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(私の作品のことを)
「こしらえ物」「こしらえ物」とさかんに言っているようだが、
それこそ二十年一日の如く、
カビの生えている文学論である。
こしらえ物のほうが、
日常生活の日記みたいな小説よりも、
どれくらい骨が折れるものか、
そうしてその割に所謂(いわゆる)批評家たちの気にいられぬ。

[ 出典 ]
太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948)
『如是我聞』(にょぜがもん)

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〈全文〉
(私の作品のことを)
「こしらえ物」「こしらえ物」とさかんに言っているようだが、
それこそ二十年一日の如く、
カビの生えている文学論である。
こしらえ物のほうが、
日常生活の日記みたいな小説よりも、
どれくらい骨が折れるものか、
そうしてその割に所謂(いわゆる)批評家たちの気にいられぬということは、
君も「クローディアスの日記」などで思い知っている筈だ。
__ Link __

そうして、骨おしみの横着もので、
つまり、自身の日常生活に自惚れているやつだけが、
例の日記みたいなものを書くのである。
それでは読者にすまぬと、
所謂(いわゆる)、虚構を案出する、
そこにこそ作家の真の苦しみというものがあるのではなかろうか。
__ Link __

所詮、君たちは、なまけもので、
そうして狡猾にごまかしているだけなのである。
だから、生命がけでものを書く作家の悪口を言い、
それこそ、首くくりの足を引くようなことをやらかすのである。
__ Link __

いつでもそうであるが、
私を無意味に苦しめているのは、君たちだけなのである。


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