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哲学者・思想家の名言
☆ ６月１０日 ☆
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1.
キリスト教道徳は奴隷の道徳、弱者の道徳である。
生の拡大を妨げ、本能の発揮を抑え、人間を萎縮させ、退化させる道徳である。
（ ニーチェ ）
2.
無知は富と結びついて
初めて人間の品位をおとす。
（ ショーペンハウアー ）
3.
人類のいかなる種族も、倦怠な種族よりはマシだ。
（ ヴォルテール ）
4.
ひとかどの仕事をしようと思ったら、
残像との対話が不可欠だ。
（ 鶴見俊輔 ）
5.
だまされる者はだまされない者よりも賢く、だます者はだまさない者よりもよい。
（ キルケゴール ）
6.
愛の対象を自分以下に評価するとき、
その対象には
たんなる愛着を持つだけだ。
対象を自分と同等に評価するとき、
それは友愛とよばれる。
対象を自分以上に評価するとき、
ひとの持つ情念は献身とよべる。
（ デカルト ）
7.
老人が長く生きてきたことを証明するものを、年齢以外に何も持っていないことほど不名誉なことはない。
（ セネカ ）
8.
貧者(ひんじゃ)の物惜しみしないのは浪費と称される。
（ ヴォーヴナルグ ）
9.
自分に都合が悪いことはすべて、「社会が悪い」「社会のせいだ」というあの態度だ。
でも、社会が自分の外にあると思っているのは、ほかでもないその人だ。
自分でそう思い込んでいるだけなのに、じゃあその人はいったい何を責め、誰が悪いと言ってることになるのだろう。
（ 池田晶子 ）
10.
学校や大学で教わることは、学問そのものではなく、学問への手段である。
（ エマーソン ）
11.
ある民族がたくさんの余暇を持って幸福な気持ちになりうるには、その民族に教養がなければならない。
しかも、精神的な楽しみという観点からも、直接役に立つ技術的な知識という観点からも教育されていなければならない。
（ バートランド・ラッセル ）
12.
自分が死すべき存在だと知ったときから、私は死の観念が怖ろしくてたまらなかった。
人々が「勇気」と呼ぶものなど、私には何も見ていないゆえの軽はずみとしか思えなかった。
（ ボーヴォワール ）
13.
人間の最大の誘惑は、あまりにも小さなことに満足してしまうことだ。
（ トマス・マートン ）
14.
賢明さと幸福は非常に接近している
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
15.
私たちは三つの教育を受ける。
一つは両親から。
もう一つは教師から。
残りの一つは社会から教えられる。
そして、この三番目は、初めの二つの教えに全て矛盾するものである。
（ モンテスキュー ）
16.
人は自分の運命を非難して、
責任をまぬがれるつもりでいる。
つまり、いつも運命の女神がいけないことになる。
（ ラ・フォンテーヌ ）
17.
我々が良識的な人だと思うのは、
我々と考えを同じくする人たちだけだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
18.
物事をよく知るには、細部について知らなければならない。
（ ラ・ロシュフコー ）
19.
心配に対する最上の対策は、
忍耐と勇気である。
（ カール・ヒルティ ）
20.
幸福を得るには、あらゆる人間の性質の中で、勇気が最も必要である。
（ カール・ヒルティ ）
21.
後悔したり、他人を責めないことが、
賢明さへの第一歩だ。
（ ドゥニ・ディドロ ）
22.
私たちの生きているもとのもの（精神・魂）が乱れ、腐っているならば、生きがいのあるわけがないではないか。
（ ソクラテス ）
23.
ある特定の職業や仕事に用いられる専門用語は、それを習ったことのない者にとっては不可解であろう。
しかしそれは、これらの用語そのものが難しいからではない。
むしろ逆に、それらは常に話を分かりやすくするために導入されるのである。
（ ホワイトヘッド ）
24.
悪と戦うことに夢中になればなる程、
善を問題にしようという気は失われる。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
25.
何が最も真実なことと言われるか？
人間たちが邪悪であることである。
（ サラミスのヒッポダマス ）
26.
暴力は、権力が危うくなると現れてくるが、暴力をなすがままにしておくと最後には権力を消し去ってしまう。
ということはつまり、暴力に対立するのは非暴力であると考えるのは正しくないということである。
（ ハンナ・アーレント ）
27.
生活は簡素に、思想は高く。
（ エマーソン ）
28.
年々、時は過ぎ去るも、過ぎ去りし時は還らじ。
（ キケロ ）
29.
ひとは、不正をされないよりも、
不正をしないように用心しなければならない。
そして、なによりも、ひとは、
公私いずれにおいても、
よい人間と思われるようにではなく、
よい人間であるように心がけねばならない。
（ プラトン ）
30.
人が思慮がないのに思慮があると思っているときは恐ろしい。
（ クリティアス ）
31.
万物は聖なる愛によって動かされる。
（ ダンテ・アリギエーリ ）
32.
今日の人間は果たして幸福であるために幸福について考えないのであろうか。
むしろ我々の時代は人々に幸福について考える気力をさえ失わせてしまったほど不幸なのではあるまいか。
幸福を語ることがすでに何か不道徳なことであるかのように感じられるほど今の世の中は不幸に満ちているのではあるまいか。
（ 三木清 ）
33.
