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市民の情熱として憎しみを育てる必要があります。
敵は民衆の友人です。 自分が貧しい理由を説明するために、いつも憎む相手がいなければなりません。 ウンベルト・エーコ
(20〜21世紀初頭のイタリアの小説家、記号論哲学者、1932〜2016) 『プラハの墓地』(橋本勝雄訳)
〈全文〉
民衆に希望を与えるために敵が必要なのです 愛国主義は卑怯者の最後の隠れ家だと誰かが言いました。 道義心のない人ほどたいてい旗印を身にまとい、混血児はきまって自分の血統は純粋だと主張します。 貧しい人々に残された最後のよりどころが国民意識なのです そして国民のひとりであるという意識は、憎しみの上に、つまり自分と同じでない人間に対する憎しみの上に成り立ちます 市民の情熱として憎しみを育てる必要があります。 敵は民衆の友人です。 自分が貧しい理由を説明するために、いつも憎む相手がいなければなりません 憎しみが本当の根源的な情熱で、愛のほうこそ異様な状態なのです。 それだからキリストは殺されました。 自然に逆らって語ったからです 誰かを生涯愛しつづけることはできません。 そんな不可能なことを期待するから、不倫や母親殺し、友人の裏切りが生まれるのです
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