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1.
賣(う)るという字をみるに、買いという字に十一を加えて賣るという字なり。されば十分の一の利を得ば、天下適用の利分にて、格別の利という程の事にはあらざるべし。
2.
人は必ずしも無理に幸福を求めることはしなくてもよい。禍(わざわい)を受けることが無ければ、それが幸福なのである。
3.
過去の栄光に満足するなんて嫌。私は何であれ凍りついたものが恐ろしい。
4.
私たちが、新しい木を植えるとき、私たちは、平和の種も植えるのです。
5.
自分の中に潜んでいる理想と一致する言葉を聞いたとき、人は勇気づけられる。
6.
不幸にあこがれたことがなかったか。病弱を美しいと思い描いたことがなかったか。敗北に享楽したことがなかったか。不遇を尊敬したことがなかったか。愚かさを愛したことがなかったか。
7.
僕みたいな男だっても、生きて居る限りは、なんとかして、立派に生きていたいとあがいているのだ。
8.
あるときから「一瞬一瞬、人生を楽しもう」と決めました。朝起きてから夜寝るまで、自分が楽しいと感じることを中心にして生きる、というのを実践しています。
9.
人間が、人間に奉仕するというのは、悪い事であろうか。
10.
てくてくと こどものほうへもどってゆこう
11.
人が反抗的になるのは、頭の問題ではなく心の問題である。
12.
凡(すべ)ての大思想は、その深い根拠を個人の心の中に持つという事が信じられなければ、それは(己れが)文学者たる事を信じない事である。
13.
(人は)愛と執着をよく間違えます。
14.
人間が成功する条件というのは、個性的なタレント(才能)、それを磨くためのハードワーク(努力)、そして人知を超えたチャンス(運)。この三つの組み合わせであると思います。
15.
面白いから軍備を続ける者はいない。恐ろしいから軍備を続けるのだ。
16.
とりあえず やってみてはいかがですか なにかいい結果がうまれるかも…
17.
グチをいえば物事は解決しますか。よしんば、不平不満を述べて心は気持ちがいいですか。なぜ、心に気持ちのいいことをいわないの。それは“感謝”という心をなくしているからです。
18.
優等生やらエリートやらは、ありゃあ苦しくて疲れるだけですよ。
19.
うまく言えないが、何か大事なものが今の人間の心から消滅してしまったような気がするのだ。
20.
親から受け継いだ長所を活かせば親は喜ぶ。親から受け継いだ欠点をバネにして親を乗り超えればこれに優る親孝行はない。
21.
主人のために働くのは辛いことだ。だが、働くための主人を持たないことはさらに辛い。
22.
私は貧弱な真実より華麗な虚偽を愛する。
23.
ある程度の銭があれば、それで心にゆとりが持てるかと言うと、かならずしもそうではなく、こせこせ、せかせか、小狡(こずる)く立ち回る人は立ち回るし、ある程度とは言うても、それがどの程度であ……
24.
雲は戯れであり、目の慰めである。祝福であり、神のたまものであり、怒りであり、死神の力である。
25.
退屈だと老けるの。
26.
作家というのは、ぜんぜんお金にならなくても馬鹿にされない唯一の職業です。
27.
究極的に自己修養だけが、本当の味方である。
28.
明日には 私も偽善の旗を 降ろすとしよう 半白の髪を 葡萄(ぶどう)の酒に 捧げようぞ 私の人生の時も はや七十 いま自ら愉(たの)しまずして いったい いつ愉しむのだ?
29.
人の世の 幸不幸は 人と人とが 逢うことから はじまる よき出逢いを
30.
事業は飛び、借金は残ったが、会社を支えるのは人だ。これが唯一の資本であり、今後の事業をつくる。人を大切にせずしてなにをしようというのか。
31.
競争のないところに進歩なし
32.
海で死んだ人は、みんなカモメになってしまう。
33.
与えなさい。そうすれば、自分にも与えられるだろう。
34.
そうだよ。運命なんかないさ。ぼくたちは、みんな、どんな一生をおくるか、きまってないのさ。
35.
既成事実さえできれば、理屈や弁解はあとからどうにでもつくもんだ。
36.
恋をしたら、たいていみんな馬鹿になる。
37.
