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1.官吏(かんり)というのは、王や君主から任命されてその官職に就くにはちがいないが本人の意識としては、神から選ばれてその聖職に就いたという自尊があるらしく、凶(わる)い予感でも、ためらわず……

2.ながれゆく水の如しとみづからを 思ひさだめて見る夏の雲

3.強者と弱者、大人物と小人物を大きく分けるものは「底力」だ──言い換えれば、何事があっても決して引き下がらない強い決断力、いったん決まったら、あとは「勝利にあらざれば死」という決意だ。これさえあれば……

4.まだ何も知らないのが18歳、もう何も覚えていないのが81歳。

5.理解ある父親なんてもんになる必要はない。父親は、子供が出会う人生最初の障害でいいんだ。

6.人並み以上に働かなければ、人と変わるところはない。

7.枯園(かれその)でなくした鈴よ永久に鈴

8.痛い目に遭わないと人は変わらない。痛い目に遭っても変わらない時が多い。ほかに選択肢がなくなって仕方なく変わる。

9.ボランティアは、何かをしてあげることと誤解している人が多いが、それは間違いである。ボランティアは、何かをさせてもらうことで学ぶことである。

10.一日、一日を生きなさい。

11.諺に、賢者はただ一冊の本の人間を恐れる、という。ひとは多く読まなければならぬ。読書の必要はただ一冊の本の人間にならないために、云い換えれば、一面的な人間にならないために、存在するのである。

12.私生活が死生活になっていないか、常に気をつけることだ。「生活」とは「生きて活動すること」であり、死んでいる活動は「生活」ではない。

13.未成熟で甘えた夫は、浮気を隠しません。口で直接言わないで、バレるように工夫します。

14.人は優しさを持って生まれて来ないんだよ。生まれながらに持っているのは、食欲とか物欲とか、そういう欲だけなんだ。つまり生きる本能。優しさは、体が成長するのと同じで、自分の中で育てていく心なんだ。だか……

15.古神道で言う「中今(なかいま)」は、「今この瞬間こそ生きることのすべて」という意味です。今を大事にしないでいつを大事にするのか。人生のキーワードはいつも中今であり、今しかありません。「今」に感謝し……

16.体格に比べて歩幅の広い歩き方は目的へ向かう意思の強さ、考える時に頭を上げる仕草からは社交的な性格が感じられる。

17.どんなに偉い人でも、短所があるからこそ人間味があるのではないか。

18.(人は)パンの耳とバターの香る焼き立てクロワッサンなら、クロワッサンを、チープなイミテーションより光輝く宝石を、家事のできない女性より得意な女性を選ぶ。それを愛と呼ぶ人もいれば、打算と呼ぶ人……

19.弱いから、貧しいから、といって必ずしも神はこれを愛さない。その中にも、サタンがいるからである。強さの中にも善が住む。神は、かえってこれを愛する。

20.治世とは民の苦しみを救うことにござる。

21.日々の生活こそは凡(すべ)てのものの中心なのであります。またそこに文化の根元が潜(ひそ)みます。人間の真価は、その日常の暮しの中に、最も正直に示されるでありましょう。

22.学校教育において最も欠けているのは、人間洞察の知恵ではあるまいか。

23.運命とは切り開くもの。自分次第でどうにでもなるもの。

24.恋でも仕事選びでも、いろんなことに条件付けしたがるだろ、今は。そんなこと考えてる限り、答えは遠くなるね。条件通りになんて、いくわけないんだ。

25.考えてもみろよ。みーんなに、おそれられてるんだよ。どんなにか、ひとりぼっちだろう!

26.魂の友を求めるような読書ができないことと、最近の占いブームとは、無関係ではない。占いで「あなたはこういう人だ」と言ってもらえば、自分で自分の内奥を掘っていかなくてすむからだ。

27.草を吹き鉄管に入る秋の風

28.売るべし、買うべし、休むべし。

29.過去はもはや存在せず、未来は誰にもわからない。

30.汝らの妻たちは、汝らの畑である。

31.ネクスト・ソサエティにおける企業とその他の組織の最大の課題は、社会的な正当性の確立である。すなわち、価値、使命、ビジョンの確立である。

32.まず自分自身がきちんとした理屈で考えるべきであって、自分の気持ちに対しては、自分の理屈を当てはめるのが、つまり「正しい」ということだ。

33.(自分の歴史への)反省と決意が実践されることによって己を確認し、できあいの真理がどこからか天下って手中に納まるのではなく、自分の責任と努力によって解決し創設していくことになり、それはある……

