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ああ遠い北極圈の氷の上で、
ぼんやりと海豹(あざらし)のやうに坐つて居たい。 永遠に、永遠に、自分を忘れて、(後略) 萩原朔太郎[はぎわら・さくたろう]
(大正〜昭和の詩人・作家、1886〜1942) 散文詩「極光地方から」 散文詩集『宿命』 ※原文漢字表記は、「晝夜(ちゅうや)」。
※時劫(じごう)=極めて長い時間。 永遠に続く時間。
〈原文全文〉
海豹(あざらし)のやうに、 極光の見える氷の上で、 ぼんやりと「自分を忘れて」坐つてゐたい。 そこに時劫がすぎ去つて行く。 昼夜のない極光地方の、 いつも暮れ方のやうな光線が、鈍く悲しげに幽滅するところ。 ああその遠い北極圈の氷の上で、 ぼんやりと海豹のやうに坐つて居たい。 永遠に、永遠に、自分を忘れて、 思惟(しい)のほの暗い海に浮ぶ、一つの侘しい幻象を 眺めて居たいのです。
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( エジプトに古くから伝わる賢者の言葉 )
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