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[ 名言 ]
おそらく自傷行為は、
「痛みをもって痛みを制する」行為なのだろう。
トラウマ記憶という、
自分では説明もできなければコントロールもできない痛みから、
ほんの一瞬でもいいから気を逸(そ)らすために、
自傷行為という、
自分で説明もコントロールもできる痛みを用いているのだ。

[ 出典 ]
松本俊彦[まつもと・としひこ]
(精神科医、薬物依存症の治療研究者、自傷行為研究者、1967〜)
『誰がために医師はいる』

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〈全文〉
おそらく自傷行為は、
「痛みをもって痛みを制する」行為なのだろう。
トラウマ記憶という、
自分では説明もできなければコントロールもできない痛みから、
ほんの一瞬でもいいから気を逸(そ)らすために、
自傷行為という、
自分で説明もコントロールもできる痛みを用いているのだ。
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少なくともそれは、
一時的には自殺を回避するのには役立っている。
過食・嘔吐がもたらす身体的苦痛も同様だ。
だからこそ、自傷行為や過食・嘔吐には
常習性、習慣性がある。
それは、「苦痛の緩和」が報酬として機能するからだ。
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