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1.考えてみますと人生というものは若いときは先がまだ豊かにあって、それが若さの豊かさだと思いますが、また年をとって六十なり七十歳になると、先が短くなるけれども、後ろは六十、七十年生きてきたとい……

2.日本の民衆が「公のためには個が犠牲になってもいい」という考え方に陥りやすいのは、歴史的、地理的要因があるからで、アジア的専制制度というアジア固有の国家制度が長く続いてきたためです。

3.友人は雑草のように何の手も加えなくても自然に生えてくるものではない。植物ですら、自分で種をまいて、水をやり、肥料をやらなくては立派な花はつけてくれない。

4.人生には悲劇が二つある。一つは自分が心から望むものを手に入れられないこと。もう一つは、それを手に入れてしまうことだ。

5.ほとんどの日本人は自分の本当の能力にふさわしい仕事に就いていないと私は思う。たまたま自分の能力にうまく合った仕事に当たった一握りの人たちだけがいい思いをしている。

6.(人生における)稲光の瞬間的な明るさは非常にすばらしく慰めを与えてくれるので、その幾秒かは幾年もの闇をぬぐい去り償うことができるのである。

7.人に育てられ 人になり 仏に育てられ はじめて 仏となる

8.蝉とぶとぶみじかい距離をへたにとぶ

9.人にはそれぞれいろんな生き方がある。それぞれがそれぞれ一生けん命、生きるために必死に仕事をしている。人には上下の格なンてない。職業にも格なンてない。

10.(企業買収で)皆に徹底しているのは、どんな会社でも歴史があり、企業文化があるということ。その企業文化を絶対に侵さないようにしないといかん。

11.たのしみは物識人に稀に逢いて いにしえ今を語り合う時

12.言葉は思うところを表現するために与えられた。言葉は心の代弁者であり魂の姿である。

13.健康も仕事も、あらゆることにおける力の根源は自分自身の心なのだ。

14.春なれば弾む心に子をまねて スキップしてみるいつもの小道

15.外国に行くとたしかに「世界は広いんだ」という思いをあらたにします。でもそれと同時に「文京区だって(あるいは焼津市だって、旭川市だって)広いんだ」という視点もちゃんとあるわけです。僕はこのどちらも視……

16.さくら花幾春かけて老いゆかん 身に水流の音ひびくなり

17.美しき緑走れり夏料理

18.限界だーって感じたら、思い出せ。何のために拳(こぶし)を握るのか。原点(オリジン)ってやつさ! そいつがおまえを、限界の少し先まで連れてってくれる!

