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[ 名言 ]
たいていの店の鯛焼は
尻尾のふた又のところには
ほとんどあんがゆきわたっていないことがおおい。
これはじっさいよりも
効果の悪さが眼につきやすく、
いかにも商売上のけちをしているようにみえる。

[ 出典 ]
吉本隆明[よしもと・たかあき]
(思想家・詩人・文芸評論家、1924〜2012)
「まんじゅうとあんこ」
『ずっしり、あんこ』に収載

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〈全文〉
たいていの店の鯛焼は
尻尾のふた又のところには
ほとんどあんがゆきわたっていないことがおおい。
これはじっさいよりも
効果の悪さが眼につきやすく、
いかにも商売上のけちをしているようにみえる。
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たかが尻尾のところまで
あんこをゆきわたらせるかどうかの違いなら、
もっとたっぷりあんこをつかったらいいんじゃないか
という気になる。
すくなくとも食べるほうはそうだ。
実際のもんだいとして、
何か技術上の理由があるのかどうかはわからない。
しかし食べるほうからは(=食べる人からしてみれば)
尻尾のすみずみまであんこの味がすると、
ただの鯛焼の味が豊かに感じられてくる。
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