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神の眼には人間の魂は平等だ、
という考えは 思い付きでもなければ、ドグマでもない。 恐らく人心の機微に関する正直な観察の極まるところに現れた発想だったであろう。 小林秀雄[こばやし・ひでお]
(文芸評論家、1902〜1983) 「感想」 『小林秀雄全作品 第21集:美を求める心』(新潮社刊)に収載
《 観察 》
《 魂 》→ 今日 《 平等・公平 》 《 神 》→ 今日 《 発想・着想 》 《 正直 》 《 小林秀雄 》→ 今日 * * * * * * * * * * 《 星座別名言と運勢 》 《 血液型別名言と運勢 》 〈全文〉
神の眼には人間の魂は平等だ、 という考えは 思い付きでもなければ、ドグマでもない。 恐らく人心の機微に関する正直な観察の極まるところに現れた発想だったであろう。 __ Link __ 人間の心ほど多様で複雑なものはない。 誰が人の心の不思議を知り得ようか。 自分の心さえ知らないのに。 知っていると思っているのは、 経験の足りない馬鹿者か、 思い上がった利巧者(りこうもの)だけだ。 __ Link __ そういう痛切な経験が、 神や仏という言葉を発明した と考えるのに、何も難しい事はない。 経験の機会は、少しも減らないのだから。 __ Link __ 人間の心は、到底人間の手に合う様な実在ではない という体験が、 神という影を生んだとするなら、 この影を消してみたら、 人間の手に合う人間の心しか残らなかったという事になる。 心の全機能から、理性的機能だけが残された。 この大割引された心は、 仕方なく己れに象(かたど)って 新しい平等思想という影を生んだ。 不手際な生み方である。
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