19.人々は、古いものに酷似してさえいれば、新しい物事でも、極めて開かれた心をもって迎える。

20.小鳥来る頃なればこの軽き杖

21.感ずべきことにやわらかに反応できなくなった自分、事物に感じなくなった自分を想像するのは恐ろしい。反応の維持のためには平穏の回復を必要とする。

22.日の光は、まほうの光。落ち葉だって、宝石にしてしまう。

23.偉大な名誉ある行動には大きな困難が伴う。

24.私には人間の生活というものは深い悲しい夜のように思われる。それはときおり稲光でもきらめくのでなかったら耐えられないものであろう。

25.木の葉が落ち、紅い花が散る。枝にあったときは葉なり花なりであり、枝を離れたそのときに塵となり、ごみに終る。ごみというものはかなしいと思う。

26.まことの貴族には、無邪気なつくろわぬ気品があるものだ。口をひきしめて襟元をかき合せてすましているのは、あれは、貴族の下男によくある型だ。

27.人恋ひてかなしきときを昼寝かな

28.本当にいい男は、すでに結婚しているか、仕事ばかりしているかのどちらかだ。

29.天地創造が済んだとき、創造主は「よし」と仰せになりました。「完璧だ」とはおっしゃらなかったのです。

30.松明(たいまつ)は自分の足もとを照らさない。

31.マンガは、永久に完成はしない媒体(メディア)。

32.風邪気味のたのしいのんべんだらりかな

33.雪に来て美事(みごと)な鳥のだまり居る

34.ひとの行為にいちいち説明をつけるのが既に古い「思想」のあやまりではなかろうか。無理な説明は、しばしばウソのこじつけに終わっている事が多い。

35.思想から芸事に到るまで、結局銘々の流儀の源泉から生れないで、何処(どこ)から本物が生れるでしょう。

36.個人が特色を出したくても、社会が出させない。皆(み)な同じように切られて、風情(ふぜい)も何も無い人間になってしまう。実は今朝散歩に出て左様(そう)思いました、あ、吾儕(われわれ)も今にこの……

37.火蛾舞ひて身ぬちにひそむものおそろし

38.新築の家を建てたとしても、30年も経てばもうあちこちガタがきて水漏れもします。知識や経験とはこのようなもので、身につけたときは得意に思っても、カビが生えて使い物にならなくなります。すべきことはたっ……

39.弟子も同僚も先輩もないです。お互いが胸襟を開いて、この退化(=衰退)しつつある芸(=文楽義太夫節)をもう一ぺん昔のように花を咲かすのが、われわれの責務や。それが総合芸術であって、一人でやれる芸じゃ……

40.「正義」とは、単なる社会規範としての法律を言うのではない。むろん法律は守るべきだ。しかし、もっと崇高なる正義があることを、忘れないでくれたまえ!

41.一番たちの悪い悪魔は、お祈りをする悪魔だ。

42.夕日影町一ぱいのとんぼ哉(かな)

43.(難局に立たされた時)無理を押し、あせり出すと、ますます泥沼の深みに足を入れるようになる。

44.秋風や生きねばならぬわけもなく

45.自分が書きつける言葉に、いちいち責任を持って、時間がかかりますけど、きちんと字引で調べる。意識をなるべく研ぎ澄まして。観念的に、じゃなくて具体的に。理屈ではなくて具体的に。

46.(アップル社は)個々の利益責任を問わないから、シナジーも生まれるしイノベーションも起こせる。

47.私にとって大学の理想は、三人、五人、十人といった「私塾」的なものである。パルチザン的な、人間的なつきあいが最小限に守られるようなはとバス的大学、走る大学、そして学生自身が自分の欲求で国……

48.人はだれでも自分自身の遺失物なのだ。

49.(他者を)分類するとは、その存在を交換可能なものとみなすことである。が、人間を交換可能なものとみなすこと、それこそ「根源的な不敬」であるとレヴィナスは言い切る。

50.男が女に「いつまでも愛し続ける」と誓う前提には、「女がいつまでも愛すべき存在であり続ける限り」という条件がついている。

51.人間が言葉をつくるのではありません。言葉のなかに生まれて、言葉のなかに育ってゆくのが、人間です。

52.生徒「うるせえこのババア!」 女性国語教師「婆という字は波に女って書くの。波のようにしなやかな大人の女性という意味よ。ありがとう」

53.生きていることに絶望しないくらい長く続く恋はない。

54.いんぎんにことづてたのむ淑気(しゅくき)かな

55.私たちが、ある人の考え方を全部手に取るように分かるようになり、その人がどうして、あんなふうにしゃべったり、振る舞ったりするのかまでも分かるようになると、たとえ私たちがその人を愛し尊敬していたとして……

56.想像力欠けた男のくしやみかな

57.自分の使命に思えることと、やりたいことが一致するなら、それは最高の生き甲斐になる。

58.夕陽を眺めるのに不要なものは一つだけ、むだなことばだ。

59.水飯(すいはん)やこの山寺のつくり味噌

60.噴水のしぶけり四方(よも)に風の街

61.何に逢ふ夕焼のこの曲り角

62.死人はみな善人。

63.子を持つ虎はその子を害することはない。

64.鬼となり雪野に青く炎(も)ゆるなリ

65.赤を女々(めめ)しい色だとする日本人の色彩感覚はおかしい。他人を不快にさえさせなければ、どんな色の服を着てもかまわない。これはモノづくりには大切なことである。