召使に尊敬される主人は少ない。
（ モンテーニュ ）
34.
自分の人生を次の世代への橋渡しのために費やすというのは、
つまり、子供を生み育て、
地域のために力を尽くすことは、
すべての人間に共通した立派な事業なのである。
立派な人生といわなければならないだろう。
（ 鷲田小彌太 ）
35.
どんなことにも笑う人間は、
どんなことにも泣く人間と同じく
阿呆である。
（ バルタザール・グラシアン ）
36.
汝を傷つけた人間は、汝より強い者か弱い者かのどちらかである。
もし弱い者であれば、その者を許しなさい。
もし強い者であれば、汝自身を許しなさい。
（ セネカ ）
37.
いかに押しつぶしても個人的人格は専制である。
（ J・S・ミル ）
38.
証明のいる箴言は、表現の下手な箴言である。
（ ヴォーヴナルグ ）
39.
人生は振り返らなければ理解できないが、
前を向かなければ進んで行かない。
（ キルケゴール ）
40.
「あなた」は「わたし」より古い。
「あなた」といって、
人は神に呼びかけたが、
「わたし」ということばはまだ聖化されていない。
だから人間は隣人のところに押しかけて行くのだ。
（ ニーチェ ）
41.
度を超えた懐疑は
純粋に懐疑に止まっているのではなく、
一つの哲学説としての懐疑論になっているか、
それとも懐疑の神秘化、宗教化に陥っているのである。
そのいずれももはや懐疑ではなく、一つの独断である。
（ 三木清 ）
42.
嫉妬心と競争心には、
悪徳と美徳ほどの隔たりがある。
（ ラ・ブリュイエール ）
43.
楽しみへの期待は、楽しみそのものより心ときめくことがある。
（ タタルケビッチ ）
44.
ひとを罰しようという衝動の強い人間たちには、なべて信頼を置くな！
（ ニーチェ ）
45.
どのような理由であっても、
社会によって保護されるべきものをもっている
ということに関して、
その人が十分な主張だと
私たちがみなすものをもっているとしたら、
私たちは
その人はそれに対する権利をもっている
と述べる。
（ J・S・ミル ）
46.
知は愛、愛は知である。
（ 西田幾多郎 ）
47.
希望喪失はすでに敗北の先取りである。
人間にできることがなお残されている限り、希望を失うことは許されない。
（ カール・ヤスパース ）
48.
民族主義が首尾一貫したイデオロギーであるとすれば、
愛国主義はその感情的表現だという違いがあるだけである。
（ モーリス・ブランショ ）
49.
いかに世間が判断を誤りやすいとはいえ、偽の偉さを厚遇する例の多さは、真の偉さを冷遇する場合を、さらに上回るものがある。
（ ラ・ロシュフコー ）
50.
青年は希望の幻影を持ち、老人は想起の幻影を持っている。
（ キルケゴール ）
51.
我々にふさわしいものは、快活と勇気、希望を実現しようとする努力である。
（ エマーソン ）
52.
消費社会。
そこでは購買行為は
必要＝欠乏（needないしはwant）によってではなく
欲望（desire）によって動機づけられている。
それなしには生活が成り立たないというよりも、
「欲しい」、いや「買わないといけない」という強迫に
動機づけられている。
（ 鷲田清一 ）
53.
貧困とは、
礼儀作法の教師なり。
（ アンティステネス ）
54.
いったん灰になることがなくて、どうして新しくよみがえることが望めよう。
（ ニーチェ ）
55.
この世で一番重い物体は、もう愛していない女の体である。
（ ヴォーヴナルグ ）
56.
孤独の中では、人がその中へ持ち込んだものが成長する。
（ ニーチェ ）
57.
不正を受ける者は、不正を働く者よりも幸福である。
（ ソクラテス ）
58.
もし君が人に愛されようと思うなら、まず君が人を愛さなければならない。
（ セネカ ）
59.
僕ぐらい僕に似ていない者はいない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
60.
不動の心構えの人だけが、本当の優しさを持つことができる。
（ ラ・ロシュフコー ）
61.
何故(なぜ)女が不幸に対して男より深い同情を示すかといえば、推理能力に弱みを持っているからである。
（ ショーペンハウアー ）
62.
純粋に愛するとは、
ひとりの人において、
その人の飢えを愛することである。
すべての人々は、つねに飢えているのだから、
つねにすべての人々を愛するということになる。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
63.
説教心が人間に具(そなわ)っているのは、
各人いずれも何かすぐれたものを持っている兆しである
とも見られ得る。
他人に説教するのもよかろう、
ただ他人の説教も大いに聴くことを忘れてはならぬ。
（ 三木清 ）
64.
大きな恐怖感に締めつけられている状態では、
一人の人間や集団あるいは国民が、
人道的に行動し、
良識と分別をわきまえてものを考えることを
期待するのは、
どだい無理な話である。
（ バートランド・ラッセル ）
65.
