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1601.
肉体を本位とした人生を生きると、命の生きる力が衰えてくる。
（ 中村天風 ）
（ Nakamura Tenpuu ）
1602.
海も山もこんなにゆっくりして美しいのに、俺たちだけなぜ、ガサガサ生きにゃならんのや。
（ 遠藤周作 ）
（ Endou Shuusaku ）
1603.
なぜ生きていなければいけないのか、その問(とい)に思い悩んで居(い)るうちは、私たち、朝の光を見ることが、出来ませぬ。
そうして、私たちを苦しめて居るのは、ただ、この問ひとつに尽きているようでございます。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
1604.
人間が生きるということは自分の欲するものを手に入れたいということと、ある部分では同義でしょう。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
1605.
虫たちは、精一杯、いま、ここを生きて、
力をつくして、じぶんの務めをなしとげる。
じぶんのでない生きかたなんかけっしてしない。
みずからすることをする、ただそれだけだ。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
1606.
一日にいちど、何か、きざに気取ってみなければ、気がすまないのだ。
生きて行けないのだ。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
1607.
人間が価値的に生きるには、問題とか、苦悩が大切と思うことです。
苦悩するところに「人間」がある。
もちろん「楽」もあるが、「楽」は、喜んで受けて問題にしませんからねえ。
（ 木村無相 ）
（ Kimura Musou ）
1608.
（その人にとって）つらくなることがないほうが、その人らしく生きられる。
（ 糸井重里 ）
（ Itoi Shigesato ）
1609.
賭博が、しばしば人の生き甲斐となりうるのは、それがじぶんの運命をもっとも短時間に「知る」方便になるからである。
（ 寺山修司 ）
（ Terayama Shuuji ）
1610.
思い出に生きるか、いまのこの刹那に身をゆだねるか、それとも、――将来の希望とやらに生きるか、案外、そんなところから人間の馬鹿と悧巧(りこう)のちがいが、できて来るのかも知れない。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
1611.
この世のなかには人が何と言おうと、美しいもの、けだかいものがあって、（中略）それが生きる上でどんなに尊いかが、しみじみとわかったのです。
あなたはこれから、どのような人生を送るかしれませんが、その美しいものと、けだかいものへの憧れだけは失わないでほしいの。
（ 遠藤周作 ）
（ Endou Shuusaku ）
1612.
人間というものは自分で自分を知らない鉱山のようなもの。
自分を生きるということを考え始めると、「こんなこともできるんじゃないか、これもやれるんじゃないか」――と自分を発見することができます。
（ 河合隼雄 ）
（ Kawai Hayao ）
1613.
We must love one another or die.
わたしたちは、
愚か者として生きるべきである。
賢い愚か者として生きるべきである。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
1614.
生きている事。
生きている事。
ああ、それは、何というやりきれない息もたえだえの大事業であろうか。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
1615.
風景を生きること、自分がそのなかに在る風景を生きることが、すなわち人生というものなのだといってもいいのかもしれません。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
1616.
人間の欲求もある意味バランスをとるようにできていて、素直にそれに従っていればバランスよく生きられるはずなんだけど、欲求の方向が一方行だけに傾くと、それを達成したときに燃え尽きてしまう危険がある。
（ 高田純次 ）
（ Takada Junji ）
1617.
しばらくも倦(う)むことのない、自然の働きを見のがしてはならない。
みずからの営みを、丹念にたもちつづけるものは、
如何(いか)なる境涯に在(あ)っても健(すこ)やかに生きることができる。
（ 九条武子 ）
（ Kujou Takeko ）
1618.
人生は後ろ向きにしか理解できないが、
前向きにしか生きられない。
（ キルケゴール ）
（ Soren Kierkegaard ）
1619.
生きる意味なんて、死ぬ時に初めてわかるもんだ。
（ アニメ『グリザイアの楽園』 ）
1620.
やってよかったことをひとつ挙げれば、やっぱり３０代で自分の道を選んだことかな。
人生でやりたいことは早く決めたほうがいい、というけれど、俺はなかなか決められなかった。
３０代になっても、ずいぶん迷ったよ。
でも迷った末に、エイやっ！
と思いきったのがよかったのかもしれないね。
ただそのときは、自分なりにアウトローとして生きる覚悟はしていたと思うよ。
（ 高田純次 ）
（ Takada Junji ）
1621.
