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心を開いて歴史に接するならば、
(歴史上の人物を)尊敬するより他に、 僕等には大した事は出来ぬ。 尊敬する事によって、 初めて謎が解ける想いのする人物が 沢山見える筈(はず)である。 小林秀雄[こばやし・ひでお]
(文芸評論家、1902〜1983) 「歴史と文学」 『小林秀雄全作品 第13集:歴史と文学』(新潮社刊)に収載 ※「(歴史上の人物を)」は七瀬音弥による補足
〈原文全文〉
心を開いて歴史に接するならば、 (歴史上の人物を)尊敬するより他に、 僕等には大した事は出来ぬ。 言い代えれば、 尊敬する事によって、 初めて謎が解ける想いのする人物が 沢山見える筈(はず)なのだが、 今日の歴史家はそういう事を好まぬ。 尊敬出来る人物かどうか、 それを客観的に確かめてみるのが 先決問題であると考える。
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人間はいろんなからみ合いの中で、
無事に生きて行くこともあれば、 重大な過失を犯すこともあるんだ。 だから、人間は 大過なく生きていても、 威張ることはないし、 過失を犯した人を、 そう責めることもできないんだよ。
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