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1.すべて楽しいことは、お腹(なか)にいいのですよ!

2.平凡の中に秘められたる、苦心、工夫、働きの凡ならざるところが、芸の尊きところにて候。

3.旅に逢ふ雪にさすらふ心あり

4.マントの雪は悲し妻には払はせず

5.ボクサーが相手に挑(いど)み、競馬ファンが(過去に)自分の勝った馬に賭け、ジャイアンツ・ファンが王のバッターボックスに期待するものは、この相対的な価値観にならされた時代における「絶対なるも……

6.(山に)どれほど道があろうと、自分が登るとなると一つです。

7.盃から唇までは遠い。

8.生命そのものに対する畏敬というものは、何が何でも生命でありさえすればいいという欲望、生命そのものの神聖さを口にすることで満足してしまう愚かさに、ともすれば変わりやすい。

9.言葉はふるまいをもつ。ふるまいにおいて、言葉ははじめて全体的な意味を負うのだ。

10.私にとっては手帳が黒くなっていれば、余り重要な仕事はやっていないということなんです。

11.森落葉見つむる木菟(ずく)の眼やあらむ

12.兄弟が助け合う時は、神のほかにこの兄弟を苦しめられる者はいない。

13.よろこびを書こうとして、かなしみを発見する。かなしみを書こうとして、よろこびを発見する。詩とよばれるのは、書くということの、そのような反作用に、本質的にささえられていることばなのだと思う。

14.人を識(し)るは一面に在(あ)り、酒を品(ひん)するはただ三杯だ。打たずんば交りをなさずと云(い)って、瞋拳(しんけん)毒手の殴り合までやってから真の朋友(ほうゆう)になるのもあるが、一見して交(……

15.心に曇(くもり)なき時は、心静かなり。

16.仕事も家庭も成功の秘訣は同じだ。どちらも目指すところは同じである。それは、個人としても組織の成員としても、各自がフルに力を発揮できるような雰囲気を作ることだ。

17.消費者はそれぞれ、自由に選べる商品のうちから自らの趣味や財力に応じて選択をし、自らのための小宇宙を作りあげ、それを個人的な空間として、自由な時間の大半をそこで過ごそうとする。すなわち、自分自身の住……

18.一行の追伸となる火事見舞

19.滑稽を感じたときには、かならず笑うと限ったものではなく、滑稽であっても笑わないときもあるし、滑稽でなくても笑うのですから、滑稽と笑いは別なものです。

20.怠慢は生きながらの死なり。

21.ものの芽を光の粒と見て過ぎぬ

22.いまみたいに、変なところでもって法律が介入してきちゃうことは、やっぱりよくないことだと思います。法律というのは、いちばん最後に、仕方がないから法律の問題になったとか、そういうことじゃないと、意味が……

23.愚者は成事(せいじ)に暗く、智者は未萌(みほう)に見る。

24.高分子化学や合金術等の発達によって、半永久的に残るゴミの量はかなり多いのである。今日(こんにち)のデザインが後世にまで恥を曝(さら)して残ることは言うまでもない。

25.人生は、クリアするのが難しいゲームみたいなものである。人それぞれ、ゲームのジャンルと難易度は多少異なるが、難しいことに変わりはない。

26.始めるのも、やめるのも、最終的に決めるのは自分だよ。

27.私はあきらめを敵とする。私の日々の努力は、実に、このあきらめと戦うことである。

28.人が品質を少し落とし、少し安く売れないものなど、この世にほとんど存在しない。

29.少ない食で夫を負かす女は心がねじれており、みだらでよこしまといった悪女の類といえよう。すでに家の中が混乱していて心が乱れているときは、食そのものが乱れ、いっこうに揃わないものである。これ……

30.慢性の先延ばし病に苦しみながら、なんの手も打たない人たちは、目標に向かっていく努力や、目標の設定すら、難しくなっていく。

31.「人権」とは、その国のその時代に、やむにやまれず発した人々のうめき声であり、人権にしておかないと人間らしい生活が絶対にできないと考えた結果を、その時点で法的文書に書き残したものだ。