絶望するな。
たとえ絶望したとしても、絶望のうちに働き続けろ。
（ エドマンド・バーク ）
66.
多くは覚悟でなく愚鈍と慣れでこれに耐える。
（ ラ・ロシュフコー ）
67.
インテリというのは真の革命家ではない。
暗殺者になるくらいが関の山だ。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
68.
啓蒙とは、人間が自分の未成年状態から抜け出ることである。
（ カント ）
69.
人生はすべて実験である。
実験の数は多ければ多いほどよい。
もし失敗したら、もう一度起き上がればよい。
転んだって何ともない。
（ エマーソン ）
70.
何か特技を生かして、自らを引き立たせるように努力せよ。
（ セネカ ）
71.
愚か者が先延ばしにすることを、
賢者はただちに取りかかる
（ バルタザール・グラシアン ）
72.
雨だれも、ついには石をうがつ。
（ ルクレティウス ）
73.
ものの理を説くことは、
人を突き飛ばすことに等しい。
（ アラン ）
74.
人はだれでも、
とくに自己を保存しなければならないのだから、
なによりも心がけなければならないこと、
いちばんだいじなことは、当然、
この自己保存ということにたえず心をくばることだ。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
75.
諸君にとって最も容易なものから始めたまえ。
ともかくも始めることだ。
（ カール・ヒルティ ）
76.
身のまわりにある愉快なことを考えるのが幸福の第一歩。
（ チャールズ・エバレット ）
77.
世の中で成功を収めるには、馬鹿のように見せかけ、利口に活動することである。
（ モンテスキュー ）
78.
いかに我々は
「相手に勝とうとする気持」だけで議論するのであろうか？
「新しい展開」を求めてゆくという
対話の基本原理を忘れてはならない。
（ 中島義道 ）
79.
今は絶滅されてしまった諸々の哲学や神学が、しかしなお相変わらず依然と学問の中に働き続けている。
根もとの方が死滅してしまった場合でも、ここでは小枝の方には、なお暫時の生命があるのである。
（ ニーチェ ）
80.
新しい真理とはつねに心の変遷過程の媒介者、調停者である。
それは最小の動揺と最大の連続性とを与えるようにして旧(ふる)い意見を新しい事実にめあわせる。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
81.
人が心から恋をするのはただ一度だけである。
それが初恋だ。
（ ラ・ブリュイエール ）
82.
誤謬(ごびゅう)を犯すは人間の性(さが)なり。
（ キケロ ）
83.
行動と情熱がなくなると、その世界は、妬みに支配される。
（ キルケゴール ）
84.
キリスト教徒の神は、リンゴを大切にしながら、子供をなおざりにする父親である。
（ ドゥニ・ディドロ ）
85.
田園の眺め、快い景色の連続、大気、
旺盛な食欲、
歩いて得られる優れた健康、
田舎の料亭の自由さ、
私の隷属を思い起こさせる一切のものから遠ざかることが、
私の魂を解放し、
思想にいっそうの大胆さを与える。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
86.
世界は一枚の絵に描けるような構造をしてはいないのだ。
正確に言えば、一枚の絵に収めようとしてもどうしても何かが飛び出してしまうような構造をしている。
（ 永井均 ）
87.
どこに死が我々を待っているか分からないのだから、いたる所で待とうではないか。
（ モンテーニュ ）
88.
私の真理は怖ろしい。
というのは、いままでは嘘が真理と呼ばれてきたのだから。
あらゆる価値の転倒、これが私の方式だ。
（ ニーチェ ）
89.
「文化」は
言語の条件であり、
同時に、その産物である。
（ ジョン・デューイ ）
90.
友人に不信を抱くことは、
友人に欺(あざむ)かれるよりも
もっと恥ずべきことだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
91.
だれしも、分別に欠けるだけ虚栄に毒されている。
（ ニーチェ ）
92.
美しさは「自然」が女に与える最初の贈り物であり、そしてまた「自然」が女から奪い取る最初の贈り物である。
（ シュヴァリエ・ド・メレ ）
93.
自然に従って生きよ。
（ セネカ ）
94.
人には知力と人格が備わっている。
事実を拾い集め、自らの無知を知ることによって、人はうぬぼれという精神異常を癒すことができるのだ。
（ エマーソン ）
95.
我々は矛盾だけで生きている。
そして矛盾ゆえに
人生は悲劇であり、
勝利も勝利の望みもない永久の闘争である。
人生は矛盾なのである。
（ ウナムーノ ）
96.
人を讃美すると、
しばしばその人を損ねる。
というのは、讃美にはその人の真価に限界があることが示されるからである。
（ ヴォーヴナルグ ）
97.
物事の記号的なイメージが、数である。
（ ニコラウス・クサヌス ）
98.
家は、中に住むために建てるのであって、外から見るためではない。
（ フランシス･ベーコン ）
99.
知識は信仰に従わなければならない。
知識は信仰を出し抜いたり、ましてや、それを裂いたりしてはならない。
（ オーギュスト・コント ）
100.
世の中のために働いていると言っている人間で、本当に世の中のために働いている人間を見たことはない。
（ アダム・スミス ）
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