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1−100
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101−115
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101.
俳諧は写生の芸ではなく、人生の芸だ。
(
森澄雄
)
(
Mori Sumio
)
102.
(教師として)英語を教え、歴史を教え、ある時は倫理さえ教えたのは、
人格の修養に附随して蓄えられた、芸を教えたのである。
単にこの芸を目的にして学問をしたならば、
教場で書物を開いてさえいれば済む。
……
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(
夏目漱石
)
(
Natsume Souseki
)
103.
伝統芸能以外で舞台に立っている人というのは
おそらくものすごく不安な気持ちで舞台に立っていると思う。
伝統芸の人はそれこそ
落語だ、浪曲だ、講談だ、と思うから
舞台にドンといてられるんですけどね。
……
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(
上岡龍太郎
)
(
Kamioka Ryuutarou
)
104.
学問は綱渡りや皿廻しとは違う。
芸を覚えるのは末の事である。
人間が出来上がるのが目的である。
大小の区別のつく、
軽重(けいちょう)の等差を知る、
好悪(こうお)の判然する、
善悪の分界を呑(の)み込んだ、
賢愚、真偽、正邪の批判を謬(あや)まらざる
大丈夫が出来上がるのが目的である。
……
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(
夏目漱石
)
(
Natsume Souseki
)
105.
人気は尊敬が伴わなくても存在するもので、
全く浮草のように根拠のないものだ。
だから、
人気があるうちに、
芸が上達するように努力して、
人気から卒業してしまうことだ。
……
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(
小津安二郎
)
(
Ozu Yasujirou
)
106.
芸人に芸がなければただの人だ。
最近の芸人は、
世間の人をなぜかやたらと
素人とか一般人とか呼びたがる。
まるで自分が素人ではないと
虚勢を張っているように聞こえて仕方がない。
……
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(
北野武
)
(
Kitano Takeshi
)
107.
未完成でしかも完成した芸に、
人(=お客)も自分もまだ先の望みのある芸に
なりたいと思います。
……
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(
6代目 三遊亭圓生
)
(
Sanyuutei Enshou 6th
)
108.
人に誇れる芸が何もないから
(自分は素人ではないと)虚勢を張る。
滑稽を通り越して哀れだ。
……
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(
北野武
)
(
Kitano Takeshi
)
109.
芸はなにによらず、
完成してしまうと面白味がなくなる
といいます。
もう少しで完成するんだが……
という、そこに興味(=趣(おもむき)、しみじみとした味わい)がある。
“未完成の完成”という。
……
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(
6代目 三遊亭圓生
)
(
Sanyuutei Enshou 6th
)
110.
思想から芸事に到るまで、
結局銘々の流儀の源泉から生れないで、
何処(どこ)から本物が生れるでしょう。
……
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(
青山二郎
)
(
Aoyama Jirou
)
111.
完成された芸やら技術によって生み出された作品を、
芸術品と称(よ)ぶとすれば、
マンガは絶対に
“芸術”の域に到達はし得ないことになる。
が、それ故(ゆえ)にこそ、マンガは
数多くの人々に支持される魅力を持ち得る、
とも言えるのだ。
(
石ノ森章太郎
)
(
Ishinomori Shoutarou
)
112.
あたしたちの若い時分は、
東京にいたんじゃ食えねえから、
誰だって旅に出たもんです。
旅に出るてえと、
くさくなるとか言ったもんですが、
その半面、旅に出ることは
ひとつの勉強でもあったわけですよ。
(
5代目 古今亭志ん生
)
(
Kokontei Shinshou 5th
)
113.
今の政治家などは、
実は文化の進展と交渉の最も浅い階級と言ってよい。
一つの証拠を出してみるならば、
学問文章その他一切の技芸の
ことごとく中央に集注しようとする傾向である。
(
柳田国男〔柳田國男〕
)
(
Yanagida Kunio
)
114.
芸の修得は知能では得られないが、
芸の創造には、知的閃きが重要であり、
日常における芸への情熱が
はげしく燃焼している人たちにとっては、
知的閃きは、忽(すなわ)ち造形と色彩になるのである。
心眼が開けるのである。
(
西山松之助
)
(
Nishiyama Matsunosuke
)
115.
将器とは、
人びとによって押し立てられてゆく性格とでも言えようか。
必ずしも一芸一能において
特に秀でているわけではなくとも、
人びとが自分のうちのなにかを託したくなるような、
寄ってゆきたい思いを惹(ひ)きおこさせる
雰囲気の持ち主であろう。
……
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(
谷沢永一
)
(
Tanizawa Eiichi
)
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