32.女が急に泣き出したりした場合、何か甘いものを手渡してやると、それを食べて機嫌を直す。

33.世の中には、人に言えない苦しみや地獄を抱えた人が大勢います。でも強くしっかり生きている、けなげな人もいるのです。同じ人間です。貴方もできます。やらないだけです。(ver.0)

34.社会は人々の習慣によって生きる。社会革命とは新しい習慣をあらたに製造する事だ。

35.われを見る机上の筆や秋の風

36.生きていくって、新しい明日だけじゃないんだなーって、思うようになったの。思い出をくりかえし、くりかえしなぞることも、その人には大切なことだったりするから。

37.運命の逆転に際して最も不幸なことは、かつて栄光を極めた人が、その過ぎた昔を思いめぐらすときである。

38.人生においては、おそらく一つだけ普遍の愛がある。それは自己愛だ。

39.「では山登りの良し悪しの基準は何か」と聞かれれば、ややこしい説明はいらない、ビビる山かそうでないかである。

40.その筋が読めるか読めないか、いわゆる直観力が必要だ。

41.死後の生存などというものは、なくて幸福、あってくれてはただもう大迷惑というに尽きる。(中略)要するに、生命などというものは、今のこの世だけでたくさんであり、一つだけでもありすぎる。

42.「つくる」「できる」ではなく、ただ「いる」というそれだけで価値が認められるような、ひとについての見方、それが「高齢者問題」では賭けられている。〈老い〉は「問題」ではなく、人類史の「課題」と……

43.生きるが勝ちだよ、だいじょうぶ。

44.孫に吹くわが息足らず草の笛

45.後継者を自分一人で選んではならない。どうしても20年前の自分に似た者を選びたくなる。

46.自然に帰れ! 人生は一度だけなんだ! 義務なんて、地獄に落ちちまえ!

47.うすらひや天地もまた浮けるもの

48.(自分が家庭を捨てたのは)そこでは自分が切に生きられなかったからだ。

49.われわれは、ほとんどだれも、完璧な形で宇宙の意志を実現しているものではないはずであるから、そのことを強く意識したものほど劣等感を味わうであろう。

50.わが日本の、西洋に恋々(れんれん)として、前進に急なる。しかも、外形を信じて、原因を学ばず。

51.人間というのは、どれほど多くの涙とともに飲み下した教訓であっても、喉元を過ぎたとたんに忘れてしまう生き物である。

52.川の流れにはね、(人を元気にする)水の気というものがあるんです。

53.新涼(しんりょう)の驚き貌(がお)に来(きた)りけり

54.今という充(み)たされない状況から一刻も早く抜け出そうとするより、その状況の中で小さな希望を見つけてみる。それを大きな夢に変えて目指すほうが近道になる。

55.私たちは、恋や青春の孤独を知識として知っているからはまっていくのかもしれない。

56.憤怒(ふんぬ)の発作を起こす人が男らしい人ではない。親切と優しさを持っている人こそ、真に男らしい人である。

57.書くことはものすごく面倒くさくて苦しい作業である。(中略)一回書くモードに入ればなんとかなるが、そこにたどり着くまでが苦しいのだ。

58.考えてみれば、日本の私たちは、他人には礼儀正しいし、気を遣うのに、その人が自分に面倒をかけてくる存在になると、途端に冷淡になる。私たち日本人が重んじる“和”は、実は相互の深い親切心のもとで……

59.(作家が死ぬと彼らの本は)暫(しばら)く煉獄(れんごく)に留(とど)まった[忘却にさらされた]後に、新しい価値を叡知(えいち)の天空に加えるだろう。

60.人生は、ほんとうは完成であるべきだ。ところが、子供の時代のうつくしい詩を 人生は一行一行消し去ってゆくのだ。

61.(人生)うまくいくときもあれば、うまくいかないときもある。そんなときに、あたふたと騒がないほうがいい。幸福だの不幸だのといちいち口に出さないほうがいい。人生にはいろんなことが起こって当たり前。それ……

