飲酒の作法は、むずかしい。
泥酔(でいすい)して、へどを吐くは禁物。 すべての人に侮あなどられる。 大声でわめいて誰かれの差別なく喧嘩(けんか)口論を吹っ掛けるのも、人に敬遠されるばかりで、何一ついい事が無い。 太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948) 『新ハムレット』 侍従長ポローニャが息子レヤチーズに言ったセリフ 【 太宰治の名言 】
《 お酒・飲酒 》
〈全文〉
飲酒の作法は、むずかしい。 泥酔(でいすい)して、へどを吐くは禁物。 すべての人に侮あなどられる。 大声でわめいて誰かれの差別なく喧嘩(けんか)口論を吹っ掛けるのも、人に敬遠されるばかりで、何一ついい事が無い。 __ Link __ なるべくなら末席に坐り、周囲の議論を、熱心に拝聴し、いちいち深く首肯している姿こそ最も望ましいのだが、つい酒を過した時には、それもむずかしくなる。 その時には、突然立ち上って、のども破れよとばかり、大学の歌を歌え。 歌い終ったら、にこにこ笑って、また酒を飲むべし。 相手から、あまりしつこく口論を吹っかけられた場合には、屹(き)っとなって相手の顔を見つめ、やがて静かに、君も淋(さび)しい男だね、とこう言え。 いかな論客でも、ぐにゃぐにゃになる。 けれども、なるべくならば笑って柳に風と受け流すが上乗。 __ Link __ 宴が甚(はなは)だ乱れかけて来たならば、躊躇(ちゅうちょ)せず、そっと立って宿へ帰るという癖をつけなさい。 何かいい事があるかと、いつまでも宴席に愚図愚図とどまっているような決断の乏しい男では、立身出世の望みが全くないね。 __ Link __ 帰る時には、たしかな学友を選んでその者に、充分の会費を手渡す事を忘れるな。 三両の会費であったら、五両。 五両の会費であったら十両、置いてさっと引き上げるのが、いい男です。 人を傷つけず、またお前も傷つかず、そうしてお前の評判は自然と高くなるだろう。 ああ、それから飲酒に於(お)いて最も注意を要する事が、もう一つあります。 酒の席に於いては、いかなる約束もせぬ事。 これは、よくよく気をつけぬと、とんだ事になる。 飲酒は感激を呼び、気宇(きう)も高大になる。 いきおい、自分の力の限度以上の事を、うかと引き受け、酔いが醒(さ)めて蒼くなって後悔しても、もう及ばぬ。 これは、破滅の第一歩。 酔って約束をしてはならぬ。 __ Link __
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