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1.
日本の民衆が「公のためには個が犠牲になってもいい」という考え方に陥りやすいのは、歴史的、地理的要因があるからで、アジア的専制制度というアジア固有の国家制度が長く続いてきたためです。
2.
友人は雑草のように何の手も加えなくても自然に生えてくるものではない。植物ですら、自分で種をまいて、水をやり、肥料をやらなくては立派な花はつけてくれない。
3.
人生には悲劇が二つある。一つは自分が心から望むものを手に入れられないこと。もう一つは、それを手に入れてしまうことだ。
4.
ほとんどの日本人は自分の本当の能力にふさわしい仕事に就いていないと私は思う。たまたま自分の能力にうまく合った仕事に当たった一握りの人たちだけがいい思いをしている。
5.
(人生における)稲光の瞬間的な明るさは非常にすばらしく慰めを与えてくれるので、その幾秒かは幾年もの闇をぬぐい去り償うことができるのである。
6.
人に育てられ 人になり 仏に育てられ はじめて 仏となる
7.
たのしみは物識人に稀に逢いて いにしえ今を語り合う時
8.
言葉は思うところを表現するために与えられた。言葉は心の代弁者であり魂の姿である。
9.
健康も仕事も、あらゆることにおける力の根源は自分自身の心なのだ。
10.
春なれば弾む心に子をまねて スキップしてみるいつもの小道
11.
外国に行くとたしかに「世界は広いんだ」という思いをあらたにします。でもそれと同時に「文京区だって(あるいは焼津市だって、旭川市だって)広いんだ」という視点もちゃんとあるわけです。僕はこのどちらも視……
12.
限界だーって感じたら、思い出せ。何のために拳(こぶし)を握るのか。原点(オリジン)ってやつさ! そいつがおまえを、限界の少し先まで連れてってくれる!
13.
日の光は、まほうの光。落ち葉だって、宝石にしてしまう。
14.
偉大な名誉ある行動には大きな困難が伴う。
15.
私には人間の生活というものは深い悲しい夜のように思われる。それはときおり稲光でもきらめくのでなかったら耐えられないものであろう。
16.
まことの貴族には、無邪気なつくろわぬ気品があるものだ。口をひきしめて襟元をかき合せてすましているのは、あれは、貴族の下男によくある型だ。
17.
本当にいい男は、すでに結婚しているか、仕事ばかりしているかのどちらかだ。
18.
天地創造が済んだとき、創造主は「よし」と仰せになりました。「完璧だ」とはおっしゃらなかったのです。
19.
松明(たいまつ)は自分の足もとを照らさない。
20.
ひとの行為にいちいち説明をつけるのが既に古い「思想」のあやまりではなかろうか。無理な説明は、しばしばウソのこじつけに終わっている事が多い。
21.
新築の家を建てたとしても、30年も経てばもうあちこちガタがきて水漏れもします。知識や経験とはこのようなもので、身につけたときは得意に思っても、カビが生えて使い物にならなくなります。すべきことはたっ……
22.
弟子も同僚も先輩もないです。お互いが胸襟を開いて、この退化(=衰退)しつつある芸(=文楽義太夫節)をもう一ぺん昔のように花を咲かすのが、われわれの責務や。それが総合芸術であって、一人でやれる芸じゃ……
23.
「正義」とは、単なる社会規範としての法律を言うのではない。むろん法律は守るべきだ。しかし、もっと崇高なる正義があることを、忘れないでくれたまえ!
24.
一番たちの悪い悪魔は、お祈りをする悪魔だ。
25.
(難局に立たされた時)無理を押し、あせり出すと、ますます泥沼の深みに足を入れるようになる。
26.
自分が書きつける言葉に、いちいち責任を持って、時間がかかりますけど、きちんと字引で調べる。意識をなるべく研ぎ澄まして。観念的に、じゃなくて具体的に。理屈ではなくて具体的に。
27.
(アップル社は)個々の利益責任を問わないから、シナジーも生まれるしイノベーションも起こせる。
28.
