この人生に虚(むな)しくないことが何かあるだろうか……、 と自分一人で考えるだけでなく、 他人にもその考えを当て嵌(は)めたがる。 人間はみな気を紛らわして生きている、 とおもいたがるのだった。
吉行淳之介[よしゆき・じゅんのすけ] (小説家、1924〜1994) 『私の文学放浪』
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