」なのか、
俗人にはさっぱりわからない。
なんだか、偉そうな言葉でごまかしているようだ。
（ ガリレオ・ガリレイ ）
95.
どこの国にも、もっと広い視野に立てる人間がたくさんいるにちがいない。
どこの国の人間であれ、そういう能力を持った人々にこそ、人間に味方しようとする者は呼びかけるべきだ。
（ バートランド・ラッセル ）
96.
我々を救ってくれるもの、それは友人の助けそのものというよりは、友人の助けがあるという確信である。
（ エピクロス ）
97.
すべての人は
それぞれ一つの真理を追求すればするほど、
いっそう危うい誤りにおちいる。
彼らのあやまちは
一つの偽りを追求することにあるのではなく、
むしろもう一つの真理を追求しないことにある。
（ ブレーズ・パスカル ）
98.
理想ほど危険なものはない。
人が一つの理想しか持たなかったとしたら。
（ アラン ）
99.
へつらいは憎しみよりも危険だ。
（ バルタザール・グラシアン ）
100.
大笑いをするな、多くのことに笑うな、しまりなく笑うな。
（ エピクテトス ）
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