私にとって大学の理想は、三人、五人、十人といった「私塾」的なものである。パルチザン的な、人間的なつきあいが最小限に守られるようなはとバス的大学、走る大学、そして学生自身が自分の欲求で国家的使命を越……
29.
人はだれでも自分自身の遺失物なのだ。
30.
男が女に「いつまでも愛し続ける」と誓う前提には、「女がいつまでも愛すべき存在であり続ける限り」という条件がついている。
31.
人間が言葉をつくるのではありません。言葉のなかに生まれて、言葉のなかに育ってゆくのが、人間です。
32.
生徒「うるせえこのババア!」 女性国語教師「婆という字は波に女って書くの。波のようにしなやかな大人の女性という意味よ。ありがとう」
33.
生きていることに絶望しないくらい長く続く恋はない。
34.
私たちが、ある人の考え方を全部手に取るように分かるようになり、その人がどうして、あんなふうにしゃべったり、振る舞ったりするのかまでも分かるようになると、たとえ私たちがその人を愛し尊敬していたとして……
35.
自分の使命に思えることと、やりたいことが一致するなら、それは最高の生き甲斐になる。
36.
夕陽を眺めるのに不要なものは一つだけ、むだなことばだ。
37.
死人はみな善人。
38.
子を持つ虎はその子を害することはない。
39.
赤を女々(めめ)しい色だとする日本人の色彩感覚はおかしい。他人を不快にさえさせなければ、どんな色の服を着てもかまわない。これはモノづくりには大切なことである。
40.
結論を決めてから他人の助言を求める人がいる。おもねた言葉や、誉めてくれる言葉を得て意を強くしたいがためだから、苦言には聞く耳を持たない。素晴らしい助言があっても聞き流すから、結果はほとんど失……
41.
組織が人を動かすのではなく、人が組織を動かすのでなければ、組織は活性化しないし、大きな成果も期待できない。
42.
芸術家はいつも自分を傷つけて、自分の体を切ってそこから流れる血を他人にかけているようなものだ。
43.
現実に関しては(僕は)つまらないことしか言えない。何も想い通りには行かない。何も変わりゃしない。腰の引けたイクジ無しどもがこの世の中を動かしてるのさ。
44.
自分が病がちだから先頭にたって、商売をすることはできない。どうしても自分の代理に頼んで仕事をしてもらうことになる。そうなれば10人にも100人もの人にも頼めるし、非常に多くの仕事を出来るようになる。
45.
ある種の人間がこの世で成功しない理由のひとつは、その人たちの人間関係のまずさにあります。もったいぶった彼らの態度は、気がきかなくて攻撃的なことが多く、間違ったつきあい方をしているように思われます。
46.
人生は受容であって、戦いではない。戦うだとか、最前線だとか、戦争のことばで、語るのはよそう。
47.
正義と違って、必ずしも愛は勝たなくていい。
48.
人は、寂しさから道を間違えます。
49.
神が教会を建てると、そのそばに悪魔が礼拝堂を建てる。
50.
文学のほか一切を捨てて生きて来た。無常(死)を感じたら、文学をやる以外に、生きる道はなかったのである。
51.
借金があっても母が好きな人のほうが、母が嫌いな金持ちより幸せです。
52.
怒り、憎しみ、悲しみ、呪い。マイナス感情は追放しましょう。うれしい時、楽しい時、幸せな時にだけ感情を活用する。感情を上手にコントロールできる人が、一番洗練された人間です。
53.
うわさ話は意図的な悪意よりも……思慮のなさから……始まる場合が多い。それは、あまり深く考えずに何かを話したいという軽率な願望から生じる。うわさ話をする人は、はっきりとした意図もなく、他の人に関する……
54.
人を頭から決めつけてはいけない。
55.
ディズニーランドに行くと、実際には接したことのなかった空間にいるにもかかわらず、ぼくらは懐かしさを感じてしまう。それは、ディズニーランド自体が、誰にも共通にある幼少期の幸福なイメージ、記憶を装置化……
56.
朝は希望に生き、昼は努力に生き、夜は感謝に眠る。
57.
法律はソーセージに似ている。製造過程は見ないほうが良い。
58.
