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人間は
何かである事を絶えず拒絶して、 何かになろうとしている。 そういう人間に(人間とは何かという)問いを掛けるには、 もっと人間に近付かねばならぬ、近付き過ぎるほど近付いて 問わねばならぬ。 小林秀雄[こばやし・ひでお]
(文芸評論家、1902〜1983) 「『罪と罰』についてU」 『小林秀雄全作品 第16集:人間の進歩について』(新潮社刊)に収載 ※「(人間とは何かという)」は七瀬音弥による補足
〈全文〉
人間とは何かという問いは、 自分とは何かという問いと離す事が出来ない。 何故(なぜ)かというと、 人間を一応は、 事物の様に対象化して観察してみる事が出来るとしても、 それは、人間に、 あまり遠方から質問する事になるからである。 __ Link __ 人間は 何かである事を絶えず拒絶して、 何かになろうとしている。 そういう人間に(人間とは何かという)問いを掛けるには、 もっと人間に近付かねばならぬ、近付き過ぎるほど近付いて 問わねばならぬ。 __ Link __ 僕に一番近付き過ぎている人間は、 僕自身に他ならない。 __ Link __
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