好きなこと、没頭できるものをどれだけたくさんもっているか。それが多ければ多いほど、人生は好きなことに満ち、たくさん楽しめる。たくさん楽しんだ人ほど、豊かな人生を送ったといえるだろう。
38.
女を武器にする女は、女に嫌われることが多い。だが、男を武器にする男は、男に嫌われることは滅多にない。
39.
「自分はどういう人間なのか」 「人生をどう生きたらいいのだろうか」ということを考える機会が、人生の入り口ではどうしても必要です。この経験が、人生の目標を導くのです。
40.
死すもよし 生きてなおよし 生き死にの 峠に立ちて 念仏をする
41.
田舎者のくせに、都(みやこ)の人の身振りを真似るくらい浅間しく滑稽なものは無いのだ。都の人は、そんな者をまるで人間でないみたいに考えているのだ。
42.
限りない資本を活用する資格とは何であるか。それは信用である。
43.
どの政党の支持者であろうと、選挙演説にヤジを飛ばして妨害しようとするのは、卑劣で独善的で自己中心的な人物であることは間違いない。公正な選挙活動を守れない者が、民主主義者であるわけがない。
44.
私は短時間で自分を失ったのではなかった。石に刻まれたものが水で擦り減るように、苦痛を洗い流そうとして、長年顔をこすり続けたのだ。
45.
コントロールと頭脳は比例する。
46.
冬の葱(ねぎ)は きびしい寒気の中で かたくならずに 柔らかくなる
47.
ブラック企業にとって一番こたえるのは(従業員に)退職されること。
48.
哲学するとは、自分の人生を考え、その考えにしたがって生きること。
49.
素晴らしい結婚生活は簡単には手に入らない。でも簡単に手に入ったら、人間、成長もしない。結婚したら、自ら進んで相手と妥協しなければならないのだ。
50.
朝が新たな始まりをもたらしてくれるとき、昨日はすべて昨日になっていて、もう私たちとは何の関係もない。昨日をどう生きたかが今日を決めるということだけを知っていればいい。
51.
人は、むやみに金を欲しがってもいけないが、けれども、やたらに貧乏を誇るのも、いやみな事です。
52.
(今まで)いったい何を見て来たんだい? その若さでミイラか? 可能性はどこにあるんだ? それは君の目で見て耳で聞いたものの中にしかないはずだ。
53.
どんな仕事も、楽しくやる方法があるのよ。そのコツを見つければ、仕事はゲームになる。
54.
人は、幸せになるために大切なものを忘れがちだ。だからこそ、大切でないものばかり追い求めてしまう。
55.
あなたがどれだけつまらないと思ってる仕事や経験も、将来に活かすことができるのです。
56.
「現場の努力が足りない」 という安易な結論は、直面する問題の全体像を上級指揮官が正しく把握していないことに本当の原因がある。
57.
いちばんの勇気は、いつの日も自分らしく素直に生きること。
58.
一見して人の心をうつものをかきたい。深い力で、そして見れば見る程深いものを。これが自分の為(な)す可(べ)き仕事であり道である。
59.
平和状態は創設されなければならない。
60.
心配するのは時間のムダよ!
61.
自分の体験談に勝るものはない。体験談を語るとき、人は自然といきいきする。目が輝いているし、表情も豊か。当然、説得力もある。そこに聞くものは引かれるのだ。
62.
論理によって反駁(はんばく)できない論理はありえない。どんな完璧に見えても論理には、きっと欠陥が見つけられるものだ。これはゲーデルの不完全定理とは関わりなく見つけられるものである。
63.
人の記憶に残っている話(=出来事)って、たいてい面白いことなんですよ。
64.
人間のうちで最も活動的な人は、いつでも最も欲望の少ない人であった。
65.
(勝負で)大事なのは予測能力。「読み」である。私に言わせると、「読み」は@見るA知るB疑うC決めるD謀(はか)るの五つの段階から成り立っている。この能力を身につけられるかどうかは、「他人よりいかに……
66.
仕事に惚れる──。仕事を好きになる──。だからこそ、私は長い間、厳しい仕事を続けることができたのです。
67.
上品なだけでなく心のこもった礼儀正しさは、社会的な成功をおさめるためには、何よりも頼りになる助手であり、それがないばかりに失敗した人も大勢いる。
68.