たとえ後悔し苦悩する日が来たとしても、それに負けずに、そこを人生のターニングポイントにして、めげずに生きて行くぞという、そういう「覚悟」です。
それさえしっかり身につけていれば、何があっても怖くはない。
私はそんなふうに生きて来た。
（ 佐藤愛子 ）
（ Satou Aiko ）
1622.
生きることって結果ではないじゃないの、償われなくったって自分がいいならそれで結構じゃないの。
（ 遠藤周作 ）
（ Endou Shuusaku ）
1623.
人生の楽しさも、生き甲斐も４０からだ。
親になるなら４０までにだ。
４０になるまでに、子供には独立自営の道をつけねばならない。
（※４０からの）この楽しい時期を子供のために、浪費してはならない。
（ ピトキン ）
1624.
人間というものは幸福に生きて、丈夫に生きる方がやさしい。
（ 中村天風 ）
（ Nakamura Tenpuu ）
1625.
未亡人は、少なくとも二色の女の人生を生きてみる可能性に恵まれたのだと解釈して、胸をはり誰に気がねもなく、夫（＝亡夫）の残りの生命まで貪欲に生きていくべきだ。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
1626.
私は鈍感だから
人間であることの
ふかい味わいは
最後のさいごまで
生きてみないと
わからぬようにおもう
（ 榎本栄一 ）
（ Enomoto Eiichi ）
1627.
いつも消極的な言葉を使っている人の人生は暗い。
真理に生きようとするものは、勇気凛々として生きなければならない。
そうなれるように習慣づけよう。
（ 中村天風 ）
（ Nakamura Tenpuu ）
1628.
とにかく、他人の喜ぶような言葉や行いを、人生の楽しみとするという尊い気分になって生きてごらん、今日から。
（ 中村天風 ）
（ Nakamura Tenpuu ）
1629.
すべてこの世の人は自慢が生き甲斐なのではないか。
（ 田辺聖子 ）
（ Tanabe Seiko ）
1630.
人生は二度と生きられないんです。
（ 遠藤周作 ）
（ Endou Shuusaku ）

1631.
本然的に、自分は自分の時間をよく生きようとする存在なんだということを思いさだめることができなくては。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
1632.
賭博する男たちはみなそれぞれに
人生その日その日を生きている。
とりわけ、競馬のような「時の賭博」にあっては
いまの一瞬を、過去の深い淵(ふち)に落っことしてしまうか
あすの方へ積みあげてゆくかが
人生のわかれ目になるという訳だ。
（ 寺山修司 ）
（ Terayama Shuuji ）
1633.
本で読むことと、それを生きることは別です。
（ 遠藤周作 ）
（ Endou Shuusaku ）
1634.
明るくさわやかに充実したいのちを生きている人は
明るくさわやかに充実した時間を作りながら
生きている人です。
（ 相田みつを ）
（ Aida Mitsuwo ）
1635.
一瞬一瞬、切に生きれば、やがて来る死におびえたり、やがて来るかもしれない別れに取り越し苦労する間がありません。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
1636.
我々が自分の生活あるいは人類の歴史において体験するものが、我々の生きようとする意志を圧迫し、我々から生気と思慮を奪ってしまうならば、我々は支えを失い、崩れる石に足をとられて深みに落ちるかもしれない。
しかし、我々を下で待ち受けているものが死であることを知るがゆえに、我々は再び小道をよじ登のである。
（ シュバイツァー ）
（ Albert Schweitzer ）
1637.
多くいうまでもなく、人間というものは、いかなる場合にもその人生に生きる際、慌ててはいけないのである。
というのは、人生に生ずる錯誤や過失というものは、その原因が、心が慌てたときに多いからである。
（ 中村天風 ）
（ Nakamura Tenpuu ）
1638.
歩くことがたのしい生きかたをこれからはつくってゆかなければならない。
──いまは、どうか。
生き生きと「歩く」リズムをもった歩く人の街は、どこにあるか。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
1639.
適当男と言われている僕が言うと、自分を正当化しているようでなんだけど、日本人はいい意味でもう少し気楽に、適当に生きていいんじゃないかと思う。
（ 高田純次 ）
（ Takada Junji ）
1640.
