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暮らしに栄誉はいらない。
空の見える窓があればいい。 その窓をおおきく開けて、そうして ひたぶるに、こころを虚しくできるなら、 それでいいのである。 長田弘[おさだ・ひろし]
(詩人、1939〜2015) 詩「窓のある物語」 詩集『世界はうつくしいと』 〈全文〉
窓の話をしよう。 一日は、窓にはじまる。 窓には、その日の表情がある。 晴れた日には、窓は 日の光を一杯に湛(たた)えて、 きらきら微笑しているようだ。 曇った日には、日の暮れるまで、 窓は俯(うつむ)いたきり、一言も発しない。 雨が降りつづく日には、窓は 雨の滴を、涙の滴のように垂らす。 __ Link __ ことばが信じられない日は、 窓を開ける。 それから、 外にむかって、静かに息をととのえ、 齢の数だけ、深呼吸をする。 ゆっくり、まじないをかけるように。 そうして、目を閉じる。 十二数えて、目を開ける。すると、 すべてが、みずみずしく変わっている。 目の前にあるものが、とても新鮮だ。 __ Link __ 初めてのものを見るように、 近くのものを、しっかりと見る。 ロベリアの鉢植えや、 体をまるめて眠っている老いた猫。 深煎りのコーヒーのいい匂いがする。 児孫(じそん)のために美田を買うな。 暮らしに栄誉はいらない。 空の見える窓があればいい。 その窓をおおきく開けて、そうして ひたぶるに、こころを虚しくできるなら、 それでいいのである。 __ Link __
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