34.幻想かもしれないけれど、仕事しているときにも「やらされてる」感覚を持っているとダメ。みずから選んで仕事をしている感覚を持つことが大事だ。

35.自身の妻の悪口を言う人間は信用するな。

36.これは書き続けても面白くないんじゃないか、という疑問は消して書き切りましょう。途中で投げ出すよりもずっと力がつきます。

37.(自分に感じられている自分と人に見られている自分)二つの自分を重なりあわせた二重の存在として、わたし達はわたし達自身として生きている。そのような二重の自分の像から、自分に見えている自分の像を救いだ……

38.「隠し味」というのは、何が入っているか分からないように隠すから「隠し味」と言う。 簡単に分かるようなのは「隠し味」とは言わない。

39.私にとって、エレガンスとは目立たないことではなく、個性の核心に迫ることだ。

40.人間は本当に自分の胸の奥で感じたものを持っていなければならない。それがなければ、段々に人間ではなくなって来るものなので、そしてそういう本ものの感情は、我々の胸の奥に住み付いて離れないも……

41.人々が平和に、摩擦なく共生していくための要件は、自民族中心主義をいかに弱めるかなのである。

42.言葉にできない感情は、じっと抱いてゆく。魂を温めるように。

43.男は去り、女はまた美しくなる。

44.俺は正義に対して武装した。

45.他人に迎合することの結果は、自分を頼りなく感じることである。

46.国家というのは宗教の最後のかたちです。

47.もし若者が知っており、老人ができたら、できあがらないことはないだろう。

48.自己が自己のいのちを本心で生きる、本音で生きる──その時、最も自己のいのちが充実する。

49.たしかに私は、ある一つの特異な才能を持つてゐる。けれどもそれが丁度あてはまるやうな、どんな特別な「仕事」も今日の地球の上に有りはしない。むしろ私をして、地球を遠く圏外に跳躍せしめよ。

50.秋蝶の驚きやすきつばさかな

51.時間こそ、我々がその中でいっそう賢くなり、いっそう良くなり、いっそう成熟し、いっそう完全なものとなるために、我々に与えられた貴重な贈り物である。

52.芸術家にとって、自分達(=自分)の芸術が二流であると自覚するほど悲しいことはない。

53.人生はどこに行くかではない。どう楽しむかだ。

54.あやまちを重ねてひとり林檎煮る

55.ただでもらった馬の歯を調べたりしないこと。

56.人は、生まれた瞬間はほとんど同じ。だが、育つ環境と受ける教育で大きな違いが生ずる。

57.(日本の)「保守主義」にとっての困難とは、明治維新以来の日本がそれまでの幕藩体制のあり方を否定し、これに代わるものとして、西洋から多くの制度や理念を導入して出発したことである。さらに第二次世界大戦……

58.(プロフェッショナルとは)失敗に失敗を重ねても、それを絶対忘れないで、次につなげていく人だと思います。

59.「労働」「教養」は神聖視され、「遊び」「娯楽」にはなにやら後ろめたい雰囲気がつきまとう。これは偏見である。いずれも生きていくうえに不可欠の物であるという意味では、等価と見なすべきではなかろうか。

60.狼は、陰険な動物の考えることならすぐ分かる。

61.アドバイスが具体的でないと、相手はやる気を出そうとしない。

62.潜在意識は、実在意識の思念するものを現実化するよう自然に努力する。

63.上手に話そうとするからいけないのだ。なあに、靴を注文するとき、靴屋のおじさんに話すように話せばいいのだ。

64.創造的な発想は、悩みと苦しみの中から出てくる。問題に直面して悩んだり苦しんでいるうちに、潜在意識の底から発想が生まれてくる。

65.(精神的に)もろいと言っても今の社会に適合できないだけで、繊細さや人間の尊厳を捨てて状況に合わせている人は多い。

66.騙されてもなお信じることが貴いのはね、その人をなお信じることから生まれるものが大きいからなの。人間は周りから暖かく信じられればいいほうへ変わっていく。

67.いまの人間が「坂本龍馬(みたいな生き方)がいい」なんて言うのは軽すぎる。そういうのに憧れるってこと自体、ファッションだなって思う。

68.誰からも好かれたいと八方美人的な生き方をすれば、人生は息苦しくなっていく。

69.切羽(せっぱ)とは詰まるものなり油蟲(あぶらむし)

