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おおよそ統計に従わば
諸君のなかには少くとも千人の天才がなければならぬ 素質ある諸君はただにこれらを刻み出すべきである 宮沢賢治[みやざわ・けんじ]
(明治〜昭和初期の詩人・童話作家、1896〜1933) 『詩ノート』 「生徒諸君に寄せる」より ※ここで言う千人の天才とは、ここにいうる生徒全員を指している。
〈全文〉
中等学校 生徒諸君 諸君はこの颯爽(さっそう)たる 諸君の未来圏から吹いて来る 透明な清潔な風を感じないのか それは一つの送られた光線であり 決せられた南の風である __ Link __ 諸君はこの時代に強いられ率いられて 奴隷のように忍従することを欲するか __ Link __ 今日の歴史や地史の資料からのみ論ずるならば われらの祖先乃至(ないし)はわれらに至るまで すべての信仰や徳性は ただ誤解から生じたとさえ見え しかも科学はいまだに暗く われらに自殺と自棄のみをしか保証せぬ むしろ諸君よ 更(さら)にあらたな正しい時代をつくれ __ Link __ 諸君よ 紺いろの地平線が膨らみ高まるときに 諸君はその中に没することを欲するか じつに諸君はこの地平線における あらゆる形の山嶽でなければならぬ __ Link __ 宙宇は絶えずわれらによって変化する __ Link __ 誰が誰よりどうだとか 誰の仕事がどうしたとか そんなことを云(い)っているひまがあるか __ Link __ 新たな詩人よ 雲から光から嵐から 透明なエネルギーを得て 人と地球によるべき形を暗示せよ __ Link __ 新しい時代のコペルニクスよ 余りに重苦しい重力の法則から この銀河系統を解き放て __ Link __ 衝動のようにさえ行われる すべての農業労働を 冷く透明な解析によって その藍いろの影といっしょに 舞踏の範囲にまで高めよ 新たな時代のマルクスよ これらの盲目な衝動から動く世界を 素晴らしく美しい構成に変えよ __ Link __ 新しい時代のダーヴヰン(=ダーヴィン)よ 更に東洋風静観のキャレンヂャーに載って 銀河系空間の外にも至り 透明に深く正しい地史と 増訂された生物学をわれらに示せ おおよそ統計に従わば 諸君のなかには少くとも千人の天才がなければならぬ 素質ある諸君はただにこれらを刻み出すべきである __ Link __ 潮や風…… あらゆる自然の力を用い尽くすことから一足進んで 諸君は新たな自然を形成するのに努めねばならぬ __ Link __ ああ諸君はいま この颯爽(さっそう)たる 諸君の未来圏から吹いて来る 透明な清潔な風を感じないのか __ Link __
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( ウァロ )
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( カルモンテル )
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( フェルディナンド・シアナ )
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( ジェームス・オーエンス )
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( ヒュー・ホワイト )
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