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しぜんのままに従うのは
禽獣(きんじゅう)草魚だけだ。 田や畑は、しぜんに任せると 役にも立たない雑草に掩(おお)われてしまう。 人間は選択し、刈り、抜き、制限する。 これは反自然だが、 人間を利益し進歩させる。
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(人間というものは)生きているうちは醜いことが多い、
狡猾(こうかつ)や裏切や、 貪欲(どんよく)や策謀。 いいことをする裏には、 数知れない悪徳が積み重なって、 腐ったごみ溜(ため)のような匂いを放っている。
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(あなたが)家に帰る時間を気にするのは、
仕方がないとおもうわ。 イヤだけど、我慢するわ。 だけど、時計を見るとき、 あなたが一人でなくなるのがイヤなの。 そのときには、 奥さんと二人になってしまうのだもの……。
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おれはな。
この胸の中(うち)に、 いつまでも生きていてもらいたいとおもう人の死に目には、 わざと立ち合わぬことにしてきた。 ために、生きた姿のままで、 おれの胸の中にしまいこまれている人びとも 何人かいるのだ。
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書物を読み、
そこに書きしたためられていることを、 一つずつでもおぼえ、 わからぬところはわかる人に尋ね、 それを一つ一つ、 おのれが御奉公をしている場所に生かしてゆく。 そうすれば、 読んだことが身につくのじゃ。
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