62.欠点だと思っていることは、単にその人の特性なのだ。よい方向にもっていけば長所になり、人生をよい方向に導く。長所だと思っている点は、さらにその特性を大きく発揮するようにもっていけば、人生を強く牽引し……

63.「進むも地獄、引くも地獄」ならば、最終的に進むしかない。前進しかない。

64.他の人の評価に左右されているようでは自分のしたいことができず、自分のしていることや自分の価値を自分では決められないことになります。

65.記憶、そして脳の仕組みから言うと、十二秒後には「今」は過去に消え去っていき、十二秒前の自分は、過去の記憶として保存される。

66.表現者を目指す人間ができる親孝行と言えば、「これが、うちの息子だよ」 「うちの息子の作品だよ」と、人に自慢させてあげることしかない。

67.人間は自分の行動を選ぶ自由がある限りにおいて、それに対する責任がある。

68.仕事のできないことを、設備、資金、人手、時間のせいにしてはならない。それではすべてを世の中のせいにしてしまう。よい仕事ができないのをそれらのせいにすれば、あとは堕落への急坂である。

69.プロデュースとは、相手を自分の色に染め上げることではない。

70.時の日の一分にまた一人死す

71.富や名声を好む人の中には、挨拶やおべんちゃらが必要な人がいますね。そういう人とつき合う場合でも、私は本音でつき合いたいから、必然的に非常識者ということになる。

72.男と女はたたかいです。弱みをみせたほうが負けである。

73.宗教は人類の性病である。政治は人類のガンである。

74.(コミニュケーションで)大切なのは、「この人はいまどういう気持ちで何を言おうとしているのか?」と細心の注意を払い、それを配慮しながら自分の次の意見を決め、ときには柔軟に変える、ということだ。

75.自信は必要である。しかし謙遜のなかの自信でなければならない。

76.幸せになるために好きになるわけじゃないから。

77.身近の死には自分の心が足りなかった故(ゆえ)という痛みが必ずある。

78.「私利私欲」は世界ってボールの片側に差し込んだ錘(おもり)だ、まん丸な世界は本来ならバランスがとれて平らな地面のうえをまっすぐ転がっていくんだが、このご都合主義の錘がつくと、コースが曲……

79.あなたが今何の職業で生計を立てているか、私には興味ない。私が興味あるのは、あなたが切望しているもの、あなたの心が熱望する夢に立ち向かう勇気があるかどうかである。

80.全てを自分のやり方を中心に考えるのをやめれば、他人の個性や仕事の仕方を認める余裕が生まれる。

81.遠雷や君亡きことのふとよぎり

82.(会議で)発言する際、だいたい1、2分で発言を終えるようにしたい。それ以上長くなると、聞いているほうが退屈してくるのだ。

83.人間というのは弱い生き物なので、自分の意欲を高めてくれるような動機が必要なのです。自分だけでなく、ほかの人たちにも最上だと思ってもらえるような、目的を持たなければなりません。

84.誠実──邪気を去り、正しく考え、考えたことは口に出せ。

85.遠雷のいとかすかなるたしかさよ

86.金運のよい人を友とせよ。

87.永き日も囀(さえず)り足らぬひばり哉(かな)

88.目覚めていない心は、物事のありようを攻撃しがちだ。

89.どんな可能もぼくたちの視ている風景のほかからやってこない。

90.グラジオラスゆるるは誰か来るごとし

91.親友に裏切られたという人の話を聞くと、だいたい地位、財産、異性の問題で煮え湯を飲まされている。さらに聞いてみると、利害関係で結びついていた仲と解(わか)る。