70.理想主義者がすることは実現不可能かもしれないし、行動の人がすることは無節操かもしれない。しかし、どちらの稼業においても、人間は何もしないで名声を得ることはできない。

71.人間は、我欲を切る剣をみつけようとはせず、他者を殺(あや)める武器でもって、己(おのれ)の我欲を正当化しようとする。

72.家臣を扱うには禄(=給料)で縛りつけてはならず、機嫌を取ってもならず、遠ざけてはならず、恐れさせてはならず、油断させてはならないものよ。

73.言葉はわたしの中で跳ねまわり、わたしの体のあらゆる穴からほとばしり出て、空間をおおいつくそうとしている。

74.数へ日(かぞえび)も数へずなりぬ何もせず

75.特定の大学を出ていない者に一流たる道を閉ざすことは知識の本質と相入れず、現代社会のニーズとも相入れない。

76.双頭の蛇の如くに生き悩み

77.いい作品には(その制作過程に)それ相応の物語があって、それがすべてをうまく運んでいく。

78.初蝶やうっかり孵(かえ)ってしまったか

79.禅の修行に瞑想があるが、瞑想とは結局自分の動作一つ一つに意識を払い、呼吸していることさえも忘れない超覚醒状態をさす。瞑想に、ぼうっとして半分寝てしまいそうなイメージを持っているのなら間違いだ。

80.音楽はいつの時代も世の中を反映しているものだよ。例えばブルースがそうで、ブルースにこそ音楽の一端がある。

81.人生がたった一年しか残されていないんなら、おれは本当に妥協なく生きてみたい。本当に会いたい人に会いたい。本当に話したい人と話したい。本当にやりたいことをやりたい。本当に行きたいと思うところへ行きた……

82.天動説から地動説にかわったのは、地動説派が天動説派を粘り強く説得してかえさせたんじゃないんです。天動説を信じる人たちがみんな死んで、この世からいなくなったからなんです。つまり、古い人が死なないと、……

83.間違った理由で研究なんかするな。自分が本当に信じてないなら、そんな研究はやめちまえ、だ。研究がうまくいかなけりゃ、結局は時間の無駄なんだからね。

84.ネクタイを締める理由なんてのは、1コしかねえ。仕事が無事に終わった後に、“緩める”ためだ。

85.一枚の落葉となりて昏睡す

86.ひとはいつでも、誰かの想いを受け止めながら、成長していく。応援、それは、ひとを想うこと。ひとを励まし、前へ推し進める力。

87.結果を出している人はとんでもない圧倒的努力をしています。だから、いつも苦しくていつも憂鬱なんです。

88.だれに(答えを期待して)この質問をできるだろうか? 愛していたひとがいなくなっても生きられるということは、思っていたほどはそのひとのことを愛していなかった、ということなのだろうか……?

89.「そんな馬鹿なことはできない」と誰もが思うことならば、競争相手はほとんどいない。(ver.0)

90.自分は修身教科書的な正義とか何とかという道徳には、あまり関心が持てないのです。あざむき合っていながら、清く明るく朗らかに生きている人間が難解なのです。

91.私が仕事で大失敗し、「一巻の終わりだ」と嘆いていたら、当時小学一年生だった息子が言った言葉。「一巻の終わり? じゃあ、二巻の始まりだね」と。

92.人道? 冗談じゃない。僕は知っているよ。自分たちの幸福のために、相手を倒す事だ。殺す事だ。

93.「そこもあるナー」。この気持が底にあれば、交渉はスムーズに、見解の相違も、歩み寄れる余地あり。すべての軋轢(あつれき)は、この一語をかえりみる余裕のないところから生まれる。私は人生で大切なのは、こ……

94.日々の暮らしから見れば、読書はそのほんの一部をなすに過ぎない。それは人間の日常のすべての営みと同じように、わたしたちの生活に結ばれていて、決して特別なものとしてあるわけではない。

95.蟻這(は)はすいつか死ぬ手の裏表

96.今ある社会と学校にもたれかかるな。優しさの通る社会は自分たちで創るしかないと腹をくくれ。

97.良い条件が揃(そろ)っている人間というのは、それだけ多くのチャンスを失っているという気がするんです。

98.金が充分あればと思う時もあるが、しかし金が有り余って(品物を)集めるなら、さぞ面白さは減るだろう。物への愛も弱まるだろう。

99.犬は最高に素晴らしい生き物だと思う。彼らは無条件の愛を与える。私にとって犬は人生のお手本だ。

100.真に創造的なことを始めようとする際、最も重要なことは、自分自身に対する信頼、つまり自信を持つことである。

101.色の白いは七難隠す。

102.あなたは自分に付随するすべてのものを自分のものとして受け入れたとき、自分自身と誰よりも親しくお付き合いできるようになるはずです。自分と親しく付き合うようになると、自分が好きになり、自分のす……

