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一期一会、というほど大げさなものではないが、
この一種しか見られないのだぞ、 と我と我が身にカセをはめると、 (見る)目のないなりに緊張するせいか、 余韻が残り残像が鮮明のような気がする。 向田邦子[むこうだ・くにこ]
(脚本家・エッセイスト・小説家、1929〜1981) 「たっぷり派」 エッセイ集『霊長類ヒト科動物図鑑』に収載 ※「(見る)」は七瀬音弥による補足
〈全文〉
絵や美術品を見るときに、 じっくり時間をかけて鑑賞する人と、 ごく短時間にさっと眺めて帰ってくる人間がいる。 私は後者、つまり急ぎ足のほうである。 風呂ならカラスの行水(ぎょうずい)である。 絵なら絵、茶碗なら茶碗を、 じっくり拝見すると、 どうしても均等に目がいってしまう。 かえって印象が稀薄になってしまう。 それと、なまじ時間があると思うので、 気持がゆるんでしまう。 __ Link __ 一期一会、というほど大げさなものではないが、 この一種しか見られないのだぞ、 と我と我が身にカセをはめると、 (見る)目のないなりに緊張するせいか、 余韻が残り残像が鮮明のような気がする。 __ Link __
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