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これまでの日常生活の習慣を切り捨てて、
新しい日常生活の中に入ってゆくには、 自分の躯(からだ)から糸ごんにゃくのように垂れ下って 地面に深く根を下している沢山の根を、 一つ一つ抜き取ったり切り捨てたりしなくてはならない。 吉行淳之介[よしゆき・じゅんのすけ]
(小説家、1924〜1994) 『赤い歳月』 『湿った空乾いた空』に収載
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これまでの日常生活の習慣を切り捨てて、 新しい日常生活の中に入ってゆくのは なかなかに難しいことである。 そのためには、 自分の躯(からだ)から糸ごんにゃくのように垂れ下って 地面に深く根を下している沢山の根を、 一つ一つ抜き取ったり切り捨てたりしなくてはならない。 それができ上らないうちは、 引越しの荷造りにとりかかることはできない。 引越し荷物がつくれない、ということは、 つまり自分自身の荷造りができないことと同じである。
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いいか、──自分の勘にたよってはならない、
理論や他人の説にたよってもならない、 自分の経験にもたよるな、 大切なのは現実に観ることだ、 自分の眼で、感覚で、 そこにあるものを観、 そこにあるものをつかむことだ。
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( こさささこ )
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私がいかにしてアウシュヴィッツを生き延びたかですか。
私の主義はこうです。 まず第一に自分、 その次も自分、 またその次も自分。 そしてその後は何もなくて、 それからまた自分が来て、 その後で他のものすべてが来る。
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