自分の欲望に従って自分の可能性を押し開こうとすることが、すなわち生きることだ。
そうやって一所懸命に生きることが、人間の普通の姿だ。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）

1641.
誰かの記憶に残らなければ、その人の生きて来たことは消されてしまう。
（ アニメ『BLOOD＋（ブラッドプラス）』 ）
1642.
なにせ自分の顔は誰にも選べない。
それは親や生まれる時代や健康な肉体を選べないのと同じだ。
でもね、自分が与えられたものにぶつぶつ文句をいいながら、なんとかごまかしごまかし生きていく。
そういうのが人生の醍醐味だと、ぼくは思う
（ 石田衣良 ）
（ Ishidas Ira ）
1643.
ドラマの予告編のセリフ
「愛されている人間には、生きる価値があるんだ」。
裏返すと、「愛されていない人間には、生きる価値がない」ということになる。
そうだろうか？
「愛されていようが、愛されていまいが、人間には生きる価値がある」よ！
（ 七瀬音弥 ）
（ Nanase Otoya ）
1644.
そんな風にして、そんな欠陥を抱えこんだまま、人間は生きていけるんだろうか？
もちろん生きていける。
結局のところ、それが問題なんだね。
（ 村上春樹 ）
（ Murakami Haruki ）
1645.
生きていることは辛か。
重か。
（ 遠藤周作 ）
（ Endou Shuusaku ）
1646.
切に生ききっていれば、次の瞬間、死におそわれても悔いがないのではないでしょうか。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
1647.
地金(じがね)あらわれ、本音で生きるというのも、品のいいことだ。
（ 田辺聖子 ）
（ Tanabe Seiko ）
1648.
思い通りに生きるのはムツかしかね。
（ 遠藤周作 ）
（ Endou Shuusaku ）
1649.
人生において重要なのは生きることであり、生きた結果ではない。
（ 『TEAM～警視庁特別犯罪捜査本部』 ）
1650.
人は、のぞみを失っても生きつづけて行くのだ。
見えない地図のどこかに、あるいはまた、遠い歳月の彼方(かなた)に、ほの紅(あか)い蕾(つぼみ)を夢みて、凍りつく風の中に手を差しのべている……。
（ 水木洋子 ）

1651.
どんなときも、人は風景のなかに生きています。
風景のない人生というのはありません。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
1652.
哲学するとは、自分の人生を考え、その考えにしたがって生きること。
（ アンドレ・コント＝スポンヴィル ）
1653.
これから先、生きることだけに多くの力をさいてしまうと、うまく死ぬことができなくなります。
少しずつシフトを変えていかなくてはなりません。
（ 村上春樹 ）
（ Murakami Haruki ）
1654.
自分でも気のつかん（＝答えの出ない）深い大きな問いをいただくことです。
これが生きた宗教です。
その問いとは何か。
人間に生まれた以上、このことのために人間に生まれてきたんだなあという生きておる充実した驚きと感動を毎日毎日かみしめて生きていきたい。
そのことです。
（ 和田稠 ）
1655.
この世の辛さに生きることは神がわれらを浄めたまう試練と心得ております。
（ 遠藤周作 ）
（ Endou Shuusaku ）
1656.
人間の未来も、お前の運命も、お前にとっては常に未知のものでなければならない。
だがあらゆる事態に対する覚悟だけはしっかりと決めて、勇気をもって生きることだ。
そしてあとは神の御心(みこころ)にまかせるのだ。
（ トルストイ ）
（ Lev Tolstoy ）
1657.
「生きてる価値」があってもなくても、こうでなければ生きられないのが、私の現実です。
（ 木村無相 ）
（ Kimura Musou ）
1658.
「生きている価値」といったことは、客観的に「これこれのことをしたら生きてる価値がある」というふうに決められるものであろうか。
ムー（無相）には、どうも、「生きてる価値」といったものは、至って、主観的なものではないかと、思われるんだけれどどうであろうか？
（ 木村無相 ）
（ Kimura Musou ）
1659.
死はイメージを欠いているから想像できない。
死は思想を欠いているから考えられない。
されば我々は、永遠に生きる者であるかのように生きなければならない。
（ アンドレ・モーロア ）
（ Andre Maurois ）
1660.