92.空想を、現実の中で具現しようとすることは、いかなる時代においても、犯罪的であると、私は考える。

93.まず最初に、本当の自分自身になり、自分がしなければならないことをすれば、自分が欲しいものが自ずと手に入るのだ。

94.専門家への信頼の根は、おそらくいつの時代も、彼がその知性をじぶんの利益のために使っていないというところにあるのであろう。このことを、カントは「理性の公的使用」と呼んだ。

95.未来も過去も観念の塊りに過ぎぬ。

96.あらゆる美は、偶然的である。

97.(IT革命の)鍵はエレクトロニクスではない。認識科学である。

98.アイデアのない奴と(音楽を)やるのは時間の浪費だ。

99.歴史科学と人文科学は、事実の真理や人間の記録を発見し、その番をし解釈を行なうと考えられているが、政治に対して自然科学の理論研究よりも一層大きな関連性を持つ。

100.想像力とは魂の目である。

101.(悩みを払い去ろう、悩みの影と別れようとするのではなく)光に近づいて、悩みを消してゆく。悩みをみつめつつゆくものこそ、光によって照らし出されている自分を、ねんごろに育て上げることができる。

102.男らしい男、女らしい女など、空想の産物にすぎません。大切にすべきは、“人間らしさ”です。

103.猫と暮らしています。飼っているのでなく、一緒に暮らしています。

104.空といふ自由鶴舞ひ止(や)まざるは

105.なにかを望むと、全宇宙がその望みを実現しようと協力してくれる。

106.生きていることと死んでいることとは、もしかしたら同じことかも知れへん。

107.金がないこと、身体(からだ)が元気じゃないこと、この二つは、イヤなことを我慢するより、よほどつらい。

108.一度成功したからといって、次も成功するとは限らない。

109.(選択に)迷うときは難しい道を選ぶ。

110.文学志願者への忠告文を求められて菊池寛氏がこう書いていた。これから小説でも書こうとする人々は、少くとも一外国語を習得せよ、と。当時、私はこれを読んで、実に簡明的確な忠告だと感心したのを今で……

111.恋愛に阿呆(あほう)感は禁物である。

112.人間の欲のエネルギーを利用しながら、コントロールしていくのが、政治なんだ。

113.肉体や容色の美を財産とする俳優や女優たちが、世の常のいかなる人にもまして、老いを悪夢のように恐れ厭(いと)うのは当然であるが、そんなことに関係のない文学者や詩人たちも、老いを恐れ厭うことの……

114.朝顔を数えきれずに 立ち去りぬ

115.人間の偉大さは、考える力にある。

116.幸せに成功するためには、夢を見ることが必要だ。

117.じぶんの胸が感じていることを、まげないで書く。じぶんの目に映っているものを、ゆがめないで書く。じぶんの覚えるおどろきを、かくさないで書く。ごまかしなく書かれたことばの確かさが、すごい詩になる。

118.ありふれた三ツ葉のクローヴァーのなかに、ないかもしれない四ツ葉のクローヴァーを見つける無償の行為こそ、幸運を意味する四ツ葉のクローヴァーという言葉の情感をもたらしてきた。葉が四つあるクローヴァーが……

119.決断しないことは、時として間違った行動よりたちが悪い。

120.競争と協調という二律背反の姿勢を状況に応じて使い分けることだ。

121.あの女のはだは、大ぜいの男を知っているかもしれない。けれども、あの女の心は、おれだけが占有している。そうだ、女の操(みさお)は、体にはない。

122.逢いたいと書いてはならぬ月と書く

123.真と善と美とを包容するものは宗教である。宗教を否定して、真善美の具足を望むことはできない。無宗教徒は、一方に宗教を否定していながら、他方に芸術を唱え、真理を讃美している。

124.本当の自分を隠してしまうことは、素晴らしさも隠すことになる。

125.私は自分の仕事(=心理療法)のことをよく、「なにもしないことに全力をあげる」と表現します。つまり、doing ではなく、being が大切だということです。

