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[ 名言 ]
如何(いか)にうつくしく荘厳されたものでも、天と地との絶えざるめぐみによって、育て上げられたものである。

[ 出典 ]
九条武子[くじょう・たけこ]
(教育者、京都女子学園・京都女子大学設立者、歌人、社会運動活動家、仏教婦人会創設者、1887〜1928)
自著『無憂華』
「木槿(むくげ)の誇り」

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〈全文〉
道ばたの木槿(むくげ)は馬に喰われる。
如何(いか)にうつくしく荘厳されたものでも、天と地との絶えざるめぐみによって、育て上げられたものである。
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自分は生きているという誇りは尊いものではない。
生きている自分こそは、生かしてもらっている自分であることに気づくときは、きわみなき聖愛のめぐみに、感謝されずには居られぬであろう。
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感謝の心なき存在は、単に自己肯定の誇りをもてあそんでいるに過ぎない。
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