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[ 名言 ]
いいですか、人生はずっと苦しいんです。
苦しさを知っておくと、苦しみ慣れする。
これは強いですよ。

[ 出典 ]
水木しげる[みずき・しげる]
(漫画家、1922〜2015)
『プロ論。2』

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〈全文〉
苦しむことから逃げちゃイカン。
若いときにラクしようとしたらイカン。
ちょっとでも苦しい方向に行かないと。
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いいですか、人生はずっと苦しいんです。
苦しさを知っておくと、苦しみ慣れする。
これは強いですよ。
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[ 解説 ]
苦しみは、できるだけ早いうちに知っておくことが大切です。
たとえば、子供に小さい頃からスポーツを習わせるのは、体力をつけたり、健康を保つためだけではありません。
試合やライバルに負ける悔しさ・辛さという「苦しさ」を味わうためなのです。
もちろん、「苦しさ」を体験できるのはスポーツに限りません。
勉強や芸術や趣味などでも同じです。


■いったん「苦しさ」を味わっておくと、同じような「苦しさ」が再びやってきても、慌てたり、恐怖にかられずに済みます。
一度体験していれば、その後の経過が予想できるので、気分に余裕ができるからです。
苦しみ慣れした人は、たいていのことに動じません。


■また、「苦しさ」を早く味わっておくと、努力の大切さを学びます。
努力すれば、たいていのことはどうにかなる、乗り越えられるということを学びます。
同時に、この世には努力してもどうにもならないことがあるという不条理を学びます。
この世のの不条理はひたすら耐え忍ぶしかない。
じっと身を隠してやり過ごすしかない。
「努力」と「忍耐」という大事な処世術を学ぶのです。


■「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と、世の年寄り連中が口を酸っぱくして、耳にタコができるほど繰り返すのもこのためです。
聞かされる若者としては、うんざりすることでしょう。
「じゃあ、そう言うあんたはそれだけの苦労をしたのかよ」と反発すら覚えるでしょう。
しかし、年寄りの言うことの中で一番、役に立つ教えだと言えます。


■サーフィンを例に考えてみましょう。
歳をとってからサーフィンを習うより、若いうちに習った方が、体力・気力・適応力があるから、上達は早いものです。
結果、同じ年齢では、波乗りの技術に雲泥の差ができてしまう。
しかも、歳をとってから習おうにも、体力・気力がなくなってきているので、少々きつい練習になるとついていけない。
技術もなかなか向上しない。
そんな時、たまたま大きな波に遭遇したらひとたまりもありません。
あっという間に、足をすくわれ、海中にひきずりこまれる。
最悪、海の藻くずとなるでしょう。
若いうちなら、たとえ技術がなくても、体力・気力で波から脱出して、助かるかもしれません。
波に転がされても、生きていられるかもしれません。
しかし、年をとっていると、そうはいかないのです。


■とにかく、体力・気力・適応力のある若いうちに、苦労を積んでおくことです。
できれば、いろいろな種類の苦労であるほど好ましい。
たくさんの苦労、いろいろな苦労を積んで、苦労を乗り越える技術を身につけておくことが大切なのです。


■もし現在、苦しみの渦中にあるなら、後からやってくるさらに大きな苦しみのための練習台だと考えましょう。
長い人生、苦しみはこれだけで終わるとは限りません。
ならば、学べるものは今のうちにしっかり学んでおく。
せっかくの苦しみの経験を決して無駄にしないことです。
(ながれおとや)


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