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花種子(はなだね)を播(ま)くは別離の近きゆゑ
佐藤鬼房［さとう・おにふさ］
（俳人、1919〜2002） 句集『何處へ（いづこへ）』 【 佐藤鬼房の名言 】
今こうして花の種を蒔いているのは、自分の死による、家族や親しき人との別れが近いからである。
この種が芽吹き花を咲かせる頃には、自分は生きてはいないかもしれない。 だが、彼らへの慰め・励ましとなれればうれしいし、何より新しい生命を誕生させることは、この世界にとって意義あることである。 ※「花種(はなだね)蒔く」「種を蒔く」は春の季語
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2.
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