(小説家は)自分の内部の深淵、
いや、本当は深淵でなく浅い水たまりに過ぎないとしても、 それをしょっちゅうかき廻し、 どろどろに濁らせて、 底が見えない状態に保って置く必要がある。 底が見えなければ、 それが深淵であるか浅い水たまりであるか、 誰にも判りゃしない。 自分にすら判らない。 自分にも判らない程度に混沌とさせておくべきである。 梅崎春生[うめざき・はるお]
(小説家、1915〜1965) 『ボロ家の春秋』 【 梅崎春生の名言 】
※「(小説家は)」は七瀬音弥による補足。
〈全文〉
(小説家は)自分の内部の深淵、 いや、本当は深淵でなく浅い水たまりに過ぎないとしても、 それをしょっちゅうかき廻し、 どろどろに濁らせて、 底が見えない状態に保って置く必要がある。 底が見えなければ、 それが深淵であるか浅い水たまりであるか、 誰にも判りゃしない。 自分にすら判らない。 自分にも判らない程度に混沌とさせておくべきである。 __ Link __ ■(続き) その混沌たる水深が、 言わば作家の見栄のよりどころである。 作家という職業は 虚栄心あるいはうぬぼれが強烈でなければ 成立しない職業であって、 それらを支えているものが その深淵であり、 あるいは深淵だと自分が信じているところの水たまりなのである。 __ Link __ 一朝(いっちょう)ことあって その水たまりが乾上(ひあが)り、 自分が小説を書く技術だけの存在になったと自覚した時、 その作家は虚栄心を打ちのめされて絶望するだろう。 絶望したとたんに、 作家以外のものに変身するだろう。 たとえ小説作製は相変らず継続して行くとしても。 __ Link __
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