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鉄器使用がはじまる以前の石器や木器による小生産の時代は、
人間は欲望もすくなく、 従って好奇心も寡少(かしょう)で、 じつにのんきでお人好しの世の中であったろうと思える。 開墾して自分の田をふやそうとしたり、 あるいは他人の田まで奪(と)ろうなどということが おこりえないのは、 木器や石器では 他の地面まで耕しようもないからである。 司馬遼太郎[しば・りょうたろう]
(小説家、1923〜1996) 『長安から北京へ』 ※寡少(かしょう)=非常に少ないこと。
わずかであること。 「過少」のような「少な過ぎる」という意味はなく、単に「非常に少ないこと」を意味する
《 鉄 》
《 地面・地表 》 《 のんびり・のん気 》 《 奪う・奪われる 》 《 願望・願い・望み 》→ 今日 《 始まり・スタート 》 《 田(田んぼ) 》 《 好奇心 》 《 使う・使用・用いる 》→ 今日 《 世の中 》→ 今日 《 生産 》 《 耕す 》 《 欲・欲望・欲求 》→ 今日 《 日本の文豪 》→ 今日 《 司馬遼太郎 》→ 今日 * * * * * * * * * * 《 星座別名言と運勢 》 《 血液型別名言と運勢 》 〈全文〉
鉄の使用ほど、 人間の精神と社会を、 それ以前にくらべて激しく変えてしまったものはないように思える。 農業生産があがるために社会がかわり、 また私有への執着が強くなり、 さらには好奇心が増大して、 形而下(けいじか)的な好奇心が社会に充満する一方、 それが変質して形而上的な好奇心を生み、 思想や学問を持つようになった。 __ Link __ 鉄器使用がはじまる以前の石器や木器による小生産の時代は、 人間は欲望もすくなく、 従って好奇心も寡少(かしょう)で、 じつにのんきでお人好しの世の中であったろうと思える。 開墾して自分の田をふやそうとしたり、 あるいは他人の田まで奪(と)ろうなどということが おこりえないのは、 木器や石器では 他の地面まで耕しようもないからである。 __ Link __
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