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[ 名言 ]
得ては苦しむ、
得たるものを手にとれば、
まるで幻の花のようなものである。
それが淡雪のようにたよりないことに、
人おそらくは憂悶(ゆうもん)を禁じ得ないであろう。
しかもこれを失うと、
珠玉(しゅぎょく)を失うかのごとく悶(もだ)え悲しむ。

[ 出典 ]
山田風太郎[やまだ・ふうたろう]
(小説家、1922〜2001)
『戦中派虫けら日記』
(昭和19年3月1日)

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〈全文〉
いったい人間の生涯の目的は
──特別製の偉人天才はのぞき──
まず幸福であろう。
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富も美も名誉も知識も道徳も芸術も、
それぞれ独得の幸福の境に達せんがためである。
それを得ようとしてみなもがく。
その希望の九割九分までは
惨(さん)として眼前に去る。
__ Link __

得ては苦しむ、
得たるものを手にとれば、
まるで幻の花のようなものである。
それが淡雪のようにたよりないことに、
人おそらくは憂悶(ゆうもん)を禁じ得ないであろう。
しかもこれを失うと、
珠玉(しゅぎょく)を失うかのごとく悶(もだ)え悲しむ。
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