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[ 名言 ]
思想が思想になるには
それを神体のようにかつぎあげてわめきまわる
物狂いの徒が必要なのであり、
思想を受容する者は、
狂信しなければ
思想をうけとめることはできない。

[ 出典 ]
司馬遼太郎[しば・りょうたろう]
(小説家、1923〜1996)
『世に棲む日日(二)』

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[ 補足 ]
※物狂い(ものぐるい)=正常な判断ができなくなること。
通常の判断力が失われ惑乱した状態。
乱心。

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[ テーマ別の名言 ]
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受け入れる・受容
思想
狂気 》→ 今日
日本の文豪 》→ 今日
司馬遼太郎 》→ 今日
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[ 全文・続き ]
〈原文全文〉
思想というのは要するに
論理化された夢想または空想であり、
本来はまぼろしである。
それを信じ、それをかつぎ、
そのまぼろしを実現しようという
狂信狂態の徒(信徒もまた、思想的体質者であろう)が出てはじめて
虹のようなあざやかさを示す。
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思想が思想になるには
それを神体のようにかつぎあげてわめきまわる
物狂いの徒が必要なのであり、
松陰の弟子では
久坂玄瑞(くさか・げんずい)がそういう体質をもっていた。
要は、体質なのである。
松陰が「久坂こそ自分の後継者」とおもっていたのは
その体質を見ぬいたからであろう。

思想を受容する者は、
狂信しなければ思想をうけとめることはできない。
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