66.結論を決めてから他人の助言を求める人がいる。おもねた言葉や、誉めてくれる言葉を得て意を強くしたいがためだから、苦言には聞く耳を持たない。素晴らしい助言があっても聞き流すから、結果はほとんど失……

67.組織が人を動かすのではなく、人が組織を動かすのでなければ、組織は活性化しないし、大きな成果も期待できない。

68.芸術家はいつも自分を傷つけて、自分の体を切ってそこから流れる血を他人にかけているようなものだ。

69.月赤し都会は捨てるもの多き

70.現実に関しては(僕は)つまらないことしか言えない。何も想い通りには行かない。何も変わりゃしない。腰の引けたイクジ無しどもがこの世の中を動かしてるのさ。

71.自分が病がちだから先頭にたって、商売をすることはできない。どうしても自分の代理に頼んで仕事をしてもらうことになる。そうなれば10人にも100人もの人にも頼めるし、非常に多くの仕事を出来るようになる。

72.ある種の人間がこの世で成功しない理由のひとつは、その人たちの人間関係のまずさにあります。もったいぶった彼らの態度は、気がきかなくて攻撃的なことが多く、間違ったつきあい方をしているように思われます。

73.走れ。走られるだけ、走られるところまで走れ。そして絶壁に衝き当ったならば、お前の脚下を掘れ。全心全力を以て、掘れ。新しい泉が湧くか、湧かぬかは寧(むし)ろ問題じゃない。お前はただ掘ってさえいれば可……

74.人生は受容であって、戦いではない。戦うだとか、最前線だとか、戦争のことばで、語ることはよそう。

75.正義と違って、必ずしも愛は勝たなくていい。

76.人は、寂しさから道を間違えます。

77.神が教会を建てると、そのそばに悪魔が礼拝堂を建てる。

78.文学のほか一切を捨てて生きて来た。無常(死)を感じたら、文学をやる以外に、生きる道はなかったのである。

79.母(のこと)が好きな、借金のある人のほうが、母(のこと)が嫌いな金持ちより幸せです。(要約)

80.憲兵の前で滑つて転んぢやつた

81.かつて誰ひとりとして、どこからどこまで(=どこからどこまでも)彼自身であった人間はない。しかもなお、誰も彼も、そうなろうと努めている。

82.怒り、憎しみ、悲しみ、呪い。マイナス感情は追放しましょう。うれしい時、楽しい時、幸せな時にだけ感情を活用する。感情を上手にコントロールできる人が、一番洗練された人間です。

83.うわさ話は意図的な悪意よりも……思慮のなさから……始まる場合が多い。それは、あまり深く考えずに何かを話したいという軽率な願望から生じる。うわさ話をする人は、はっきりとした意図もなく、他の人に関する……

84.人を頭から決めつけてはいけない。

85.ディズニーランドに行くと、実際には接したことのなかった空間にいるにもかかわらず、ぼくらは懐かしさを感じてしまう。それは、ディズニーランド自体が、誰にも共通にある幼少期の幸福なイメージ、記憶を装置化……

86.朝は希望に生き、昼は努力に生き、夜は感謝に眠る。

87.法律はソーセージに似ている。製造過程は見ないほうが良い。

88.どんなときも、人は風景のなかに生きています。風景のない人生というのはありません。

89.君がもしも君の音楽を信じていて、自分の作り出す音をみんなに聴いて欲しいと思うなら、それを続けるべきだ。誰に何と言われようと最高の音楽なんだろう?

