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確かに人間は
大雑把に括(くく)れば 丸や四角のヴァリエーションなのかもしれないが、 ひとりひとりが 規格にぴったり符合しない出っ張りや欠損を持っていて、 それこそが「他者性」なのだ。 中村うさぎ[なかむら・うさぎ]
(小説家、エッセイスト、1958〜) 『愚者の道』
〈続き〉
その「他者性」を排斥せず、 むしろより多くの異形(いぎょう)を採集していくことで、 愚者のパネルの穴の形は増えていくに違いない。 菱形や楕円形のみならず、 星形や瓢箪(ひょうたん)型の他者すら 難なく受け容(い)れられる、 そんな人間に愚者はなりたいのだった。 もちろん、それが簡単な作業でないことは百も承知で。
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( 作者不明 )
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( 作者不詳 )
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( 鍋島直茂 )
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( 「ニーベルンゲンの歌」 )
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