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[ 名言 ]
よその国では
第一級の作家のものが、
最も多数の読者に読まれる。
しかるにわが国では
第一級の作者たちは、
「寧(むし)ろ大衆に読まれることを恥じ」ているではないですか。

[ 出典 ]
山本周五郎[やまもと・しゅうごろう]
(大正〜昭和の小説家、1903〜1967)
エッセイ「大衆文学芸術論?」(1950年)

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〈全文〉
よその国では
第一級の作家のものが、
最も多数の読者に読まれる。
というのは、
読者の知的水準が高いためではなく、
第一級の才能ある作家が、
最大多数に読まれるための努力をするからでしょう。
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広範囲の読者を対象とすれば、
叙述や描写は独りよがりでは済まされない、
そこには相当な努力が入用(いりよう)になってくる。
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──しかるにわが国では
第一級の作者たちは、
「寧(むし)ろ大衆に読まれることを恥じ」ているではないですか。
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