126.月に棄つ花瓶の水の青みどろ

127.並外れた天才は、凡人に対して配慮する必要はない。

128.湯気立てて大勢とゐるやうに居り

129.「支配欲求」が強く、人の上に立ちたがる人ほど、お世辞やごますりに弱い。とくに、自信をなくしている人はお世辞には弱い。

130.製造会社がおかしくなるのは在庫がたまって赤字になるからで、ライバル会社に負けて倒産するわけじゃない。仮にライバルに負けて、販売が一割下がったとする。その時に、生産量を一割下げることができれば……

131.ハンカチを出すたび何かこぼれゆく

132.「あいつはあの程度の人間だ」と決めつけてしまうことから、多くのまちがいが生まれる。「あの程度の人間」の中にも、やはり強みや不可知のものがある。おそれる必要はないが、そうした現実から目をそら……

133.欺瞞(ぎまん)は真の俗物の最も親しい友人なのだ。「美」「愛」「自然」「真実」といった偉大な言葉は、気取った下司(げす)に用いられるとき、すべて仮面になり、囮(おとり)になる。

134.コミュニケーションとは相手と自分の共通点を探すことです。

135.精霊信仰というものは、大昔にあって退化したように考えられているが、それがそもそもの過ちで、森へ行けば、森の精気を吸うから誰でも(精霊を)感じられる。

136.万冊の書から得た知識を10しか活用できないなら千冊の書から得た知識を100活用したほうがよく、それ以上に百冊の書から得た100の知識を自在に使い十倍百倍に応用できれば時間と頭脳を浪費しないですむ。……

137.クエーカー教徒の精神の真髄は、人の行為すべてに宗教的な意味があるという確信である。それは生活から自分を切り離すことではなく、生活に深くすっぽりと入り込むことである。

138.人間は明らかな能力格差を目の前にすると素直にそれを認めるものですが、相手が自分と大差ないのに格差がつくと、とたんに怨嗟(えんさ)の感情を抱き、阿修羅と化すものです。

139.刻(とき)いつもうしろに溜まる夏落葉

140.何かをするのではなく、何もせずに、いるだけで幸せを感じられる場合があるはずです。「することの幸せ」ではなく「いることの幸せ」です。

141.誰でもチャンスに恵まれない者はいない。ただそれを捕らえられなかっただけなのだ。(ver.0)

142.田舎だけしか知らない人には田舎はわからないし、都会から踏み出した事のない人には都会はわからない。都鄙(とひ)両方に往来する人は両方を少しずつ知っている。その結果はどちらもわからない前の二者よりも悪……

143.十二、三歳の少女の話を、まじめに聞ける人、ひとりまえの男というべし。

144.謝るときの三つのポイント──1.できるだけ早いうちに 2.言葉と態度で 3.弁解はしないでいさぎよく

145.文化とは、私たちが世界の中で方向を失わないための解釈の体系である。

146.ファッションとは、欲望の曖昧な対象。

147.カエルも、かがんでから跳ねる。

148.海外企業と戦うときは、2周の差をつけることが必勝法! いくら差がついていても、1周では足りない。大量の資金と人員の投入で、必ず西洋人は追いつき、追いこそうとしてくる。しかし2周差がつけば、海外企業……

149.落ちこぼれだって、必死に努力すりゃ、エリートを超えることがあるかもよ。

150.人類を全体として愛することのほうが、隣人を愛するよりも容易である。

151.子供が生まれたら、自分の殻から一歩踏み出さなくてはならない。

152.笑いながら、厳粛な事を語れ!