どんなときも、人は風景のなかに生きています。風景のない人生というのはありません。
59.
君がもしも君の音楽を信じていて、自分の作り出す音をみんなに聴いて欲しいと思うなら、それを続けるべきだ。誰に何と言われようと最高の音楽なんだろう?
60.
他人から何か指摘されると、「上から目線」と言って、猛烈に反発する人がいる。要は図星なのである。至らぬ点を指摘されて、プライドを傷つけられ、悔しくて怒っているだけなのである。「自分より下位、……
61.
学ぶことに情熱を燃やしなさい。そうすれば、あなたの成長が止まることは決してない。
62.
やりたいことがたくさんあるっていう人は、ハジからどんどんやってみるしかない。
63.
いのちの方は うんともすんともいわずに ちぢまっているというのに ひげが のびている いや うんともすんともいわずに 刻々ちぢんでいくいのちを わたしにしらせるために そっと ひげが 信号を送っ……
64.
経営者は金銭に恬淡(てんたん)なほうが成功する。目先の利益を追わないので、使った金が生きてきて、思わぬ利益を生むことが多いからだ。
65.
十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや
66.
師匠というのは教えてくれるから師匠というのではない。そこにいるだけでこわいものを師匠というのだ。
67.
限りなく(人や物事の)存在を薄切りにしてゆくのが情報だとすれば、可能なかぎり存在を厚くするのは記憶です。
68.
時間の速度をゆっくりにするのだ。考えるとは、ゆっくりした時間を いま、ここにつくりだすということだ。独りでいることができなくてはできない。
69.
明日死を迎えるとしても、今日から幸福になって遅くないのです。
70.
この世で一番小さな時計は、「まだ生まれない赤ちゃんの心臓」。振り子の音で目を醒まし、人生をはじめるからです。
71.
便りがない方が、身近に感じられていいの。手紙は距離を感じさせるだけだわ。
72.
日本のように材料の豊富なところは、原味を尚(たっと)ぶあまり、自然、調味法も簡単になりがちである。
73.
最も良く耐え忍ぶ者は、最も良く成し遂げることができる。(ver.0)
74.
偶然的な運の祝福をゲームにまで止揚(しよう)してみせるのが賭博というものなのである。
75.
不平家とは、自分自身と決して折り合わぬ人種を言うのである。不平家は、折り合わぬのは、いつも他人であり環境であると信じ込んでいるが。
76.
人間は愛や美しいもののために死にますが、でも醜悪や無に堕ちて死ぬことだってできるのですわ。
77.
私にとって幸運とは、懸命に働き、チャンスを見極めることによって得られるものです。
78.
今の大人は不細工でかっこ悪いけど、それは音楽を愛してないからだ。でも、若い奴らも決してかっこ良くはないぜ。つまり同じ穴の狢(むじな)ってところさ。対立もできなきゃ、リスペクトも贈れない中途半端な関……
79.
会社を興すことの意味が大切です。会社をつくりたいというのを動機にしてはいけません。自分がどういう仕事をしたいかを先に考えないと、全くあべこべになってしまいます。
80.
神は存在しない。しかしその存在を信じるふりをしなければならない。そうすれば彼はとても喜ぶのだから。
81.
男は小さい嘘をつくが、大きい嘘はつかない。大きな嘘のときは、ただ沈黙あるのみだから。
82.
大きいことも結構だけれど、ちいちゃくても人生をかけられる世界がある。
83.
なにもかもいつもと同じでなくてはいけない、なんてことは、ないのですものね?
84.
どうして、わたしたちは 騒々しくしか生きられないのか?
85.
プロパガンダの言葉で、詩の言葉は書けないのです。詩の言葉は、気のきいた「号令的讃美」の言葉とは、はっきりとちがう。
86.
言葉は、光が目にとって大切な以上に、心にとって大切なもの。
87.
自分のものときまっている女性には情熱は起きぬ。人は失ったものにこそ、こころを向けるのである。
88.
何事も金金(かねかね)とわらひ すこし経(へ)て またも俄(には)かに不平つのり来(く)
89.
人間はつねに、何をやりたいか、何になりたいかを自問自答しながら、成長するのである。
90.
