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1.
人間、そう簡単に
自分の生き方はこうだと決めつけたり、
型にはめたりしないほうが、
人生、豊かなものになるのではないでしょうか。
（ 河合隼雄 ）
2.
豊かな人間とは、
自身が富であるような人間のことであって、
富を持つ人間のことではない。
（ カール・マルクス ）
3.
人間社会の中で一番大切なものは
人間そのものでしょう。
政治も経済も文化も家庭も、
それを司る人間によってどのようにでも変化するからです。
腐敗と堕落で奈落の底に落ちてしまう場合もあるし、
豊かで平和な桃源郷を作ることもできるのです。
（ 作者不詳 ）
4.
本当の豊かさは、
精神の豊かさである。
（ アナカルシス ）
5.
真の教育とは、
心を豊かにし、
人間性を高めることだ。
（ 田中正造 ）
6.
おお、愛はわれらを幸福にする。
おお、愛はわれらを豊かにする。
（ ハインリッヒ・ハイネ ）
7.
書物の新しいページを
１ページ、１ページ読むごとに、
私はより豊かに、より強く、より高くなっていく。
（ アントン・チェーホフ ）
8.
他人をうらやんだりしても、自分は豊かになれない。
（ 竹村健一 ）
9.
寂しさは自己の貧しさで、
孤独は自己の豊かさよ。
（ メイ・サートン ）
10.
豊かさと平和は、臆病者を作る。
苦難こそ強さの母だ。
（ シェイクスピア ）
11.
日本人は貧乏の中のモラルは知っているが、
豊かさのモラルは知らない。
（ 東畑精一 ）
12.
真の豊かさとは、
自分自身に好感を持つことから始まります。
自分のしたいことを
したいときにできる身軽さも必要です。
（財産の）金額の問題ではなく、
精神状態が問われます。
（ ルイーズ・ヘイ ）
13.
自分に合った仕事に就いている時は、
豊かな庭に色づいた花が咲くように、
楽しみが仕事から生まれる。
（ ジョン・ラスキン ）
14.
感謝して受け取る者に
豊かなる収穫あり。
（ ウィリアム・ブレイク ）
15.
節度をのある人だけが豊かさを感じる。
（ ゲーテ ）
16.
ゆたかさは、私有とちがう。
むしろ、けっして私有できないものだ。

私有できないゆたかなものを
われわれは、どれだけもっているか？
（ 長田弘 ）
17.
自分の人生に何が欠けているかに焦点を当てるのではなく、今ある豊かさに感謝する方を選ぶなら、幻影の不毛の地はその姿を変え、私たちは地上の天国を体験する。
（ サラ・バン・ブラナック ）
18.
仕事が深ければ深いほど、
いい仕事であればあるほど
人の心に満足と豊かさを与える。
（ 灰谷健次郎 ）
19.
人々の英智から平和が得られ、
平和から豊かさが保たれる。
（ 『聖書』 ）
20.
「共生の思想」をもつことは、
私たち一人ひとりの人生を豊かにするとともに、
多くの人がそのような思いを共有できるならば、
物質的のみならず精神的にも
豊かな社会が築けるものと私は信じています。
（ 稲盛和夫 ）
21.
名画の条件はいくつかあげられよう。
①は、いいストーリーの緻密な運び。
②は、映像の緊密さ、均斉、つや（明暗）、つよいスムーズな流れ。
③は構成の規模のゆたかさ。
④は、試みの新しさ。
（ 吉本隆明 ）
22.
情熱こそ宇宙で最も強い力であり、すべての善を、幸せや元気や喜びや豊かさや健康を引き寄せる磁力なのだ。
（ メアリ・リン・ミラー ）
23.
冗句は駄洒落や冗談とは異質のものだと思う。
（冗句には）ウィットやユーモアが豊かに織り込まれていなければならない。
そのためには、うんと鋭敏な理解力と巾(はば)のある知恵と、
人情の機微を察する情味がなければならない。
ちょうど優れたアイディアが生み出される条件と共通している。
（ 本田宗一郎 ）
24.
順調な進歩は、しっかりした基礎によってのみ保証され、
豊かな実りは、着実な努力の積み重ねによってのみ約束される。
（ 中原道喜 ）
25.
前より利口になったわけではない。
より豊かになったのです。
（ ミヒャエル・エンデ ）
26.
無限の可能性をはらんだ未来の観念が、
未来そのものよりも豊饒なのだ
（ アンリ・ベルクソン ）
27.
富裕がどういうものであるかは、富裕になってみて初めてわかることです。
それは物質的な富の多少とは関係なく、あくまでも豊かさの感覚にすぎません。
（ ジョセフ・マーフィー ）
28.
問うことを好めば即(すなわ)ち裕(ゆたか)
［好問即裕］
（ 孔子・論語 ）
（ 『書経』 ）
29.
個人は質素に、社会は豊かに。
（ 土光敏夫 ）
30.
この壮大な宇宙と自然の神秘。
豊かさに感謝せよ。
（ ジョセフ・マーフィー ）