153.娯楽と気晴らしは一層刺激的となり、麻痺剤のような役割をしている。しかも何びとも、決して心から楽しんでいない。心からの気晴らしなど存在しない。気晴らしを求めつつ、一層大きな空虚感に襲われているのでは……

154.汚れちまった悲しみは なにのぞむなくねがうなく 汚れちまった悲しみは 倦怠(けだい)のうちに死を夢む

155.幸福も不幸も、ひょっとしたら、その人自身が作るものではないのか。そして、その上に、人の心に忽ち伝染するものではないのか。とすると、自分にも他人にも、幸福だけを伝染させて、生きて行こう、と私は思う。

156.腕が間違いをしでかした時には、頭のせいにする。

157.大衆はデザインを自分で考案しないが、優れたものをかぎわけ理解し、選び出す力を持っている。

158.おれは新しくない。けれども決して古くはならぬ。

159.この国(=日本)のはじめた戦争にとってまっさきに明らかだったことが、そもそも戦争に必要なものをこの国は何一つもっていないという簡明な事実です。

160.争いと悔悟の念は、兄弟姉妹の間柄。

161.凡才が容易と見る処(ところ)に、何故(なぜ)、天才は難問を見るという事が屡々(しばしば)起こるのか。詮(せん)ずるところ、強い精神は、容易な事を嫌うからだという事になろう。

162.労働は三つの得。朝夕の食事は軽くして、労働するのがよい。おごって美酒美食を好み、怠けて遊び暮らしてはいけない。おごらず、怠けずという生活は、第一に人格が養われ、第二に健康が保たれ、第三に……

163.伏すこと久しきは飛ぶこと必ず高し。開くこと先なるは謝すること独り早し。(ver.0)

164.ドラマの予告編のセリフ「愛されている人間には、生きる価値があるんだ」。裏返すと、「愛されていない人間には、生きる価値がない」ということになる。そうだろうか? 「愛されていようが、愛されていまいが……

165.ものの芽にはじまる山の光かな

166.私には別に友人のグループはいない。引き上げてくれる先輩もいない。押し上げてくれる後輩のグループもいない。全く一人でやらなきゃいかん。一人でやらなきゃいかんから、自分自身を激励する気持ちが絶えずあ……

167.山を低くすることはできない。だから、自分自身を高めなければならない。(ver.0)

168.夢を捨てるってことは、希望を捨てるってことだ。希望を失えば、人には何も残らない。

169.現代では、国家権力をふくめて、あらゆる抑圧との闘いに有効なのは、犯罪そのものではなくて犯罪的想像力である。それは言語による犯罪空間の形成ということであり、歴史の表面にはあらわれない血の惨劇によって……

170.立派になりたいと思えば、いつでもなれるからね。

171.笑えるってのは、人間だけに与えられた特権ですからね、おおいに活用しなきゃ損ですよ。

172.われわれはこうして自分の運命を手中にしており、反省によって、また同じく自分の生命をかけた決意によって、自分の歴史に責任を負っているのである。

173.土地人(とちびと)の雪の装ひ簡単に

174.大人の役目は、答えを教えることと、答えを教えないことだ。

175.どんな時でも陽気に笑っている奴が、一番恐ろしい奴だ。

176.人生はイニング、イニングごとに計画しなきゃ。

177.あなたは、自分がなりたいと望む人間になるよう、運命づけられている。

178.多芸は無芸。

179.神の王国は人の中にあり。

180.すでに悪いことばを発したならば、それをさらに口にするな。口にするならば悩まされる。聖者はこのように悪いことばを発することはない。愚かな者どもが発するからである。

181.美は細部に宿る。

182.四月は陽気で、好き放題言えそうですが、実は目の位置と心の角度が何よりも大切な月なのです。

183.福耳のはみだしてゐる冬帽子

184.よごれたる足袋(たび)穿(は)く時の 気味わるき思ひに似たる 思出(おもひで)もあり

185.女には、ゆるすことはあっても忘れることはないのですねえ。ゆるすという言葉はあっても、忘れるという言葉を持たないのが女ですね。

186.戦(いくさ)を見て矢を矧(は)ぐ。

187.家庭につながっている夫婦の間では、男女の情熱はとうに失せはててしまっていても、そこには共通の生活上の利害で密接に結ばれているから、そう簡単に別れることは出来ないし、心や情熱がさめきっても、肉親的な……