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[ 名言 ]
自分の属している村が、
隣村の者からそしられたときに
猛然とおこる感情がそれ(=ナショナリズム)で、
それ以上に複雑なものではないにしても、
しかし人間の集団が他の集団に対抗するときに
おこす大きなエネルギーの源には
この感情がある。

[ 出典 ]
司馬遼太郎[しば・りょうたろう]
(小説家、1923〜1996)
『花神(上)』

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[ 補足 ]
※標題文の「(=ナショナリズム)」は七瀬音弥による補足

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[ 全文・続き ]
〈全文〉
ナショナリズムというのは、
民族主義とか国民、国家主義といったふうに、
社会科学の用語として使われるばあい、
あまりに輪郭が鮮明すぎてミもフタもなくなるが、
本来ナショナリズムとは
ごく心情的なもので、
どういう人間の感情にも濃淡の差こそあれ、
それはある。
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自分の属している村が、
隣村の者からそしられたときに
猛然とおこる感情がそれで、
それ以上に複雑なものではないにしても、
しかし人間の集団が他の集団に対抗するときに
おこす大きなエネルギーの源には
この感情がある。
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