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[ 名言 ]
僕の血はもう、孤独をばかり望んでゐた。
それなのに僕は、屡々(しばしば)人と対坐してゐた。
僕の血は為(な)す所を知らなかつた。
気のよさが、独りで勝手に話をしてゐた。

[ 出典 ]
中原中也[なかはら・ちゅうや]
(大正〜昭和初期の詩人、1907〜1937)
詩「我がヂレンマ」

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[ 補足 ]
※為す所を知らない=どうしたらよいか分からない

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〈全文〉
僕の血はもう、孤独をばかり望んでゐた。
それなのに僕は、屡々(しばしば)人と対坐してゐた。
僕の血は為(な)す所を知らなかつた。
気のよさが、独りで勝手に話をしてゐた。
__ Link __

後では何時(いつ)でも後悔された。
それなのに孤独に浸ることは、
亦(また)怖いのであつた。
それなのに孤独を棄てることは、
亦出来ないのであつた。
かくて生きることは、
それを考へみる限りに於(おい)て苦痛であつた。
__ Link __

野原は僕に、遊べと云(い)つた!
遊ばうと、僕は思つた。
――しかしさう思ふことは僕にとつて、
既に余りに社会を離れることを意味してゐるのであつた。
__ Link __

かくて僕は野原にゐることもやめるのであつたが、
又、人の所にもゐなかつた……僕は書斎にゐた。
そしてくされる限りにくさつてゐた、
そしてそれをどうすることも出来なかつた。


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