103.書物というのは大変不思議なものだ。本来出会うはずもなかった、死んでしまった人が、“いたこ”の形で自分に語りかけてくれるのだから、それだけで興味深い。

104.(人は)時間が経つと苦しかったことの方を鮮明に思い出すようになる。それもひどい思い出じゃなくて、すばらしい思い出として。だからこそ、人はまた山に登りたがるのです。

105.他の人々の幸福のために最善を尽くそうとすると、自分自身の幸福を全面的に犠牲にするしかなくなってしまうのは、世の中の仕組がきわめて不完全であるからである。

106.成功は小さな損失を避けることによって得られるものではない。大きな成功を追い求めることによって得ることが出来るのである。

107.状況がいかに悲観的なものであっても、あなたはそれを好転させ、それによって利益を得ることができます。あなたはすべての問題から人生の糧(かて)を引き出し、自分自身を向上させることができます。つまり、「……

108.上司は、従来の求人市場にとらわれず、積極的に才能ある人材を見つけるチャンス(機会)を増やすべきである。

109.スランプへの対処法として、最も上策、極意ともいえるやり方は、「笑い」である。

110.自分を絶対視してしまうくらい強い思い込みは、孤独にしか生み出せないパワーだともいえる。

111.ほめてくれたと喜ぶな。けなされたと怒るな。

112.わしは西洋の思想は、すべてキリストの精神を基底にして、或(ある)いはそれを敷衍(ふえん)し、或いはそれを卑近にし、或いはそれを懐疑し、人さまざまの諸説があっても結局、聖書一巻にむすびついてい……

113.金がふんだんにあるとき、それは男の世界である。金が乏しいとき、それは女の世界である。

114.自分はその他大勢の一人に過ぎない、か弱い存在である。このアンバランスこそが、平等社会における個人の自意識の最大の特徴となるのである。

115.自分が幸せだと思いたいのか、人から幸せだと思われたいのか、その区別ができていない人が多い。

116.空蝉の中の幸いなる空気

117.音は空気の振動によって生ずるという原則を、存外、わたしたちは忘れている。というのも、録音技術の進歩等で、自分の肉体のすべてを音の響きあう空間に置いてみることをしなくなったからである。

118.完璧主義に陥っているときは、連絡がつかないだけで嫌われているなどと決めつけてしまうこともある。

119.本来私は、生まれて死ぬのではなく、生かされてそして死なされるのだ。

120.強い感情の支配のもとにあるときは、人間の知性は意志の道具としてふるまうのであり、意志の求める成果だけをもたらす。

121.昼は、仮面をつけた夜にすぎない。光は、闇のまばたきにすぎない。私は、おまえの背中であるがゆえに、おまえの主だ。

122.好ましい行動に対して、自分にご褒美をあげるというプロセスは、「肯定的強化」と呼ばれます。そしてその効果は、絶大です。

123.自分ちでご飯さえ食べていれば、人の道をはずすことはない。

124.音楽を聴くのは、胸中に、三本の小さなローソクをともすためです。「一本は、じぶんに話しかけるために。一本は、他の人に話しかけるために。そして、のこる一本は、死者のために」

125.自分で人生を歩き始めるということは、海図もない大海に漕ぎ出していくようなものです。そのとき、人生の先輩から教わったことが羅針盤(コンパス)として思い出されるような準備だけはしておくべきです。

126.私自身の行為を通して、私自身が表現され、私自身がどういう人間なのかが対象化される。

127.わたしたちのするべきことは、欲望を恥じることではない、だが同時に、それを余りにあたり前なものとして、立小便のように片付けることでもない。

128.みなさんは「差別」の反対語は何だと思いますか。「平等」と答えるかもしれませんね。しかし「差別する」とは言いますが、「平等する」とは言いません。つまり「差別する」という動詞に対応した反対語が何かある……