僕は小さい時から、他の人がみんな熱狂して拍手なんかしている場合、それと一緒に拍手するのが、おもはゆいような気持になるのです。
91.
戦争の本質は、実は少年たちの「戦争ごっこ」の中に根ざしている。十歳や十五歳の少年が、戦争ファンであるあいだ戦争はなくならない。少年たちが成長するように、彼らの「戦争」もまた成長してゆくのだから。
92.
ただあるがままの自分でいることこそ、本当に生きるためのたったひとつの道である。
93.
武器を捨てることを呼びかけるより、武器を取ることを呼びかける方が、人々の感情をかき立てるものです。だからこそ、私たちは団結して、平和と進歩を求める声を上げなければなりません。
94.
文体は、精神の現れた姿である。他人の文体を真似ることは、仮面をかぶることに相当する。
95.
私が先生になったとき 自分が真実から目をそむけて 子どもたちに本当のことが語れるのか。
96.
愛とは、何だ。わかるか? 愛とは、義務の遂行である。悲しいね。またいう、愛とは、道徳の固守である。更にいう、愛とは、肉体の抱擁である。
97.
貧者(ひんじゃ)に一つの悲しみがあれば、富者(ふしゃ)には倍の悲しみがある。
98.
なぜ自分自身を愛することができないのか? それは他者を愛することができないからです。
99.
(家族って)一番最初に思い出す人だよ。一番最初に思い出す人たちが集まっているのが家族だよ。
100.
どんなに深くヒゲを剃っても、別の床屋が文句の種を見つけられぬということはない。
101.
敬虔の念とは、むしろ精神を平静にして万事を眺めることのできる態度に外(ほか)ならない。
102.
あのときお母さんと東京を歩いた思い出は極楽へ行ってからも、楽しいなつかしい思い出となることでしょう。
103.
他人の数珠(じゅず)で祈って天国を得る。
104.
笑いは、(つらい)毎日をいくらか耐えやすいものにする。
105.
それになりきって、そのほかのことを考えない。
106.
自分の行動を責任持って考え、自分でやる。それが自由で、だから自らに由る(=因る、依る)という字を書く。これは簡単にできそうで、心が強くないとできない。
107.
当たり前の一日は、ほんとは、ありがたい一日。
108.
他人なしでも生きられると思っている者は間違っている。自分なしでは誰も生きられないと思っている者は、さらに大きな思い違いをしている。
109.
美に対する反応は、私たちの脳の働きであり、深い思索にもとづくものではない。
110.
旅情というのは、旅立つ前の見知らぬ土地への憧憬(どうけい)と、到達してしまったものの幻滅とのあいだをつなぐ、(それゆえに、まだ、どちらにも属さない)感情だということになるのだろう。
111.
眼にみえるものは、眼にみえないものによって、支えられている。
112.
この世で出会った全ての「縁」が、人を育てる教師になる。
113.
品質向上計画が成功するのは、チームが自尊心の低さに起因する個人の問題に真剣に取り組み、問題を解決しようとする風土がある場合である。
114.
苦しんでいる患者の身になってやるのが本当の医者というもんだ。
115.
余暇がたくさんあっても、人間がかなりの程度、分別を持って楽しく何かに専心することを心得ていないと、すぐにうんざりしてしまいかねない。
116.
動機づけは、奨励、講演、コンテスト、集会、説教などによって、外部から与えることのできるものと(長い間)考えられていた。確かにこういうものは、コンセプト、勇気、インスピレーションなどを人に与え創造力……
117.
クリスマスはただのお祭り騒ぎではありません。クリスマスとはそれ以上のものです。それは、永遠のものを深く思う時。クリスマスの精神は、与えることとゆるしの精神なのです。
118.
愛の物語が幕を閉じたときは、そっと爪先(つまさき)立って抜け出すこと。相手の男の重荷になるべきではない。
119.
人の内面を唯一表現できるものは、顔や表情、動きや身につけるものなどの外見しかない。そのことをしっかり自覚することですね。
120.
熱い風呂で癒せないものは多いに違いないが、私はあまり知らない。