何も出来ないと決めてしまう前に、何か出来ないだろうかと自分に問いかけることが必要なのだ。
69.
たとえ機械がどんなによく働いたとしても、課せられた問題をすべて解くことはできるだろうが、問題を一つでも考え出すことすらできないだろう。
70.
人間というのは、その民族の平均顔(平均的な顔)に惹かれるという傾向がある。
71.
私は(ねこに)鰯(いわし)を一尾なげてやった。ねこは逃げ腰をつかいながらもたべたのだ。私の胸は浪(なみ)うった。わが恋は容(い)れられたり。
72.
死ぬ気になれ。その時だけ生きられる。
73.
どうせ十年後、あるいは十五年後はわかれわかれのちりぢりばらばらになってしまうのだ。親子に残されている時間はごくわずかである。その貴重な時間を小言でつぶしたくはないのだ。
74.
どんな困難にぶつかった時も、視点を変えるとものごとが違って見える。
75.
女というものは、いたわられるのは大好きなくせに、顔色を窺(うかが)われるのはきらうものだ。いつでも、的確に、しかもムンズとばかりにいたわってほしいのである。
76.
同性にしても異性にしても、世の中には敵がいっぱいいます。けれども剣と剣でやり合ったら、どちらかが傷つきます。剣でかかってきても、たもとでクルッとくるんで、やさしいほほえみを返す方が強いんです。
77.
いやなことを堪え忍んで裕福な暮らしをするより、貧しくとも自由を愛する。
78.
ああ私の心はこの長い年月に感じとったもので一杯で苦しいばかりだ。それを学問と芸術の形ですっかり注ぎ出してしまうまでは、死ぬわけにもいかない。ほんとの仕事はすべてこれからだというふるい立つ気持ちでじ……
79.
勘違いしている人が実に多いが、リーダーに必要なコミュニケーション能力とは、雄弁さや饒舌さなどではない。
80.
人生(特に起業家の人生)で、正解というものはないのです。自分の生きたい道と、そうで無い道の二つしかありません。間違いをおそれていては、何も始まらないのです。
81.
したいことをするな。いやなことをしろ。
82.
充たされない心を埋めるために恋をするのではない。そういう恋をしている人は充たされないことを相手のせいにして不毛の恋の遍歴を続けることになる。
83.
私には、自分はどこから来て、どこに行くのかという心煩(わずら)いが一切ない。人間は空空漠漠から出てきて、空空漠漠に消えていく。それだけのことだと思っています。
84.
幸福がつかの間だという哲学は、不幸な人間も、幸福な人間も、どちらも好(い)い気持ちにさせる力を持っている。
85.
ギャンブルで最もやってはならないことは、「負けを取り戻そうとする」ことである。
86.
複雑かつ急速に変化するため、実際に聴くとつかみにくい音楽的ニュアンスを、楽譜は音楽家の前に明らかにするが、それと同じく、曲線の方程式は、数学者が目で見てその曲線そのものを見るよりも、深くその本質を……
87.
海の青さに、こころを染めたいときがある。
88.
どこで、誰と一緒に、何をあなたが学んだか、わたしには興味はない。知りたいのはむしろ、ほかのすべてが崩壊したとき、何があなたを内から支えるかだ。ひとりぼっちでも平気かどうか、そして孤独なときの自分を……
89.
美術館は、アプリオリに存在しているのではなく、時に応じて成り立つものである。それは、しばしば「在(あ)る」ものではなく、鑑賞者の体験によって「成(な)らしめられる」無名の形態なのだ。
90.
誰だってそうであろうが、見送人にとって、この発車前の三分間ぐらい閉口なものはない。言うべきことは、すっかり言いつくしてあるし、ただむなしく顔を見合せているばかりなのである。
91.
自分の中に「自分」を求めようとすると、迷路に迷い込むだけだ。自分の中に「自分」を探すのではなく、自分の外に「自分」を求めなさい。自分の外に「自分」を探しなさい。外からの課題に身をゆだねることに……
92.
朝はどんな(天気の)朝だって面白いわね。その日のうちに何が起こるのか分からないので、想像の余地がふんだんにあるんだもの。
93.
芸術は、人に強いるものではないと思う。
94.