90.誰も自分の話を聞いてくれないと思うとき、社会は敵だらけの危険な場所に見える。すると、当然のことながら、他者は悪魔的に見えやすくなる。

91.臆病者の特権として、余はかねてより妖怪に逢う資格があると思っていた。余の血の中には先祖の迷信が今でも多量に流れている。文明の肉が社会の鋭どき鞭の下に萎縮するとき、余は常に幽霊を信じた。

92.ところどころで戦争ときおり夏落葉

93.他人から何か指摘されると、「上から目線」と言って、猛烈に反発する人がいる。要は図星なのである。至らぬ点を指摘されて、プライドを傷つけられ、悔しくて怒っているだけなのである。「自分より下位、……

94.学ぶことに情熱を燃やしなさい。そうすれば、あなたの成長が止まることは決してない。

95.「語る言葉」は、悔しいけれど、「語られる事柄」を覆い尽くすことはできない。どんなに言葉を費やして、表現に腐心しても、必ず塗り残された箇所、語り切れないところが出てくる。

96.やりたいことがたくさんあるっていう人は、ハジからどんどんやってみるしかない。

97.人には他人の文章を「読む」権利があると同時に、それを「読まない」自由もある。読ませてやるのでなく、他人にぜひ読んでもらうためには、それにふさわしい書き方をするのが礼儀だろう。

98.人間はその初めに「若い自分」という人格を作り上げて、その後は預金を少しずつ切り崩すように、自分から「若さ」を手放して行く──あるいは「若い」が少しずつ消えて行く。

99.人類という種の存続よりも、国家のほうがたいせつであるというのが、現在の世界の風潮である。

100.いのちの方は うんともすんともいわずに ちぢまっているというのに ひげが のびている  いや うんともすんともいわずに 刻々ちぢんでいくいのちを わたしにしらせるために そっと ひげが 信号を送っ……

101.「うまくいった、もうこれ以上学ぶ必要はない」などと決して言わない人と付き合いなさい。なぜならば、冬のあとには必ず春が来るように、何ごとにも終わりはないからだ。

102.経営者は金銭に恬淡(てんたん)なほうが成功する。目先の利益を追わないので、使った金が生きてきて、思わぬ利益を生むことが多いからだ。

103.十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや

104.師匠というのは教えてくれるから師匠というのではない。そこにいるだけでこわいものを師匠というのだ。

105.寒禽(かんきん)の小さきはことに光りけり

106.限りなく(人や物事の)存在を薄切りにしてゆくのが情報だとすれば、可能なかぎり存在を厚くするのは記憶です。

107.時間の速度をゆっくりにするのだ。考えるとは、ゆっくりした時間を いま、ここにつくりだすということだ。独りでいることができなくてはできない。

108.明日死を迎えるとしても、今日から幸福になって遅くないのです。

109.この世で一番小さな時計は、「まだ生まれない赤ちゃんの心臓」。振り子の音で目を醒まし、人生をはじめるからです。

110.中高年に限らず、若い人でも、何かネガティブな感情に支配されてしまいそうになったり、悩みや不安でいっぱいいっぱいになったりしたら、山に行け、とアドバイスしたいと思います。

111.便りがない方が、身近に感じられていいの。手紙は距離を感じさせるだけだわ。

112.日本のように材料の豊富なところは、原味を尚(たっと)ぶあまり、自然、調味法も簡単になりがちである。

113.最も良く耐え忍ぶ者は、最も良く成し遂げることができる。(ver.0)

114.偶然的な運の祝福をゲームにまで止揚(しよう)してみせるのが賭博というものなのである。

115.不平家とは、自分自身と決して折り合わぬ人種を言うのである。不平家は、折り合わぬのは、いつも他人であり環境であると信じ込んでいるが。

116.人と接する際になにより大事なのは、誰にもあてはまるとは限らない事前の知識をため込むことではなく、いま目の前にいるその人をしっかり見据えることです。

117.人間は愛や美しいもののために死にますが、でも醜悪や無に堕ちて死ぬことだってできるのですわ。

118.ある個人を語ろうとすると、それだけで人間のタイプを語ってしまう。もしタイプから始めると、話はどこにも行かなくなる。

119.私にとって幸運とは、懸命に働き、チャンスを見極めることによって得られるものです。

120.夢に見れば死もなつかしや冬木風(ふゆき・かぜ)