129.どの人間も99%の平凡なものと1%の非凡なものを持ち合わせている。その1%の部分を人よりも少しだけ余計に磨くかどうかで成否が分かれるのかもしれない。

130.沈黙とは、内心の言葉を主体とし、自己が自己と問答することです。自分が心の中で自分に言葉を発し、問いかけることがまず根底にあるんです。

131.祈るということは誓うことであり、崇高な目的物と一心同体となって、自分を高めることにもなる。

132.(問題が起きたら)まず事実を調べる。そこから出発する。

133.真理を発見してきたのは、自分は間違っているのではないかと絶えず疑い、自分は無知だと自覚した人々だ。わたしなどは、自分を疑わしいと思うだけでは飽き足らず、本当に疑わしいのかどうかも疑っている。

134.読み手と書き手のあいだには、昔の流行歌の歌詞ではないが深くて長い川があって、どちら側の岸もその本質ではないと思う。敢えて言えば中間を流れる川そのものが文章の持つ世界なのではなかろうか。読む……

135.ひとりでいるときに鬱々(うつうつ)と考え込んで澱(よど)んでしまうときには、水を想像してすっとその架空の流れをみたり、あるいは実際に川を前にするといい。すると、鬱陶(うっとう)しい考えやジレンマは……

136.流行はとにかく早いので予測不可能です。(中略)発表の直前まで分からない、流行とはそういうものです。

137.“理想”ってのは、実力が伴う者のみ口にできる、“現実”だ!

138.「いずれ彼も私のことが好きになる」という考えは妄想にすぎませんよ。あなたはね、たとえていうなら、彼がお米を買いにやって来ているのに、「いいえ、あなたは本当はタワシが必要なんです。ただ気づいていない……

139.午前中の涼しいうちに別れよう

140.白髪の男は、屋根に雪が積もっている家みたいなものだ。でもそれは、かまどに火が燃えていないということではない。

141.夫婦は、屑(くず)拾いではありません。つまり、いつもお互いの小さな欠点や過失を捜していてはいけないのです。お互いの積極的な面、すばらしい美点に注目して、それをほめ合うようにしましょう。

142.すぐに逆上する人は、相手が弱いと思ったときに逆上します。

143.アレキサンダー大王も一度は赤ん坊だった。

144.閑(しず)かさは何の心やはるのそら

145.よく人は未知な分野にテーマを選ぶことが立派なことだと錯覚しがちだが、すでによくわかっていてなんの問題もないと思われる分野に新しい証明を与えることのできる人のほうが偉大なこともある。

146.現代は(※物ごとはみな)変わればいいように思っている(※人が多いようだ)が、いつも変わらずソコにあり、ありかたもキマっていて、ついでに、あまりの変わりなさに忘れてしまう、そういうのは人間の社会でい……

147.気楽も、気楽でないも、世の中は気の持ち様一つでどうにでもなります。蚤(のみ)の国が厭(いや)になったって、蚊の国へ引越しちゃ、何にもなりません。

148.雁(がん)が飛べば石亀も地団駄(じだんだ)

149.僕は世界を2つに分けた。大切なものと、そうでないものに。そうしなければかなわない夢があったから。時間は有限だ。労力も有限だ。だから、大切なものにすべてを注ぎ、僕は、それ以外のものを切り捨てたんだ。

150.花は美しいべし! 生きてることはたのしいべし!

151.夏の種播きと女の意見は、七年に一度しか成功しない。

152.邂逅の君踏むなそこ鹿の糞

153.この国の生き方を決める力は 私たち国民だけにある そのことをいま 世界に向けてはっきりと言い この国の大切なかたちを 憲法にまとめることにする

154.日本には統治者と被統治者の二種しかない。

155.色それぞれやさしけれ末枯(うらがれ)光る

156.使い切れない大きな力は、それだけ多くの不幸も呼ぶわ。

157.貧困にあえぎ、ともすれば苦難に打ちのめされそうな人は、早く自分の得意なものを発見することだ。そして、それを大切に育てよう。きっとそれが心の支えになり、未来に横たわる輝かしい栄光への力強いバックボー……

158.欠点を改め、過ちを償うことは、最高の幸福である。

159.等閑(なおざり)に見しが是(これ)なり落し文

160.うつし世の大き悲しみを三たびまで 凌(しの)ぎし人は常にやさしき

161.わたしの かたわらにたち わたしをみる 美しくみる

162.すべての教訓をひとつのモットーに集約するとしたら、GODISNOWHERE、と言いたい。これは、「ゴッド・イズ・ノー・ホエア! 神はどこにもいない!」とも、「ゴッド・イズ・ナウ・ヒア! 神は今ここ……

