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誰に対した場合でも、
よく自分の立場を守って しかも倨傲(きょごう)に走らず、 よどみなく談じかつ答えて しかも浮薄に落ちず、 一瞬一転のひまに相手の気質風儀を看(み)て取って 程よく相手の意を迎え、 しかも付和雷同の痕跡を見せるようなことはない──、 こうした振舞は 生れながらの技量によって可能であって、 まことに世に稀なものである。 森鴎外[もり・おうがい]
(明治〜大正の小説家・翻訳家・軍医、1862〜1922) 『森鴎外の「知恵袋』(小堀桂一郎訳・解説) ※倨傲(きょごう)=おごりたかぶること、またそのさま。
傲慢(ごうまん)。 傲倨(ごうきょ)。 ※原文仮名漢字表記では、「伎倆(ぎりょう)」。 ※風儀(ふうぎ)=行儀作法。 しつけ。 マナー。 ※意を迎える=相手の意向に従って(沿って)振る舞う。 ※付和雷同(ふわらいどう)=自分は一定の見識・意見がなく、他人のの説にむやみに賛成すること。 《 話し方 》
《 驕り(おごり) 》 《 高慢・不遜 》 《 傲慢 》 《 答え 》 《 瞬間・一瞬 》 《 性格・気質 》 《 マナー・エチケット・行儀・作法 》 《 技能・腕前・スキル 》 《 世の中 》 《 稀(まれ) 》 《 日本の文豪 》 〈全文〉
初対面に際して どのように話し、振舞うかということが 人のその後の運命を決することは多い。 大ていは臆面なしの人間が勝って、 控えめな、人見知りするたちの人が負けになる。 __ Link __ 誰に対した場合でも、 よく自分の立場を守って しかも倨傲(きょごう)に走らず、 よどみなく談じかつ答えて しかも浮薄に落ちず、 一瞬一転のひまに相手の気質風儀を看(み)て取って 程よく相手の意を迎え、 しかも付和雷同の痕跡を見せるようなことはない──、 こうした振舞は 生れながらの技量によって可能であって、 まことに世に稀なものである。 __ Link __ (中略)もし修練によって その境地にまで到達しようと思うならば、 その第一歩は、要するに (常に)晴れやかな気分を以(もっ)て 人との対面の場に臨(のぞ)む というのが秘訣であろう。 __ Link __
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( アンリ・マティス )
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( カーペンター )
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( ビリー・ローズ )
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( イグナチオ・デ・ロヨラ )
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( 『「できる人」の話し方』 )
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( 映画『シティ・オブ・エンジェル』 )
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