牛のように
よろこびの日も かなしみの日も 大いなるものの誓いを信じ 願いをかみしめ ひと足 ひと足 ひと事 ひと事 ひと時 ひと時を 踏みしめ 踏みしめ 大切に生きさせていただくのでなかったら どんなに忙しく生きても せっかくいただいた ただ一度の人生を むなしく過ごしてしまうことになるのだ 東井義雄[とういよしお]
(教育者、浄土真宗僧侶、1912〜1991) 詩「忘れていた 忘れていた」 【 東井義雄の名言 】
〈全文〉
忘れていた 忘れていた 一生けんめい 生きてはきた 忙しい 忙しいと 生きてはきた しかし 牛のように よろこびの日も かなしみの日も 大いなるものの誓いを信じ 願いをかみしめ ひと足 ひと足 ひと事 ひと事 ひと時 ひと時を 踏みしめ 踏みしめ 大切に生きさせていただくのでなかったら どんなに忙しく生きても せっかくいただいた ただ一度の人生を むなしく過ごしてしまうことになるのだということを 忘れていた __ Link __ 忘れていた 忘れていた いろいろたくさん貪り読んではきた 聞かせていただくことにも努めてはきた しかし 牛のように そのひとつひとつを なんべんもなんべんもよくよく噛み砕き 味わい おりにふれ ことにふれて それを なんべんもなんべんも はみ返し 完全消化して 血にし 肉にし 骨にし 生きざまの上に活かさせてもらうのでなかったら いくら読んでも 聞いても むなしいということを 忘れていた __ Link __ 忘れていた 忘れていた 牛のような 静かな 澄んだ うるおいのある目で物ごとを見るのでなかったら ほんとうのことはなんにも見えないということ ものほしげなキョロキョロした目 おちつきのないイライラした目 うるおいのないカサカサした目 何かに頭を縛られた偏った目では しあわせのどまんなかにいても しあわせなんか見ることもいただくこともできないまま せっかく恵んでいただいた二度とない人生を むなしく過ごしてしまうことになるのだということを 忘れていた __ Link __ ああ 牛如来のご説法
1.
( ジョセフ・マーフィー )
2.
( ガルシン )
3.
( 中村天風 )
4.
( )
5.
( ジョセフ・マーフィー )
6.
( 志茂田景樹 )
7.
( シェイクスピア )
8.
( 代々木忠 )
9.
( ジョセフ・マーフィー )
10.
( ラ・ショッセ )
![]() |