言いわけと弁解ばかりしている人は
言いわけと弁解の時間を作りながら生きている人
（ 相田みつを ）
（ Aida Mitsuwo ）

1661.
人生をうまく生きる人というのは、楽しい口実をたくさん考えつく人である。
（ 田辺聖子 ）
（ Tanabe Seiko ）
1662.
〈いそいそとする〉なんてことがあるのが、生きてるたのしみだ。
（ 田辺聖子 ）
（ Tanabe Seiko ）
1663.
本当のことを言うことで、本当のことを言う相手を持つことで、お前はこの世に生きて来たことを肯定しようとしている。
自分の人生に意義を見出そうとしている。
（ 井上靖 ）
（ Inoue Yasushi ）
1664.
よく生きるには、よく澄んだ眼をもつことができなければならない。
（ ブレーズ・パスカル ）
（ Blaise Pascal ）
1665.
私は、この世の中に生きている。
しかし、それは、私のほんの一部分でしか無いのだ。
同様に、君も、またあのひとも、その大部分を、他のひとには全然わからぬところで生きているに違いないのだ。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
1666.
数々の出逢いに怖れず直面し、出逢いの重さと神秘に勇気を持って当たった人間には、少なくともその相手にだけは自分の生きていたしるしを刻みつけることが出来るといえよう。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
1667.
人は、自慢するものがあると、安心してこの辛(から)き世を渡ってゆくのである。
心を破らず気を取り直しつつ、生きてゆくのである。
（ 田辺聖子 ）
（ Tanabe Seiko ）
1668.
“生きる”ということは、人と人が笑いあい、扶(たす)けあい、──して、要するに、人生は愛するに足るものだと発見する、それに尽きる。
（ 田辺聖子 ）
（ Tanabe Seiko ）
1669.
情熱を持って生きなさい。
（ コンラッド・ヒルトン ）
（ Conrad Hilton ）
1670.
一所懸命生きていれば、不思議なことに疲れない。
（ 松岡修造 ）

1671.
人間が世間の隅で
苦労して
生きてゆくすがたは
あの国宝の
仏像より尊い
（ 榎本栄一 ）
（ Enomoto Eiichi ）
1672.
人はみな過ちを犯すんです。
そのことはどうしようもない。
でも、その過ちのうえで、その教訓がどう活かされるか、生き直せるか、それが一番大事なことなんではないでしょうか？
（ ドラマ『ヤメゴグ』 ）
1673.
今日を生きるしかないだろう。
明日も生きてるとは限らないしな。
（ 忌野清志郎 ）
（ Imawano Kiyoshirou ）
1674.
「ああうれしい！
　こうして生きていられる！」と思ったら、ニコニコして暮らしていけるじゃないか。
殺されるよりいいじゃないか。
（ 中村天風 ）
（ Nakamura Tenpuu ）
1675.
取り返しつかんなんてこと、世の中にあるかい。
（中略）取り返しつかない、という考え方こそ、取り返しつかないのだ。
人は、ああも考え、こうも思いして生きてゆくものなのだ。
（ 田辺聖子 ）
（ Tanabe Seiko ）
1676.
世の中には、人に言えない苦しみや地獄を抱えた人が大勢います。
でも強くしっかり生きている、けなげな人もいるのです。
同じ人間です。
貴方もできます。
やらないだけです。
（ 美輪明宏 ）
（ Miwa Akihiro ）
1677.
悩んだら、まず、「生きる」モードに切り換えてからスタートだ！
それから、どう生きるかを探せばいい！
（ 漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』 ）
（ Kochikame ）
1678.
人は生まれた瞬間から、死すべきものと定められていて、刻一刻死へ向かって歩みつづける運命を持っています。
いいかえれば、生きるとは、死ぬことだともいえます。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
1679.
引き算というのは、あと何カ月、あと何日という、だんだん手持ちの時間の存在が消えていく。
生きるということは、一日生きれば、一日引き算です。
また一日が過ぎてしまったという。
そういう引き算の行き先は、こんな私になってしもうて、という嘆きしかでてこない。
（ 宮城顗 ）
（ Miyagi Shizuka ）
1680.
人は、誰も生きない、
このように生きたかったというふうには。
どう生きようと、このように生きた。
誰だろうと、そうとしか言えないのだ。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）

1681.
