|
おおきな樹のある街の通りはうつくしい。
長田弘[おさだ・ひろし]
(詩人、1939〜2015) 詩「世界はうつくしいと」 詩集『世界はうつくしいと』
〈全文〉
うつくしいものの話をしよう。 いつからだろう。ふと気がつくと、 うつくしいということばを、ためらわず 口にすることを、誰もしなくなった。 そうしてわたしたちの会話は貧しくなった。 __ Link __ うつくしいものをうつくしいと言おう。 風の匂いはうつくしいと。渓谷の 石を伝わってゆく流れはうつくしいと。 午後の草に落ちている雲の影はうつくしいと。 遠くの低い山並みの静けさはうつくしいと。 きらめく川辺の光はうつくしいと。 おおきな樹のある街の通りはうつくしいと。 __ Link __ 行き交(か)いの、なにげない挨拶はうつくしいと。 花々があって、奥行きのある路地はうつくしいと。 __ Link __ 雨の日の、家々の屋根の色はうつくしいと。 太い枝を空いっぱいにひろげる 晩秋の古寺(こじ)の、大銀杏はうつくしいと。 冬がくるまえの、曇り日の、 南天の、小さな朱(あか)い実はうつくしいと。 コムラサキの、実のむらさきはうつくしいと。 過ぎてゆく季節はうつくしいと。 __ Link __ さらりと老いてゆく人の姿はうつくしいと。 __ Link __ 一体、ニュースとよばれる日々の破片が、 わたしたちの歴史と言うようなものだろうか。 あざやかな毎日こそ、わたしたちの価値だ。 __ Link __ うつくしいものをうつくしいと言おう。 幼い猫とあそぶ一刻はうつくしいと。 シュロの枝を燃やして、灰にして、撒く。 何ひとつ永遠なんてなく、いつか すべて塵にかえるのだから、世界はうつくしいと。 __ Link __
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
( ブライアン・アダムス )
8.
( 中内功 )
9.
10.
11.
12.
13.
当今の急務は、
口語体の放漫(=言葉の積み重ねによる冗長)を引き締め、 出来るだけ単純化することにあるのでありますが、 それは結局 古典文の精神に復(かえ)れと云(い)うことに 外(ほか)ならないのであります。
14.
15.
16.
17.
18.
19.
20.
( 漫画『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』 )
21.
22.
23.
24.
25.
26.
27.
28.
29.
30.
31.
32.
33.
34.
35.
36.
【 本多静六 】
【 武豊 】 【 スティーヴン・リーコック 】 【 シャーロッテ・マンスフィールド 】 【 中島みゆき 】 【 久石譲 】 【 オードリー・ヘプバーン 】 【 藤子・F・不二雄 】 【 ローザ・パークス 】 【 ジョン・コットン・ダナ 】 【 稲尾和久 】 【 豊田英二 】 【 マーシャル・マクルーハン 】 【 セオドア・マーティン 】 【 ジャン=フランソワ・デュシス 】 【 アルトゥーロ・トスカニーニ 】 【 人間の幸せの極致 】
【 山の人 】 【 役に立たない人 】 【 安易な手法 】 【 この世の楽園に向かう旅 】 【 適正な価格 】 【 慎み深いデザイン 】 【 遠い彼方 】 【 悪い点をなくす 】 【 今のことを考えない 】 【 いつも親切 】 【 普段着 】 【 患者の数が増える 】 【 新しい思想を考え出す 】
|