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それは(=自分の書く文章が人を傷つけることがないようにすることは)とてもむずかしいことで、何を書いてもそれによって傷ついたり、腹を立てたりする人が、多かれ少なかれ出てきます。
これはある程度しょうがないんです。 でも、それにもかかわらず、できる限り、人を傷つけない文章を書くことを心がけなくてはならない。 これは文章を書く人間にとっての大事なモラルなのです。 村上春樹[むらかみ・はるき]
(小説家・米文学翻訳家、1949〜) 『村上さんのところ』 ※「ペンは剣より強い方がいいんでしょうか?」という質問に対する村上春樹の回答(2015年2月11日)
《 文章の書き方 》
〈全文〉
すごく正面切っての質問で、びびってしまいます。 ペンは剣よりも強いか? そのとおりです。 ペンは剣よりも強いですよ、もちろん、と断言したいところですが、昨今なかなかそうとばかりも言えない部分が多いです。 テロもありますし、ネットの炎上みたいなこともあります。 ものを書くときにはじゅうぶん用心深くならなくてはなりません。 __ Link __ 僕は普段は、基本的にむしろ「ペンがあまり強くなりすぎないように」ということを意識して文章を書いています。 僕の書く文章ができるだけ人を傷つけることがないようにと思って、言葉を選ぶようにしています。 __ Link __ でもそれはとてもむずかしいことで、何を書いてもそれによって傷ついたり、腹を立てたりする人が、多かれ少なかれ出てきます。 これはある程度しょうがないんです。 でも、それにもかかわらず、できる限り、人を傷つけない文章を書くことを心がけなくてはならない。 これは文章を書く人間にとっての大事なモラルなのです。 __ Link __ でもそれと同時にいざ闘うべきだと思ったときには、闘えるだけの胆力(ぐっと腹に入れる力のことです)を蓄えておかなくてはなりません。 でもそれは本当にいざというときのためのものです。 みだりにペンを剣より強くしちゃうのは危険なことです。 と僕は個人的に考えています。 __ Link __
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文学は私の天国である。
ここでは私は公民権を剥奪されない。 いかなる五感の障害も、 私の友なる本との楽しく慈しみ深い交わりを妨げはしない。 それらの本は 私を困らせたり気まずい思いをさせることなしに 私に物語る。
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( 作者不詳 )
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「私」はどこから来て、どこへ行くのか、
こういう問いに「答える」ことはできない。 ぼくらが知っているのは 他人が生れ死ぬことであって、 自己自身の生誕についても死についても 何も知らないし、知ることもできない。
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( ジェームス・ホワイトハースト )
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