121.今の大人は不細工でかっこ悪いけど、それは音楽を愛してないからだ。でも、若い奴らも決してかっこ良くはないぜ。つまり同じ穴の狢(むじな)ってところさ。対立もできなきゃ、リスペクトも贈れない中途半端な関……

122.会社を興すことの意味が大切です。会社をつくりたいというのを動機にしてはいけません。自分がどういう仕事をしたいかを先に考えないと、全くあべこべになってしまいます。

123.神は存在しない。しかしその存在を信じるふりをしなければならない。そうすれば彼はとても喜ぶのだから。

124.男は小さい嘘をつくが、大きい嘘はつかない。大きな嘘のときは、ただ沈黙あるのみだから。

125.本自体が理想の図書館となる場合もある。その例──メルヴィル『白鯨』、ダンテ『神曲』、シャトーブリアン『墓の彼方からの回想』

126.大きいことも結構だけれど、ちいちゃくても人生をかけられる世界がある。

127.東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 主(あるじ)なしとて春を忘るな

128.なにもかもいつもと同じでなくてはいけない、なんてことは、ないのですものね?

129.上手なコンサルタントは、集めた事実を全部見せて、トップマネジメント自身に「原因はこれじゃないのか」と言わせる術に長けている。

130.どうして、わたしたちは 騒々しくしか生きられないのか?

131.自分の運命の実現に近づけば近づくほど、その運命がますます自分の存在の真の理由になってゆく。

132.プロパガンダの言葉で、詩の言葉は書けないのです。詩の言葉は、気のきいた「号令的讃美」の言葉とは、はっきりとちがう。

133.言葉は、光が目にとって大切な以上に、心にとって大切なもの。

134.身にしみて一つぐらいは傷もよし

135.自分のものときまっている女性には情熱は起きぬ。人は失ったものにこそ、こころを向けるのである。

136.自力によって自己を新たにせんとするにしても、自照の智慧は実に外囲からの賜物であるから、自力による中に他力の働きがある。自力他力といって、強いて厳正には差別する事も難いくらいのものである。

137.何事も金金(かねかね)とわらひ すこし経(へ)て またも俄(には)かに不平つのり来(く)

138.さくら散るときはつきりと幹と枝

139.人間はつねに、何をやりたいか、何になりたいかを自問自答しながら、成長するのである。

140.僕は小さい時から、他の人がみんな熱狂して拍手なんかしている場合、それと一緒に拍手するのが、おもはゆいような気持になるのです。

141.戦争の本質は、実は少年たちの「戦争ごっこ」の中に根ざしている。十歳や十五歳の少年が、戦争ファンであるあいだ戦争はなくならない。少年たちが成長するように、彼らの「戦争」もまた成長してゆくのだから。

142.ただあるがままの自分でいることこそ、本当に生きるためのたったひとつの道である。

143.武器を捨てることを呼びかけるより、武器を取ることを呼びかける方が、人々の感情をかき立てるものです。だからこそ、私たちは団結して、平和と進歩を求める声を上げなければなりません。

144.文体は、精神の現れた姿である。他人の文体を真似ることは、仮面をかぶることに相当する。

145.私が先生になったとき 自分が真実から目をそむけて 子どもたちに本当のことが語れるのか。

146.をみならにいまの時過ぐ盆踊

147.人間は忘却という全く副作用のないらしい薬をのみ下すことによって、逃避をつづけながら、生命を存続させている。

148.あらゆる旅行家は、その旅行記を出版するに先立って、これから印刷に附(ふ)そうとする事柄は自分の知っている限り尽(ことごと)く真実そのものであることを、大法官の前で宣誓しなければならない。