31.
毛皮着て心豊かになる思ひ
（ 稲畑汀子 ）
32.
そもそも自己とは、対人関係のなかで構築されるものであるが故(ゆえ)に、また可塑的なものです。
だとしたら、先験的な「自分らしさ」へのこだわりを捨てたときにこそ、私たちの人生も豊かなものへと成長しはじめるのではないでしょうか。
（ 土井隆義 ）
33.
幾何学は（今も）なお、
豊かで実り多い数学的直観の発展の主な源泉であり、
その直観がさらに大きな創造の力を
数学者たちに与えるのである。
（ モリス・クライン ）
34.
真の豊かさとは、
火をつければ燃えてしまう札束をためこむことではなく、
明日になれば泉のように湧き出てくるものがある
という可能性だ。
（ 吉田忠雄 ）
35.
貧しさの中にある豊かさとは、
質素な中に喜びを見出すことであり、
大切なものは何かという核心を見出すことである。
（ ヘーゼルデン財団 ）
36.
豊かで栄光ある未来を今計画しなさい。
将来のことでも、
それを実行するのはつねに今です。
今の努力が未来を作るのです。
過去に絶対戻れないように、
未来に追いつくことは永遠にできないのです。
すべては現在にあるのです。
（ ジョセフ・マーフィー ）
37.
「ねばならない」は、
心豊かな幸せを奪う呪文です。
（ 金盛浦子 ）
38.
猫と人間の交友関係が結ばれると、
その人の人生はリッチになり、
長生きになる。
なぜなら、
自分が飼い猫よりも長く生きようとするようになるからである。
（ 森村誠一 ）
39.
牡丹の花はこの上ない豊かさともに、他のものには見られない寂しさをあわせ持っている。
むしろ寂しさが後に残る。
（ 細見綾子 ）
40.
言い紛(まぎ)らす──
おれの彼女を器量がいいと思うか、
と友人に聞かれた際、
「表情豊かな眼をしてるね」と答える。
（ アンブローズ・ビアス ）

41.
（精神的に）もろいと言っても
今の社会に適合できないだけで、
繊細さや人間の尊厳を捨てて状況に合わせている人は多い。
弱いなりに、恐る恐る手を伸ばし合うことに意味がある。
そこには美しさや豊かさが生まれると信じています。
（ 天童荒太 ）
42.
貧困の中で豊かになりなさい。
（ メイ・サートン ）
43.
雲は親切な天使のように、
美しく、豊かで、恵み深いが、
死神の使者のように、暗く、のがれがたく、容赦を知らない。
（ ヘルマン・ヘッセ ）
44.
富を物質的な観点から見てはなりません。
富は現実の価値ですが、それはまた心の状態でもあります。
富はこの世のいたるところにあるということに気がついた人にとって、富は物質的なものから精神的なものに移行していきます。
これこそ真の豊かさです。
（ ジョセフ・マーフィー ）
45.
いってみれば（冗句とアイディアの）どちらも、
豊かで鋭い批判精神を土台にした、
創意工夫のヒラメキであるのだ。
洗練された冗句を飛ばせる人間性は、
そのまま優秀なアイディアを生む土壌でもある。
（ 本田宗一郎 ）
46.
豊かに考え、貧しく見せよ。
（ アンディ・ウォーホル ）
47.
休養娯楽の正しい意味が分らぬところに
豊かな愛や深い思想や魂は生れてこない。
大きな正義も育ちはしない。
（ 坂口安吾 ）
48.
どうも日本人は全体として、
外国から来た人々と付き合うことによって
自分の人生をより豊かなものにできるのだ
と考える前に、
日本人と外国人の相違点にばかり
気を取られているような傾向がある。
（ ドナルド・キーン ）
49.
人が生きているということの全実質は、
確実に社会をはみ出すような何かである。
むしろ、はみ出す部分こそ、
その人の生のゆたかな実質である。
これは、
大衆とは原義的に個だ
ということにほかならない。
（ 渡辺京二 ）
50.
（その人なりの動機を記した自分史というドキュメントを多数あたえられて）
はじめて歴史家は、
ゆたかな時代の全体像を構成しえよう。
そうでなかったら、
依然として指導者中心の歴史か、
社会構成体の図式をなぞることに終始する無味乾燥な歴史にとどまるであろう。
（ 色川大吉 ）