不平ばかり言う兵士には心配する必要はない。まだ闘う気があるからだ。心配なのはふさぎ込んでいる兵士だ。
95.
その人の靴をはいて1マイル歩くまで、人を裁くな。
96.
可愛い子には旅をさせよ。(ver.0)
97.
本当に生きてこなかった今までの一生のことを考えた。まだ生きたことはないのに、どうして死ぬことができようか。
98.
道徳的に考える男は、おおかた偽善者である。 道徳的に考える女は、決まって不細工である。(ver.0)
99.
つまらぬ奴には非難されても、ちやほやされないほうがよい。立派な人には叱られても、大目にみられぬほうがよろしい。
100.
おのが罪過を指摘し、あやまちを告げてくれる聡明な人に会ったならば、その賢い人につき従え──隠してある財宝のありかを告げてくれる人につき従うように。そのような人につき従うならば、善いことがあり、悪い……
101.
題名をつけるということで三分の一以上は書いた、ということになります。
102.
生命に導く道は狭く、これに入る者は少ない。なぜ少ないかと言えば、大多数の者は、みんなが歩く広い道へ入るからである。本当の道は狭くて、一人ずつしか入れない。それに入るためには、群衆と一緒に歩くのでな……
103.
私は最近、「π字型」の人材という言葉をよく使っています。何かひとつの専門領域を掘り下げるのが「I字型」で、幅広い知識とひとつの専門領域を持つのが「T字型」。そのT字型に、もうひとつ異なる専門分野を……
104.
あらゆる芸術は、ある種の告白であり、どちらかというと回りくどいものだ。すべての芸術家は、生存するつもりなら、最終的にすべてを話し、苦悩を吐き出さざるを得ない。
105.
(やることを)ひとつに絞ってまず自分のキャラクターを、特色を出す。すると自信がつき、新たな展開が広がります。
106.
作家が最も書きたがるのは、小切手の裏のサインだ。
107.
音楽は、人間の情欲を浄化する最大の力を有する。
108.
生きることが重要なのではない。君の奴隷だってみんな生きているし、動物もみんな生きているよ。重要なのは立派に、思慮深く、勇敢に死ぬことなのだ。
109.
(※言いたいことに)あんまり大きな中身があるときは、却(かえ)って言葉は空転して、手近なもんで間に合わせることがある。
110.
音楽は隠れた算術の営みであるが、これに携(たずさ)わっている人は、自分が数を操作していることに気づいていない。
111.
僕は仕事って、自分を表現することだと思っているんです。アーティストや芸術家は、絵や音楽、文章、身体表現などで、直接的に自分を表現しますが、会社に勤める人だって同じだと思いますね。
112.
モラルの領域の弧は長いが、それは正義の方に曲がる。
113.
いつでも必ず答えがあるのだということを思い出してください。潜在意識は思いもよらない形で答えてきます。
114.
オレは、地球上で最高のサウンドは人間の声だと思っている。だからシンガーが歌うようにトランペットを吹いている。
115.
どうしてあたしたち哀れな猿どもは、自分から離れて、言葉という音の後ろに隠れるんでしょう!
116.
思考とは、それ自体が目的である。音楽と同じように。
117.
真の学者は、嫉妬や羨望とは無縁でなければならぬ。誰が難問を解いたかとか、誰が目覚ましい理論を新たに作り出したかといったことは、結局のところ二の次の問題である。
118.
目標を設定するときに、人は大きな間違いを犯す。まず、自分がすべきだと思うことを目標にする。人間はすべきことをやれるほど、意志が強くできていない。
119.
自分の半身、恋人のように感じられる人は、血がつながっていなくても家族なのです。
120.
私は利口者すぎて、自分自身で何を言っているのかまったく理解できないときがある。
121.
喜劇の手法が非合理の権威や不合理な神のばからしさを、その正体をあばくのである。
122.
だれにでも同じ分量の運やツキがあると思うのです。それが、そういう姿勢で生きている人にはつかめるけれど、そうでない人には通り過ぎてしまう。
123.
現在形のまま進行しているものにだけ、生の燃焼と同じはげしさで、死もまた燃焼しているのだと言うことが出来る。
124.
素晴らしいこと夢見て、それを行動に移せ。(ver.0)
125.