149.愛とは、何だ。わかるか? 愛とは、義務の遂行である。悲しいね。またいう、愛とは、道徳の固守である。更にいう、愛とは、肉体の抱擁である。

150.貧者(ひんじゃ)に一つの悲しみがあれば、富者(ふしゃ)には倍の悲しみがある。

151.なぜ自分自身を愛することができないのか? それは他者を愛することができないからです。

152.(家族って)一番最初に思い出す人だよ。一番最初に思い出す人たちが集まっているのが家族だよ。

153.どんなに深くヒゲを剃っても、別の床屋が文句の種を見つけられぬということはない。

154.敬虔の念とは、むしろ精神を平静にして万事を眺めることのできる態度に外(ほか)ならない。

155.あのときお母さんと東京を歩いた思い出は極楽へ行ってからも、楽しいなつかしい思い出となることでしょう。

156.他人の数珠(じゅず)で祈って天国を得る。

157.煽情的な文章の持つ効果は、それが中途半端な正義感を代表している時には、奴を殺せという最終的解決に人をけしかけることによって、日常生活における個々人の鬱積した憤怒の情念に形を与える役割を果……

158.笑いは、(つらい)毎日をいくらか耐えやすいものにする。

159.それになりきって、そのほかのことを考えない。

160.自分の行動を責任持って考え、自分でやる。それが自由で、だから自らに由る(=因る、依る)という字を書く。これは簡単にできそうで、心が強くないとできない。

161.当たり前の一日は、ほんとは、ありがたい一日。

162.他人なしでも生きられると思っている者は間違っている。自分なしでは誰も生きられないと思っている者は、さらに大きな思い違いをしている。

163.美に対する反応は、私たちの脳の働きであり、深い思索にもとづくものではない。

164.旅情というのは、旅立つ前の見知らぬ土地への憧憬(どうけい)と、到達してしまったものの幻滅とのあいだをつなぐ、(それゆえに、まだ、どちらにも属さない)感情だということになるのだろう。

165.蟇(ひき)誰かものいへ声かぎり

166.「重い病」というわけではないが、「思い病」(=「思う」を多用する病)は、花粉症のように、日本人に蔓延(まんえん)している病気と言ってもよいのではないかと思う。

167.眼にみえるものは、眼にみえないものによって、支えられている。

168.この世で出会った全ての「縁」が、人を育てる教師になる。

169.「アレどこだ?」 「アレはあそこに ソレですよ」

170.我々が経験する過去なるものの大部分は言葉の産物である。

171.品質向上計画が成功するのは、チームが自尊心の低さに起因する個人の問題に真剣に取り組み、問題を解決しようとする風土がある場合である。

172.苦しんでいる患者の身になってやるのが本当の医者というもんだ。

173.西瓜真二つわれらは同志今の今

174.余暇がたくさんあっても、人間がかなりの程度、分別を持って楽しく何かに専心することを心得ていないと、すぐにうんざりしてしまいかねない。

175.動機づけは、奨励、講演、コンテスト、集会、説教などによって、外部から与えることのできるものと(長い間)考えられていた。確かにこういうものは、コンセプト、勇気、インスピレーションなどを人に与え創造力……

176.クリスマスはただのお祭り騒ぎではありません。クリスマスとはそれ以上のものです。それは、永遠のものを深く思う時。クリスマスの精神は、与えることとゆるしの精神なのです。

177.若竹に蝿のはなれぬ甘ミ哉(かな)

178.木の中になるほど確かものの芽は

179.愛の物語が幕を閉じたときは、そっと爪先(つまさき)立って抜け出すこと。相手の男の重荷になるべきではない。

180.風花を神の声かと仰ぎたる

181.人の内面を唯一表現できるものは、顔や表情、動きや身につけるものなどの外見しかない。そのことをしっかり自覚することですね。

182.熱い風呂で癒せないものは多いに違いないが、私はあまり知らない。