51.
お金や物をどんなにたくさん持っていても、
いつかなくなるし、
それによって幸せがすべて得られる
というものではありません。
でも、自分で育てた豊かなものは、
尽きることなく増えていくはずです。
（ 黒柳朝 ）
52.
常識とは
恐ろしく豊かで煩雑で不透明なものです。
（ 中島義道 ）
53.
人間というものは単純なものだ。
たとえどんなに
豊かで、多様で、測りがたい人間でも、
その人間のいろんな状況がつくっている軌道など、
たちどころに一巡されてしまうものさ。
（ ゲーテ ）
54.
人間は、
高度な文化を維持しながら
攻撃性を消去することは
できないのである。
怒りを根絶することはできないのだ。
怒りはひとりの人間が
人間として豊かに生きていくうえに、
必要不可欠のもの、
重要なものなのである。
（ 中島義道 ）
55.
同じ着想が、
その発案者とは別の人のうちで、
見違えるような成長を遂げることが
時おり見られる。
元の畑では不毛であったものが、
移植されて豊かな実りを結ぶのである。
（ ブレーズ・パスカル ）
56.
大袈裟な言い方だけれど、
お国のためや、会社のため、
誰それさんのために……
働いたりしないほうがいい。
自分のため、それでいい。
まず、自分が豊かで楽しいものに向かっていれば、
まわりの人も気分がいいはずだ。
（ 木内みどり ）
57.
本来あるもの（＝自然的な傾向）なら、
放っておいても生長するから大丈夫です。
もし日本を豊かにしようとするなら、
欠如している、あるいは不足している面を
強調しなければいけない。
（ 丸山眞男〔丸山真男〕 ）
58.
無駄や遠まわり、道草を許さない社会は、
どう考えても先に豊かさは見えません。
合理主義や生産至上主義は、
結局はその社会を疲弊させてしまうでしょう。
なぜなら、
みずみずしい感性や独創性をもった子どもたちが、
育っていくはずがないからです。
（ 手塚治虫 ）
59.
古典とは、
読んでそれが好きになった人にとって、
ひとつの豊かさとなる本だ。
しかし、これを、
よりよい条件で初めて味わう幸運に
まだめぐりあっていない人間にとっても、
おなじくらい重要な資産だ。
（ イタロ・カルヴィーノ ）
60.
世界を文化として見るならば、
軍事力、経済力が劣っていても、
どの言語もどの文化も、
ある意味で同じぐらい豊かであり、
同じぐらいおもしろくて、
同じぐらい価値のあるものです
（ 米原万里 ）

61.
あまりにも能率よくすらすら生きてしまうよりも、
生命をひとこまずつ、
手づくりでつくりあげて行くような
骨折りを重ねて生きて行くときのほうが、
こころのゆたかさというものも現われやすい。
（ 神谷美恵子 ）
62.
ゆたかで、かしこい現代人が、
封建で未開の江戸に学ぶなんて、ちゃんちゃらおかしい。
私に言わせれば、江戸は情夫だ。
学んだり手本になるもんじゃない。
死なばもろともと惚れる相手なんだ。
うつくしく、やさしいだけを見ているのじゃ駄目だ。
おろかなりのいとしさを、
綺堂本に教わってから、
出直して来いと言いたい。
（ 杉浦日向子 ）
63.
結婚の悲劇とは、
結婚が女に約束する幸福を女に与えないことではない──
幸福については保証などない。
それは（＝結婚の悲劇とは）、結婚が女を損なうことなのだ──
結婚は女を反復と惰性におちいらせてしまう。
女の人生の最初の二十年間は
驚くような豊かさに満ちている。
（ ボーヴォワール ）
64.
この世をふかく、ゆたかに生きたい。
そんな望みをもつ（平凡な）人になりかわって、
才覚に恵まれた人が
鮮やかな文や鋭いことばを駆使して、
ほんとうの現実を開示してみせる。
それが文学のはたらきである。
（ 荒川洋治 ）
65.
父親から息子へと贈られる豊かな遺産を受け継ぐのが
いかに恵まれたこととはいえ、
普通若者にとって、世渡りの術は、
駆け引き上手がもらった財産より役に立つ。
（ 『ペロー童話集』 ）
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