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おれは死なんよ。
(自分の点した灯を) たれかが灯を消さずに点(とも)しつづけてゆく、 そういう仕事をするのが、 不滅の人間ということになる。 司馬遼太郎[しば・りょうたろう]
(小説家、1923〜1996) 『竜馬がゆく(四)』 ※標題文の「(自分の点した灯を)」は七瀬音弥による補足
《 死 》→ 今日
《 灯(ひ・ともしび)・灯火・灯す・灯る 》 《 仕事 》→ 今日 《 不滅 》 《 日本の文豪 》→ 今日 《 司馬遼太郎 》→ 今日 * * * * * * * * * * 《 星座別名言と運勢 》 《 血液型別名言と運勢 》 〈全文〉
「死ぬ? おれは死なんよ」 竜馬は起きあがった。 「でも、人間はみな死ぬものでしょう?」 「いやおれもだんだんこのごろわかりかけてきたのだが、つまりこういうことではないか」 竜馬は自分に話しているらしい。 「大和の三上(さんじょう)ヶ岳という山は千何百年か前に役ノ小角(えんの・おづぬ)という男がひらいた山だそうだが、その山上に蔵王権現(ざおうごんげん)をまつるお堂があって、そこに役ノ小角がともして以来、千数百年不滅という燈明(とうみょう)がともりつづけている。 人間、仕事の大小があっても、そういうものさ。 たれかが灯を消さずに点(とも)しつづけてゆく、そういう仕事をするのが、不滅の人間ということになる。 西洋では、シビリ、シビリゼ……」 竜馬は、文明(シビリゼーション)という言葉をいおうとしているらしい。
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