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[ 名言 ]
コトバが書かれる以前には、
カオスがあるにすぎない。
書き手がコトバに身を任せて、
その赴(おもむ)くままに進んでいく、
その軌跡がリアリティである。
「世界」がそこに開現する。

[ 出典 ]
井筒俊彦[いづつ・としひこ]
(言語学者、イスラーム学者、東洋思想研究者、1914〜1993)
『読むと書く』

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〈全文〉
コトバが書かれる以前には、
カオスがあるにすぎない。
書き手がコトバに身を任せて、
その赴(おもむ)くままに進んでいく、
その軌跡がリアリティである。
「世界」がそこに開現する。
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これからものを書こうと身構えて、
内的昂揚(こうよう)と緊張の状態に入った
書き手の意識の深層領域の薄暗がりのなかから、
コトバが湧き上がってきて
一種独特な「現実」を生んでいく、
その言語創造的プロセスが、
すなわち、「書く」ことなのである、
ということもできよう。
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