163.誰かを励ます時には、「絶対大丈夫」って、笑顔でよ。

164.さうしなければ凍蝶(いてちょう)になりさうで

165.他人に花をもたせよう。自分に花の香りが残る。

166.私は、「世代」という言葉をあまり信用していない。結局あるのは、個人個人のストーリーでしかない。

167.出発(いでた)つや疾風の如く稲雀(いなすずめ)

168.ろくでもない女が責任あるポストについて、初めて男と女は対等になる。

169.老木のふっと木の葉を離しけり

170.子どもの本のあり方をいちばん傷つけてしまいやすいのは、何にもまして子どもっぽさを優先する、大人たちの子どもについての先入観だ。

171.人の情けは世にある時。

172.我々の住むこの世界は、成長という名の堕落に満ちあふれている。

173.愛することもまたいいことです。なぜなら愛は困難だからです。

174.挽臼(ひきうす)の下側も、上側と同じように熱心に粉を挽(ひ)く。

175.冗句のない人生は無味乾燥だ。

176.私たちの人生を決めるのは、何を所有しているかではない。世の中に対して、どのように貢献するかで決まるのだ。

177.結婚というのは、男なら、カシコでもアホでもできるが、女の人は、かしこくてはできにくい所がある。かしこい女は、(なんで私が、こんなこと、せんならんのか)あるいは(言わんならんのか)と思うこともあるに……

178.25歳、そうだ、もう25歳になったのだ。今年こそ、ほんものになる覚悟をせねばならない。

179.心に楽しみがあれば顔色も喜ばしい。

180.鉛筆のような人になりなさい。芯がチャンとあって、まわりに気(木)をつかいなさい。

181.嫌いな人と接することは刺激にはなるが、エネルギーを消耗するだけで、精神衛生上よくない。これ以上関わり合っていると心の安定を保てないと判断したら、相手から遠ざかるのが賢明だ。

182.一つ一つのモノがそれぞれに物語を匿(かく)していて、その物語にふだんは気づくこともない。そうした身のまわりの世界についておもいがけない発見の楽しみを分けてくれる本を手に、冬の夜長を過ごすの……

183.笑顔には、不思議と挫けそうな心を癒やし、新たな勇気と意欲をわき立たせる力がある。難しいことだが、つらい時ほど、笑顔を忘れないようにしよう。笑顔は心を癒す万能薬。

184.何もない平穏無事な人生よりも、傷つきながら人を愛する人生のほうが楽しいにきまってます。

185.憶測は同一の出来事についても、それが史実として提示されまた信じられているところの本来の歴史とは、とうていくらべ物にならない、かかる史実の吟味は、単なる自然科学とはまったく異なる根拠に基づいて行われ……

186.歴史には死人だけしか現れて来ない。従って、退(の)っ引(ぴ)きならぬ人間の相(そう)しか現れぬし、動じない美しい形しか現れぬ。

187.アイデアマンになりたい人は、発想法の本など読むより、ひたすら情報を取り込んだほうがよっぽど効果がある。

188.(八十歳をすぎたら)あとは「死の世界」にまねかれる(だけな)わけだが、日々、恐怖感が去り、平気で待てるようになる。

189.女にモテたいいう奴が多いが、ほんまに女にモテたいんやったら、それを人生のメインにもってくるぐらいの覚悟で女にモテたいと思わなアカンで。

190.夫婦の仲というものは、あまり終始一緒にいると、かえって冷却するものである。

191.時分の花を誠の花と知る心が、真実の花になほ遠ざかる心なり。ただ、人ごとに、この時分の花に迷ひて、やがて、花の失(う)するをも知らず。

192.声がことばをもとめ、ひとがことばにじぶんをもとめ、そして、ことばになった声からひとの物語がそだってゆく。わたしたちが世界とよびならわしているのは、そのひろがりです。

193.意味は人間にとって宿命です。

194.心の法則とは、意識する心(=顕在意識)の中に持っている思想や観念の性質に応じて、潜在意識からの反応あるいは応答を得る、ということです。

195.「踏ん張れ」という言葉には、「前進」の意味はまったく含まれていない。「耐えるだけで十分だ」という優しさを感じられる言葉だから、すでに十分頑張っている相手でも反発を感じず、純粋な励ましの言葉として素……

196.だいたい、銀行や証券のような政府の保護を受けている業種が、高給で学生を釣るのは問題ですよ。

197.人生のあるとき、あなたは旅に出る。それは最も長い旅となるだろう。自分探しの旅だから。