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裏付け/裏打ち
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1−100
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101−122
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101.
自分の信念で生きるというのは、
刃物の上を素足でわたるようなものです。
自分の体の平衡は
自分の渾身(こんしん)でとらねばなりません。
平衡がくずれれば、
蹠(あしうら)を刃物が裂くのです。
(
司馬遼太郎
)
(
Shiba Ryoutarou
)
102.
他人の力のマイナスによって、
そうですか、本当はやりたくはないのですが、
という形で首相になる。
これは皮肉でいっているのではない。
そういう裏返しの力を持った才能というのがあるのである。
(
赤瀬川原平
)
(
Akasegawa Genpei
)
103.
言わずに察する文化で支え合っている私たちは、
そのルールを無視する人間に接すると、
著しく憤慨して疎外する。
憤慨は動揺の裏返し、
疎外は怯えの裏返しだ。
(
綿矢りさ
)
(
Wataya Risa
)
104.
苦しい対話の果てに、どこかで妥協点を見つけるためには、その裏で誰かがわかってくれている必要があります。
「悔しいよね」と誰かが言ってくれるから、僕らは悔しい気持ちに少しだけ耐えられるようになります。
(
東畑開人
)
(
Touhata Kaito
)
105.
もし「ごく普通の、裏表のない男です」などと自称する人がいたならば、
これはもう相当な異常者で、
その異常を隠すつもりになっている、
と判断してよいだろう。
ごく普通で裏表がないとまで言うのは、
どれだけ異常なのか知っていて、
なお知らん顔をするに等しい。
……
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(
F・スコット・フィッツジェラルド
)
(
F. Scott Fitzgerald
)
106.
誰だっておかしな生き物だ。
外に向けた顔、しゃべっている声の裏へまわれば、
人に思われたいよりも、
自分で思っているよりも、
おかしな存在なのである。
……
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(
F・スコット・フィッツジェラルド
)
(
F. Scott Fitzgerald
)
107.
人間の善意というのは、
必ずうまくいくものであればいいのですけれども、
こっちが善意をもって接していても、
それが裏目裏目と出ていたら、
その善意がかえって悪くとられたりするというようなことが、
ずいぶんあると思うのです。
(
遠藤周作
)
(
Endou Shuusaku
)
108.
いくつかの国や文化を行き来してきたなかで、日本に対して感じるのは、「みんなで我慢」という昔からの耐える美徳と表裏一体な個人の犠牲を当然と強いる社会の重苦しさである。
( 『脱「いい子」のソーシャルワーク』 )
109.
ここに百冊の本があるとして、
そのなかの九十九冊を読まないですませるということは、
つまり、一冊の本を読もうと決めるのと同じことです。
読む本の選択と読まない本の選択とは
表裏の関係にある。
……
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(
加藤周一
)
(
Katou Shuuichi
)
110.
たがいが存在をそっくり肯定しあうような関係は重すぎる。
裏返していえばそれは、
他人にこのじぶんの存在をそっくり肯定してほしいという、
深い相互依存の関係でもあるからだ。
そのひとがいないと生きてゆけないという、
逆の危機にひとを誘い入れるからだ。
(
鷲田清一
)
(
Washida Kiyokazu
)
111.
政治家が青年に目をつけだしたら、
警戒せねばならん。
政治家の裏をかくには、
文弱(ぶんじゃく)に流れ、柔弱に堕して、
フニャフニャの、全然使いものにならぬ肉体を作り上げることです。
(
三島由紀夫
)
(
Mishima Yukio
)
112.
読むことと書くこととは、
葉っぱの裏表のようなもので、
本来、一体のものでしょう。
あなたは、なにかを書きながら、ときどき、書いたものを黙読していませんか。
あるいは、声を出して読むこともあるでしょう。
(
辰濃和男
)
(
Tatsuno Kazuo
)
113.
青春は絶望する。
なぜなら大きな希望がある。
少年の希望は自在で、王者にも天才にも自ら化して夢と現実の区別がないが、青春の希望の裏には、限定された自我がある。
わが力量の限界に自覚があり、希望に足場が失われている。
(
坂口安吾
)
(
Sakaguchi Ango
)
114.
人を好きになることと、人から好かれるということは、表裏一体のものなんだな。
……
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(
色川武大
)
(
Irokawa Takehiro
)
115.
人の心を傷つけるものは
言葉の裏の棘である。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
116.
あらためていうまでもないことながら、「歴史」という言葉の裏側には、常にぴったりと"事実"というものが貼りついていることをしっかりと理解しなければ、歴史を正しく知ったことにならない。
(
半藤一利
)
(
Handou Kazutoshi
)
117.
民主主義を非難するのは、簡単だ。
それはなかみのない形式にすぎない。
民主主義のきれいごとの裏で、
資本主義の金儲けゲームや、
弱者いじめの格差ゲームが
繰り広げられている。
もう誰も民主主義を信じていない。
(
橋爪大三郎
)
(
Hashizume Daizaburou
)
118.
今日憂慮すべきことに、
真理などどこにもない、
すべてはフェイク(作りごと、まやかし)で信用できない、
という過剰な不信が広まっています。
過剰な不信は、
特定の人や立場だけを盲信する
過剰な信奉の裏返しです。
(
納富信留
)
(
Noutomi Noburu
)
119.
転んで、
さかさにされた亀のようになったとき、
死ぬことばかりを思いつめている自分の姿が、
妙にこっけいなものに見えたのです。
わたしは、この他人の目に助けられたのでした。
……
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(
高史明
)
(
Ko Sam Myeong
)
120.
結局、人間は最終的に
人生の表街道であれ、裏街道であれ、
世の中に認められることを求めているのである。
……
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(
谷沢永一
)
(
Tanizawa Eiichi
)
121.
もちろん事実はひとつだけだ。
存在としてはな。
だが、事実に対する解釈は、
関わる人間の数だけある。
だから、
事実には正面も無いし裏側も無い。
みんな自分が見ている側が正面だと思っているだけだ。
……
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(
宮部みゆき
)
(
Miyabe Miyuki
)
122.
裏がへる亀思ふべし鳴けるなり
(
石川桂郎
)
(
Ishikawa Keirou
)
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