人間は、何か目当てがないと生きて行けないのだ。
（ 井上靖 ）
（ Inoue Yasushi ）
1682.
九十九年生きても、人の一生は一瞬なのだ。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
1683.
仕事でもプライベートでも、行き止まりにぶち当たったら、もっともっと方法を考えてみる。
それが「哲学する」ということ。
生活の中で、庶民はみんな、哲学をしながら生きていくのです。
それが人生哲学です。
哲学者です。
（ 美輪明宏 ）
（ Miwa Akihiro ）
1684.
神さま、死の間際になって、やっと気づきました。
あなたはそもそも生きたことがおありではなかったのですね。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
（ Henry David Thoreau ）
1685.
誰かに認められるために生きてるわけじゃない。
結局のところ、全員を満足させることは不可能なの。
だからこそ自分のために生きなきゃ。
（ ニコール・リッチー ）
1686.
四十路(よそじ)の人間の人生は戦場だ。
敵味方入り乱れての白兵戦なのである。
（生きながらえようよ、な、がんばろうよ、な）という戦友の悲鳴がきこえる。
（ 田辺聖子 ）
（ Tanabe Seiko ）
1687.
人生は、連続しているのではなく断ち切れており、人は一生のうちに「何人かのべつの人間」として生きるのだ。
（ 寺山修司 ）
（ Terayama Shuuji ）
1688.
「人はなんで生きるのやろ」、これについては、ムー（無相）にはわからんのですよ。
本当は、生きてるから生きてるので、別に意味は考えられない、わからないというほかないんですよ。
（ 木村無相 ）
（ Kimura Musou ）
1689.
本当に生きてこなかった今までの一生のことを考えた。
まだ生きたことはないのに、どうして死ぬことができようか。
（ カーソン・マッカラーズ ）
1690.
その人の死に愕(おどろ)き哀しむよりも
その人の生に愕き哀しむべきであったと、
懺洗(さんせん)の思いが頻(しき)りである。
（ 川端康成 ）
（ Kawabata Yasunari ）

1691.
生きていることは、矛盾の沸騰点の中に居ること。
（ 穴井太 ）
（ Anai Futoshi ）
1692.
人生に反応し、立ち向かいなさい。
生きるのをやめてはいけません。
（ パウロ・コエーリョ ）
（ Paulo Coelho ）
1693.
長い年月を生き長らえた言葉の
なんという簡明、なんという率直。
（ 小林秀雄 ）
（ Kobayashi Hideo ）
1694.
絶望しないことだ。
（中略）もうすべてがおしまいになったように見えても、
それでもまだ新しい力が押しよせてくるものだ。
それこそ、おまえが生きている、ということなのだ。
（ フランツ・カフカ ）
（ Franz Kafka ）
1695.
白い幽霊世界の住人なんかになるよりも、
わたしは死ねば
一羽の白鳩か一茎のアネモネの花になりたいのであります。
そう思う方が
生きている時の心の愛が
どんなに広々とのびやかなことでありましょう。
（ 川端康成 ）
（ Kawabata Yasunari ）
1696.
人生の原本性は
自由に根ざしている。
自由とは
無からの創造を意味している。
そして自由の観念が人生観の基調を成して
初めて人間は本当に生きることができるのである。
（ 九鬼周造 ）
（ Kuki Shuuzou ）
1697.
朝(あした)に道を聞けば夕に死すとも可なり
というような光沢と強みのある人生は
一回だけ生きられるものでなくてはならない。
（ 九鬼周造 ）
（ Kuki Shuuzou ）
1698.
人間は、
高度な文化を維持しながら
攻撃性を消去することは
できないのである。
怒りを根絶することはできないのだ。
怒りはひとりの人間が
人間として豊かに生きていくうえに、
必要不可欠のもの、
重要なものなのである。
（ 中島義道 ）
（ Nakajima Yoshimichi ）
1699.
人の評価と自分の価値の本質は
まったく別ものであることを
知っていないと、
自由に生きていくことはできません。
（ 岸見一郎 ）
（ Kishimi Ichirou ）
1700.
若いというだけでは、
青春を生きていることにはならない
（ 倉橋由美子 ）
（ Kurahashi Yumiko ）

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