酒席で印鑑を押すな。
126.
刺激がないと働かないような頭脳の持ち主は、その刺激を待っていなければならず、生涯ほとんど何一つ達成することはできない。
127.
別に金持ちになりたくて働いていたわけじゃない。仕事が面白くて仕方がなかったんだし、遊びたいために一生懸命に働いた結果、会社の若い連中もついてきて、今日まで発展してきたんだ。
128.
あなたが何に集中し、何は放っておき、どこを別の人たちに任せてその決定権を委ねるか、そういうことにあなたは賢くならなければならない。
129.
「多くの人がXを知っている」かつ「多くの人がXを正しいと思っている」→Xは常識である。
130.
紙は何でも受け入れ、何も恥じない。
131.
あなたの発言は、相手に聞かれることによって意味が生じる。問題はどう聞かれるかだ。この点を考えずにものを言うから、「失言」が生じるのである。
132.
買いは技術、売りは芸術。
133.
利は元にあり
134.
装飾品は自己の反映以外の何物でもない。
135.
戦うんだ。じゃなきゃ、大事なものは守れないよ!
136.
いじらしく夢を持ちつづけ、神経が痛みやすく、デリケートでやさしいのは、実は男なのです。
137.
夕(ゆうべ)に朝(あした)を、朝に夕を期待するべからず。
138.
お客様と接するすべてのビジネスにとって、最終的には消費者と向かい合うすべての企業にとって、戦略的に最も重要なテーマの一つとして求められているものにホスピタリティ・マネジメントがあります。
139.
出来るだけ平素、幸福の方面から人生を考えよ。
140.
外に目を向けて、あれこれ考え込まずに、実際に動くことで解決できることもたくさんある。
141.
ライフワーク=すこしでも時間があればやってしまうこと。
142.
おれは、めしを食うとき以外は、生きていないのである。ここに言う『めし』とは、あの茶碗一ぱいのめしのことを指して言っているのだ。あのめしを噛(か)む、その瞬間の感じのことだ。動物的な、満足である。下……
143.
ふと立ちどまって、あるいはふっと顔をあげて、いまはいない人たちと話したくなることがあります。いま、ここにいない人と語らうことの必要性を思いださせてくれる、そういう存在。死者というのは、そういう存在……
144.
本を媒介にすると、精神の掘り下げ作業は驚くほど進む。書物が、地下水脈までの穴を掘り下げる〈ドリルの役目〉を果たしてくれるからだ。読み終わる頃には、その主人公がナビゲーターとなり、精神の深部へ……
145.
“悩む”というのは自覚である。“悩まされる”というのは無自覚である。
146.
なんで女はこうも「キッパリ」とか「カタをつける」とか「いいかげんに妥協しない」ことが好きなのか。(中略)白・黒をハッキリしたいのは女の本性なのだ。女は本性、マジメ・律儀(りちぎ)なのだ。
147.
奇抜さは、ドレスではなく、女性の中になくてはならない。
148.
現実の制度において勝ちっぱなしの人間が、人間の弱さ、美しさを理解できるわけがないのだ。人の気持ちを理解するためには、なんらかの形で悲しみを味わった人であろう。
149.
性の願望はあまりにも強く激しいものなので、人々は惜しげもなく誇りや生命までも賭けたりするのである。この心を揺り動かす強烈なエネルギーをもし他の方面に利用することができれば、旺盛な想像力や勇気や創造……
150.
幸福というシロモノは、陽炎のように儚いものなのです。
151.
会社員だって主体的に生きないとダメです。
152.
(漫画を)描く側の苦しみは、作品の出来に比例するんだよ。
153.
家に書物なきは、人に魂なきがごとし。
154.
お客さんは「何をしてくれたか」は覚えていないかもしれない。でも、「どんな気持ちにさせてくれたか」は決して忘れない。
155.
書物はしばしば「偉大な小人物」を作るが、人生の方はしばしばもっと素晴らしい「俗悪な大人物」を作ってくれるのだ!
156.
可能性とはつまり「未来の能力」のこと。現在の能力で、できる、できないを判断してしまっては、新しいことや困難なことはいつまでたってもやり遂げられません。
157.
歳月は少年を若者に、大人をいつか老人にする。