主従とか夫婦、友達という関係は、 生きるための方便か単純な習慣にすぎない、 それは眼に見えない絆(きずな)となって 人間を縛る、 そして多くの人間が その絆を重大であると考えるあまり、 自分が縛られていることにも気がつかず、 本当は好ましくない生活にも、 いやいやひきずられてゆくんだ。
山本周五郎[やまもと・しゅうごろう] (大正〜昭和の小説家、1903〜1967) 『栄花物語』
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